オーナーズ・ボイス10年を経て、子供が巣立ち、少しずつ変化を重ねる住まい
2014年03月10日
オーナー様のプロフィール・お住まいの情報
駒田葉子さん(50代)、トキ子さん(80代)、翔平くん(20代)
- 家族構成/3人
- マンションの特徴/大規模、ファミリータイプ
- 間取り/4LDK(88.26m2)
- エリア/首都圏
<購入するまで>独自の比較検討表で15物件を冷静に判断
ファブリックはブラウンを基調に鮮やかなピンクや水色を差し色に
駒田葉子さんが新しい住まいを探し始めたのは、10年以上前のこと。「当時はまだ主人が健在で、子供は大学生の長子を筆頭に3人という家族構成でした」。ちょうど一番下の翔平くんが中学に入学したのを機に、「通学に便利な環境に住みたかったのと、そろそろ子供たちに個室が必要だと考えたのが、転居の理由です」と説明する。
「通学に便利な立地」と「子供3人に個室を与えられる4LDK」が優先事項ではあったが、駅までの距離、ご主人の通勤、駅周辺の充実度、周辺環境、施工会社や販売会社の規模など、他にも重視したいことは多々あった。そこで葉子さんとご主人は、15件のモデルルームを見学した後、「頭を整理して冷静に選ぶために」前述の項目それぞれを並べた表をパソコンで作成し、お二人の基準で独自に採点した。その結果、合計得点がもっとも高かったのが、現在お住まいのマンションだった。
額装した家族の写真を壁や棚に飾るなどして大切にしている
「アクセスの良さも魅力でしたが、駅周辺から家までの環境が特に気に入りました。商業施設が充実しているのに、緑が多く、整然とした街並みで、安心して子育てができそうだと思ったんです」と葉子さん。建設省(現国土交通省)の都市景観100選に選定された街であることや、条例で緑化率が定められていることも知り、「私たちが街に抱いた好印象の裏付けだと感じました。比較検討表でも最高得点でしたので、総合的にバランスが良い物件だと判断し、ここに決めたのです」。
10年以上前は今ほど建物の耐震性への意識はなかったのでは?と質問したところ、「実は主人の実家が兵庫県なんです。阪神・淡路大震災で地震の怖さは身に染みていたので、このマンションが阪神・淡路大震災以降に建築されていることや、食器棚に耐震ラッチが付いていたのにも安心しました」と打ち明けてくれた。
<室内のこだわり>「旅」をコンセプトに空間ごとにテーマを変えて演出
旅行先のドイツで購入した人形などを美しく飾りながら収納している
玄関を入り、廊下を歩き、洋室や洗面室を通りすぎてリビングダイニングルームへ・・・。駒田家では、この道中にまるで小さな海外旅行を体験できるかのような演出がなされている。たとえば、玄関回りにはアメリカ駐在時代に集めた小物を置き、廊下にはトルコで買ったターコイズブルーの小さなラグを絵画のように飾り、洗面室の小物は葉子さん曰わく「アメリカの国立公園シリーズ」でまとめている。リビングダイニングルームの飾り棚は一段ごとにテーマが分かれており、イギリスのメーカーの食器セット、婚家から送られた市松人形、ドイツで求めたドレスデン人形などが所狭しと並んでいる。
駐在先や旅行先の思い出が白い壁をセンスよく彩っている
「インテリアのテーマは『旅』です」と葉子さんが語るように、駐在先や旅先で購入した数々のアイテムがデコレーションされた室内は、来客との会話も弾みそうだ。たくさんのものが飾られているが、落ち着きのあるダークブラウンの家具や、美しいビビッドカラーのファブリックと調和し、上品にまとまっている。写真立てや額が多いのは「アメリカに住んでいたとき、ホームパーティーなどで伺ったお家で、写真や絵をたくさん飾ることを学びました」と振り返る。
素敵なセンスをお持ちの葉子さんだが、一カ所だけ専門家に頼った部分がある。「照明だけはインテリアコーディネーターさんの知識とセンスをお借りしたいと思い、いくつかご提案いただいた中から決めました」。シックな和の雰囲気を漂わせるその照明は、外国製のアイテムが多いリビングダイニングに違和感なく溶け込みながら、ほどよく存在感を主張している。
趣味の茶道コーナーのタペストリーにはフランスの生地を使用
特に気に入っている空間は、リビングダイニングに加え、「私の寝室でもある和室です」と葉子さん。その和室の一角には、フランスの生地でつくったタペストリーで彩った趣味の茶道コーナーが設けられている。「タペストリーの残布は、リビングのクッションカバーや、娘の着物の帯に使ったんですよ」と素敵なアイデアも披露してくれた。
また、海外転勤や旅行の記念の品だけでなく、大切な思い出の品々も飾っている。和室の壁に掛けられた書は、「翔平が幼い頃に書いたものなんです。捨てるのももったいないので、飾ることにしました」。他にも、娘さんが着た袴の残布をアートにしたり、昔の包装紙を額装したりするなど、捨てられない大事なものを飾り、慈しみながら暮らしている。「どの部屋にも好きなものを置いているので、どこにいても気持ちがよく、安らげます」と葉子さんがしみじみと語った。
<共用スペース・周辺環境>商業施設や公共機関がすべて徒歩圏にある快適さ
畳のナチュラルな色に合わせて選んだやさしいウッドカラーの収納棚
葉子さんがお住まいのマンションは、清潔感のある白い外観。「明るいイメージで、気に入っています。中庭も素敵で、木々に緑が生い茂る季節はとても美しい。エントランスから見下ろすと開放感があって豊かな気持ちになれますし、リビングの窓からの眺めも素敵なんですよ」と葉子さんが話す。
セキュリティやエコ対応についても、「エントランスオートロックで、要所には監視カメラもあり、セコムと連携しているセキュリティシステムは安心です。入居後、管理組合の話し合いで共用部の照明が人感センサー式のLEDに変わり、省エネルギー化したのもいいですね」と評価している。
白ですっきりまとめているキッチンはシステム収納棚も白で統一
マンション内の共用スペースをどれくらい使っているのか聞いてみたところ、「集会室があり、主に毎月の理事会に使われています。でも、もっと入居者同士の親睦に使うなど、もう少し活用の余地があるように感じています」。
駅周辺の環境に惹かれて選んだ街に10年以上住んだ葉子さんの実感は、「環境の良さは期待以上でした。本当に便利で、快適です」。商業施設や映画館だけでなく、区役所、税務署、警察署、といった公共機関やスポーツセンターなどもすべて徒歩圏にあり、「健康で文化的な生活を存分に享受できています」と葉子さんが心からの満足を覗かせた。
<入居後の実感>子供が巣立ち、家族構成と共に少しずつ変化する住まい
トキ子さんの部屋はお気に入りの藍染の小物を中心にデコレーション
この家を購入したときは5人家族だった駒田家。子供さん2人が巣立った今は、葉子さんと翔平くんに、葉子さんのお母様であるトキ子さんが加わって3人家族となり、部屋の主も入れ替わった。葉子さんだけは以前と変わらず和室を寝室としているが、以前は翔平くんが過ごしていたリビング横の洋室は、トキ子さんが使用している。「この部屋は一番日当たりがよいのですが、翔平は昼間は家にいませんから、『お祖母ちゃんに譲ってあげる』ということになりました」と笑う。それに伴い、玄関に近い洋室を翔平くんの個室に。その向かいのもう一室は、「アメリカに住んでいる娘夫婦が帰省したときに使うゲストルームにしています。普段は他のお客様にも気軽に泊まっていただけるので、便利ですよ」。
リビングダイニングにはダークブラウンのシステム収納棚を設置
家族構成の変化とともに、「空間にちょっぴりゆとりができた」という葉子さんが行ったちょっとしたリフォームが、リビングダイニング・和室・キッチンの3室に設置したシステム収納。それぞれの空間に合わせたカラーと棚タイプを選び、地震に備えて背面を固定してもらい、ガラス扉には飛散防止のフィルムも貼ってもらった。「家具を置いていたときに気になっていた凸凹やデッドスペースが減って、スッキリしました。好きなモジュールのボックスを組み合わせるようにして棚を構成していく方法なので、フルオーダーの造り付けよりもお手頃価格で実現できたと思います」と教えてくれた。
玄関そばの一室は娘さん夫婦が帰国時に使うゲストルームに
1年前に地方から転居して葉子さんたちと暮らし始めたトキ子さんに、関東での生活に不安はなかったかをお聞きすると、「これまでもちょくちょく遊びに来ていたので、こちらの暮らしにもすぐに馴染みました。室内に階段がないマンションは楽ですね」と朗らかにお答えいただけた。「運動がてら、お掃除や洗濯物干しをしてくれるんですよ」と葉子さんが付け加えると、トキ子さんから笑みがこぼれる。その様子からは、気の置けない母と娘の楽しい暮らしぶりがうかがえた。
今はトキ子さんの化粧台がわりに使っているというお孫さんの学習机
センスあふれるインテリアを創り上げている葉子さんだが、インテリアに関してさらに計画していることがあるという。実は葉子さんはファッションカラースタイリストとして活動しており、「カラー診断などを希望するお客様をここにお招きし、ご相談やご提案がスムーズに進行できるような配置や動線を実現するのが目標です」と説明する。入居から10年、家族構成やインテリアを変えながら、葉子さんと共に時を重ねてきた住まい。今後も素敵な進化を遂げそうだ。
その他の画像
- zoom洗面台回りの小物のテーマは「アメリカの国立公園シリーズです」
- zoomリビングダイニング横の和室は葉子さんの個室として使っている
- zoom「私が子供のとき、兄が終戦後に外地から引き揚げてくるときに使ったトランクです」
- zoom玄関回りはアメリカ駐在時に集めた小物でデコレーション
- zoomリビングダイニングルームの壁面にはシステム収納棚を設置している
- zoom「捨てられない包装紙や昔の思い出を飾っています」とトキ子さん
- zoom和室に敷いたござは「琉球畳の雰囲気に惹かれて」探したもの
- zoomテーブルセンターは「クッションなどの残布を縫い合わせました」
- zoomブルーの鳥が可愛いお孫さんのペルー土産。藍染ともよくなじんでいる
※文中のお名前はすべて仮名です。
※「オーナーズ・ボイス」の記事内容は、オーナー様の感想や体験に基づくものです。
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