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つねに志高く。これがパークハウスの真髄です

[2006年05月11日]

土地全体からドアノブ一個まで、自ら考え、決定を下す

担当物件の建築現場で。建設会社の現場所長、設計担当らと詳細な打ち合わせをしながら、指示を出していく。

担当物件の建築現場で。建設会社の現場所長、設計担当らと詳細な打ち合わせをしながら、指示を出していく。

使用する部材の決定も伊東が担う。外観のタイルから設備に関わるものまで、その範囲は広い。

使用する部材の決定も伊東が担う。外観のタイルから設備に関わるものまで、その範囲は広い。

三菱地所社内での会議も多い。この日は、新たに手がける物件の概要を検討する。

三菱地所社内での会議も多い。この日は、新たに手がける物件の概要を検討する。

「会議の内容や調査・学習したことを、自ら「勉強ノート」と名づけたものに綴ってきた。伊東の10年間の軌跡と蓄積を物語る。

「会議の内容や調査・学習したことを、自ら「勉強ノート」と名づけたものに綴ってきた。伊東の10年間の軌跡と蓄積を物語る。

これまでに20件の物件を担当。「この物件では、空間の豊かさを活かすために、エントランスにガラスの階段を設けました。」

これまでに20件の物件を担当。「この物件では、空間の豊かさを活かすために、エントランスにガラスの階段を設けました。」

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伊東の立場は、個別マンション事業における統括プロデューサーである。
『土地全体からドアノブ一個まで』すべてを考え、すべてを決める仕事だと伊東はいう。

マンション事業には多岐の業種にわたるプレイヤーが存在する。建物を造る建設会社、インテリアはインテリアコーディネーター、広告は広告代理店、販売は販売会社……。これらすべての現場に、方向性を指し示し、課題解決の決定を下していくのが、デベロッパーの核となる仕事だ。
伊東は、ひとつの物件の用地取得から、商品企画、 販売、引渡しまで関わり続ける。多彩なプレイヤーが存在する事業だからこそ、一貫して関わり続ける人間が果たす役割は大きい。三菱地所では、多くの物件で、こうした一貫体制がとられている。

伊東と同じ立場にある横浜支店開発課の奥木吉香は、かつて「パークハウスにふさわしい土地を見極め、さらにその可能性を引き出していく」用地買収の仕事から、パークハウスの事業が始まることを語ってくれた。
伊東もまた言う。「パークハウスには、絶対に譲れない条件がある」のだと。
「『安全・安心』です。これが、パークハウスの根底であり、最優先にしているものです。その上で、新しいもの、より快適なものを個別の物件にいかに取り入れていくか。これが私達の仕事なのです」
パークハウスという「絶対条件」の上に、それぞれの物件の個性を結実させていく仕事といってもいいだろう。

この日、伊東は建設中の物件の現場事務所にいた。
建設会社の設計者、現場所長らと図面を囲みながら、まさしくドアノブの仕様を詰めていた伊東。会議終了後、「建設会社さんの提案を受けて決定するのですか」と問うと、伊東はわずかに気色ばんだ。
「彼らは建築のプロですが、マンションの企画のプロではありません。マンションについては、すべての現場に関わる私達の方がはるかに知っている、という自負がある。提案を受けるのではなく、自ら考えて、こうしてほしいという要求を出しているのです」

伊東はこうも続けた。
「私達が何もしなくても、建物はできるかもしれません。各現場現場の流れ作業でね。しかし、マンションには、それぞれの物件固有の商品性がある。それはすなわちお客様が快適に生活でき、よりよい暮らしが出来る場であるということです。だから、ダメなところはダメだと待ったをかけ、コンセントの位置ひとつ、ユニットバスの仕様ひとつ、そのマンションをお客様に伝える言葉ひとつ、確認しながら造り上げていかなければならないのです。」

現職に就いて10年以上、伊東は20を超す物件を担当してきた。すべての物件について、「自分の精魂を傾けてつくってきた」という思いがある。
「マンション全体でも各住戸でも、設計上あちらを立てればこちらが立たず、というようなことがあります。それをいかにバランスをとっていくかが難しい。建設会社の設計者さんが、まだまだ改善の余地のある設計をしてくることもないとはいえません。それを見極めて、何案もプラン検討を重ね、お互いに良いものを出し合って実現にこぎつけていく。『志高く』。これが私達の仕事の真髄であり、パークハウスのあり方かもしれませんね。」

この現場でもまた、何度もプランを練り直したところがあったのだという。それは……

土地、建物、住まう人、すべてが調和するものづくりを

「エントランスは、住まう人が毎日何度も利用する大事な空間です。エントランスひとつとっても、考えていけばいろいろなことができます。」

「エントランスは、住まう人が毎日何度も利用する大事な空間です。エントランスひとつとっても、考えていけばいろいろなことができます。」

伊東のプランによって、地下部にありながら、明るく開放的になったエントランス。

伊東のプランによって、地下部にありながら、明るく開放的になったエントランス。

「壁面やアプローチの仕上げ材にもこだわり、品格があり、洗練された印象になるように工夫しました」

「壁面やアプローチの仕上げ材にもこだわり、品格があり、洗練された印象になるように工夫しました」

住戸の間取りも何度も検討して変更されていく。変更前(左)と変更後(右)では、水周りも含めて大きく変更されているのがわかる。

住戸の間取りも何度も検討して変更されていく。変更前(左)と変更後(右)では、水周りも含めて大きく変更されているのがわかる。

「つねに志を高くもち、パークハウスがあることが、その街にとっての価値になるようなマンションづくりを目指していきたい」

「つねに志を高くもち、パークハウスがあることが、その街にとっての価値になるようなマンションづくりを目指していきたい」

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「このエントランス、当初は道路からまっすぐに入る計画だったのですが、サイドから入るように変更したんです」
実はこの物件は敷地に傾斜があるために、エントランス部分は地下一階になるのだという。それをいかに明るく、気持ちのよい空間にするか。伊東はそこに悩んだのだという。

「エントランスは、そこに住まう方が毎日何回も何回も通るところですよね。エントランスの空間の雰囲気や、マンションに入っていくときに見えるもの、マンションを出て行くときに見えるものを、どう演出していくかが重要なんです。ここでは、植栽を配置することで出入りする人の視線を受け止めるように工夫しました」

エントランスは大理石やステンドグラスで豪華に…という短絡的な発想は、伊東には、いやパークハウスにはない。住まう人が心地よく使える空間であってこそ、はじめて機能を果たし、マンションの顔ともなりうるのだという。
「豪華さでごまかすのではなく、小さいエントランスは小さいなりに、シンプルで快適な空間をつくっていく。エントランスひとつとっても、考えていけばいろいろなことができます。」

用地買収から商品企画、建築、販売とすべての過程に関わるからこそ、三菱地所の人間は、「自分の物件として良いものをつくるという意識が強い」のだという。さらにそれを支えるチームワークが社内にはある。
「建築としての収まり、たとえばこのくらいの厚さのガラスならこれくらいの支えが必要だというようなこと。美しさからいったら、もう少し支えが小さいほうがいいなとか。こうした細部は、社内の設計者と何度も何度も議論を重ねています。技術と商品企画が一体になったものづくりは、三菱地所の伝統でもあると思いますね」

マンションづくりは、土地も建物も住まう人の暮らしも、すべての調和が取れたとき、はじめてよいものができるのだと、伊東は言う。だからこそ、易きに流れず、つねに「志高く」あらねばならないのだと。その思いは、伊東の目をマンションづくりだけではなく、周辺に住まう人々にも向けさせている。
「その街の人に、いいマンションができたな、と思ってもらえるようなパークハウスをつくっていきたい。街にとってそのパークハウスの存在が価値となるような。マンションの内側だけでなく、外との関係を考えることで、お客様にとっても、よりよい住空間となるのではないか。そんなマンションづくりを目指していきたいですね。」

※社名・所属部署・肩書・名称などは取材当時(掲載年月)のものです

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