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なぜ、自由設計なのか。新しいマンションの形を提案する「スタイルハウス」

[2006年09月07日]

マンションにも家づくりの喜びを

恵比寿に建つスタイルハウスシリーズ第2号物件は、交通至便でありながら、閑静な住宅地に建つ。利便性や環境のよさはマンションならではだろう。

恵比寿に建つスタイルハウスシリーズ第2号物件は、交通至便でありながら、閑静な住宅地に建つ。利便性や環境のよさはマンションならではだろう。

各住戸の玄関扉は一般のマンションと異なり、色もドアノブの形もオリジナル。「玄関扉はその家々の個性の表れであり、戸内と一体のものなんですね」と明嵐。

各住戸の玄関扉は一般のマンションと異なり、色もドアノブの形もオリジナル。「玄関扉はその家々の個性の表れであり、戸内と一体のものなんですね」と明嵐。

玄関から続く廊下にハイサイドライトを設け、廊下に柔らかい光を取り込んでいる家。ハイサイドライト下の壁のように見える左手部分は、壁面収納。

玄関から続く廊下にハイサイドライトを設け、廊下に柔らかい光を取り込んでいる家。ハイサイドライト下の壁のように見える左手部分は、壁面収納。

壁面全体を収納棚にした家。手持ちのもの、これから増えるであろうものを考えて、自由に収納量の設計ができるのも、スタイルハウスならでは。

壁面全体を収納棚にした家。手持ちのもの、これから増えるであろうものを考えて、自由に収納量の設計ができるのも、スタイルハウスならでは。

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 マンションという住まいは、私達に多くのものをもたらしてくれる。便利な立地、堅牢な建物、快適な環境やセキュリティ……。
しかし、そこを住まいとして選んだときに、諦めてしまっていることはないだろうか。

 間取りやカラープラン、オプションといった、あらかじめ与えられたものからの選択だけでは、なかなか叶えることが難しい「本当に納得できる自分だけの住まい」。
「マンションという良さを生かしながら、さらにお客様おひとりおひとりにご満足いただける家づくりをしていただくことができないものか。その発露が、このプロジェクトです」
明嵐二朗。三菱地所が新しいマンションの形として提案する「スタイルハウス」事業のプロジェクトマネージャーである。

 「スタイルハウス」は、「インナーフルオーダー」のマンションである。
購入契約時の住戸は、間仕切りの無い広いワンルーム。一戸ずつに設計士がつき、購入者と設計士が相談しながらオーダーメイドで家づくりを進めることができる。
キッチンは住戸内のどこにあってもいい。バス・トイレも水周りエリアの範囲内であれば、自由に配置できる。壁材、床材の色も仕様も思い通り。まっさらな空間に、住まい手が思い描く「家」を実現できるのだ。

 「フルオーダーというと、建築雑誌に載っているような家だったり、特別なこだわりをもった人向けと誤解されるかもしれませんが、そうではないんです。ご自分やご家族が暮らす場、生きていく場として、どんな空間だったら心地いいのかな、過ごしやすいのかなを、ほんの少し前向きに考えみませんか、というご提案です」
与えられたものに合わせるのではなく、暮らしに合わせた住まいを考えることからスタートできる、それが「スタイルハウス」なのである。

 06年3月に竣工したスタイルハウス恵比寿。ここはスタイルハウスシリーズの第2号物件である。白い壁面に大きなガラス窓が並んだ瀟洒な外観からは、ハイクオリティなマンションであるという印象こそあれ、ことさらの違いは想像できない。
しかし、中に入ると、色もノブの形も様々な玄関扉が並び、扉の向こうにはマンションでは実現しにくかった、ひとつひとつ個性的な世界が広がっている。

 「住まう方の思いを反映させることによって、同じ箱だったのにこんなに違うのか、と僕自身、改めて新鮮な驚きを感じました」と明嵐。
ある家では、玄関から続く廊下にハイサイドライト(高い位置の窓)を設け、そこから柔らかい光を効果的に取り入れている。また、ある家では、壁面全部が収納棚。バスとトイレをあえて一体化した家もある。

 「マンションでも、こんなことができるんだね、と思っていただければ……。」
しかし、建築のことはよく分からないし、コストもかなりかかるのではないか。そんな不安を抱かれる方も少なくないだろう。
それについて明嵐は……

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目に見えるデザインは結果にしか過ぎない

ホワイトにグリーンのタイルが印象的なバス・トイレルーム。透明な仕切りも一般のマンションでは、おそらく見られないものだろう。

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2005年にグッドデザイン賞を受賞したスタイルハウスシリーズの第1号物件。
そのコンセプトは「次世代のライフスタイルを創造することができ、大変魅力的である」と高い評価を受けた。

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スタイルハウスの模型。各住戸を区切る住戸壁に囲われたワンルームが、住戸のベースとなる。ここからそれぞれの家族のストーリーが始まっていく。

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現在販売中のスタイルハウス第4号物件の外観パースの前に立つ明嵐。「手間と時間をかけても、それ以上に返ってくるものが大きいと思います。家づくりは、とても楽しいし、価値のある経験ですね」

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 「どのような家をつくられるかによってコストは非常に変わってきますが、不要だと思われる仕様や設備は取り入れる必要がないし、こだわりたいところにはコストをかけることができます。ご予算に応じて、コスト面でも納得いただける家づくりができるのではないでしょうか」

 建築やデザインのことが分からなくても心配はない。
「ご家族の構成や、生活スタイル、ご趣味やお好きなものは……そんなことを伺うことから始まります。デザインのことは分からなくても、なんとなくではあっても、皆さんこだわりをおもちなんですよ」
 
 建築家がプランを提案し、だいたい3ヶ月で5~6回くらいの打ち合わせをしながら細部まで決めていく。
もちろん外観や共用部、建物の性能については、三菱地所のマンションクオリティに則ってつくられている。
「我々は、いい住宅を提供すべき任を負っているディベロッパーです。どうぞフリーでおやりください、でもリスクは全部お客様ですよというのではなく、より安全に安心してお住まいいただけるよう、これまで手がけてきた集合住宅のノウハウや技術を集結しています」

 「今、住まわれている家の壁紙、お好きですか?」と明嵐に尋ねられた。
「たいていの方は好きでも嫌いでもない、とお答えになるんですね。でも、自由設計でつくられた方は、必ず好きだとおっしゃる。小さなこだわりであっても、それが生かせたことで、家に愛着が生まれるんですね。たとえ『ここは失敗だったな』と思うところでも、好きになってしまうんですよ」と明嵐は笑う。

 このプロジェクトのきっかけは、明嵐自身の家づくり体験にあった。
「妻と家づくりを話し合ったときに、LDKにいつも音楽が流れていたら素敵だねということになって、埋め込み型のスピーカーを付けたんです。朝起きて静かに音楽が流れている生活は、とても気持ちがいい。でも、これ自体かかった費用は10万円程度。こんな些細なことができただけで、家への満足感や愛着が違うんですよ」

 デザインとして目に見えるものは、家づくりのひとつの結果にしか過ぎない。その背景には、自身の家を考え、暮らしや生き方を振り返った時間があり、それぞれの家族のストーリーがある、と明嵐はいう。
永住の住まいとしてマンションを選ぶ今だからこそ、手間や時間をかけて家づくりに取り組んでみてもいいのではないだろうか。

※社名・所属部署・肩書・名称などは取材当時(掲載年月)のものです

間取り図


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