マンション住民と地域をつなげるコミュニティ作り。「街とつながるレジデンスパーティ」に込められた想いとは?

マンション住民と地域をつなげるコミュニティ作り。「街とつながるレジデンスパーティ」に込められた想いとは?

三菱地所グループが掲げる基本使命に「まちづくりを通じた社会への貢献」があります。物件を販売するだけではなく、ご入居いただいた方にその街を知ってもらい、街とつながって欲しいという想い。2015年に始動した「街とつながるレジデンスパーティ」も、そんな思いから活動を続けています。

今回は三菱地所レジデンスの安部竜介さんに、取り組みをはじめるきっかけなどをインタビューし、その裏側にある想いをお聞きしました。

東日本大震災から見えてきた、地域とつながる必要性

日常の防犯、非日常の防災には、マンション居住者と地域の方々のつながりが大切なのは、誰もが認めるところです。その必要性は、東日本大震災における震災後の避難生活を詳細に分析することでより明らかになったそうです。

「マンションでの避難訓練はもちろん大切ですが、マンション単独の避難訓練では被災直後の対策はできても、その後の避難生活を想定できていません。救援物資や情報を集めるということにおいては、街との関係性ができていないと孤立してしまいがちです。だから我々ディベロッパー側が街とつながる意義をお伝えし、関係を構築するきっかけをご提供することはとても大切だと思います」

そこで2015年には「ザ・パークハウス 青砥」で地元商店と連携したイベントを開催しました。世帯数も多く、敷地の広い大規模物件では季節に合わせたフェスティバル型のイベントを開催するほか、エリアやマンションの管理戸数に応じて、マンション居住者同士をつなげるため、ご契約者様、ご入居者様の会員組織「レジデンスクラブ」の会員様を対象とした、シールラリーや街歩きといった、複数の企画を用意しているそうです。

「弊社グループは、エリア戦略として重点エリアに集中してマンションを供給しています。しかし住んでいる方同士がコミュニケーションをとる機会がないと、それぞれが別々の物件として存在しているだけになります。この活動は、エリア内のレジデンスクラブの会員様同士をつなげるという目的もあるのです」

上/「ザ・パークハウス 青砥」で行われた第一弾のイベント。
下/千代田区番町エリアの物件を対象に、街歩きをテーマにした「地元を知る番町エリア探索ツアー」を開催

何度も足を運び、1からつくりあげる

防犯、防災という目的に加え、「ザ・パークハウス 青砥」での第一弾となるイベントの成功。その後のイベントは企画しやすいのではないでしょうか。

「いや、マンションにはマンションの、地元商店には地元商店の事情がそれぞれあるので、簡単にはいきません。青砥でのイベントも住民が街とつながるニーズはあったのですが、実際に企画するとなると1回のイベントでどれだけ効果があるのか疑問視されたり。商店へのお声がけも、町会や商店会に完全に調整役をお願いするわけにはいかないので、自分たちで1軒1軒ご説明に伺いました」

お話を聞いていると、ディベロッパーとしてそこまでする必要があるのかと感じるような苦労話もありました。「確かにあまりない取り組みだと思いますし、まだまだ試行錯誤の状態です。でも入居してしばらくすると、弊社グループの名前を意識する機会も少なくなってきます。そもそもレジデンスクラブの活動は、物件を引き渡した後のお客さまと弊社グループがどう接点を持つかという課題からはじまりました。このような取り組みを通じて、入居後もやはりザ・パークハウスを選んで良かったと少しでも思っていただければ本当に嬉しく思います」

三菱地所グループが思い描く街づくり

「ザ・パークハウス 青砥」でのイベント終了後、安部さんの元を理事長がお礼に訪れたそうです。「ザ・パークハウス 青砥」では、その後イベントで連携した商店街とマンションの管理組合が主体となり、青空市やフリーマーケットを開催するようになったのだとか。

安部さんたちスタッフも仮装してイベントを盛り上げる

「大型イベントなど、我々が1から10までお手伝いできるイベント数は限られます。イベントの実施報告を発信することで、個々のマンションでもこういうことをやってみたいと、手を挙げるマンションが増えれば嬉しいです。今は主催者ですが、自発的な取り組みが増え支援者になるのが理想ですね」

エリアのコミュニケーションを強化する背景には、非常時の会員様同士の助け合いという目的があります。例えば防災備品やマンション内の防災組織は大規模物件だと備えやすいですが、小中規模物件では限界があるので大規模物件をハブにして、エリア内の物件がつながることで、三菱地所グループとしても効率的な支援をしたいという想いもあるそうです。

マンションを建てるだけではなく、建ててからはじまる地域とのコミュケーションづくり。このような活動に参加した人は、三菱地所グループの物件で良かったと感じるに違いないと思いました。

10月下旬に「ザ・パークハウス 追浜」で行われた「街とつながるハロウィンパーティ」のイベントのレポート記事はこちらから

Text:小林純子
撮影:小川孝行

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