プロに聞く! インテリアセンスアップの基本5か条

プロに聞く! インテリアセンスアップの基本5か条

「モデルルームのような家に暮らしたい!」と感じたことはありませんか? ただ、自己流でインテリアをコーディネートしても、なんだか雑然としてしまい、あの快適でおしゃれな空間を再現することが難しい…。モデルルームのような住まいを叶えるには、どのような手順やコツがあるのでしょうか。

そこで今回は、ザ・パークハウスのモデルルームコーディネートも手がける三菱地所グループのインテリアデザイン会社 メック・デザイン・インターナショナルのインテリアコーディネーター、山本久美子さんに、インテリアのセンスアップを叶える「基本5か条」を伺いました。

その1:家全体や部屋をどんな「テイスト」にしたいか、方向性を決める

まずは、家や部屋におけるインテリア全体の方向性、つまり「テイスト」を決めましょう。ナチュラルやモダンなど、インテリアにはさまざまなテイストがあります。自分がどのような住まいに暮らしたいかを明確にするのです。 お客様とお打ち合わせをしていると、「あれも素敵、これも素敵」「こんな風にしたい」とたくさんのご要望をいただくのですが、それらのテイストが一致していないことがあります。複数のテイストを全部取り入れてしまうと、まとまりのない空間になってしまいますので注意が必要です。

わかり易くするためにあえて極端な例でお話ししますと、「ホテルの『アマン』のようなインテリアにしたい」というお客様が、家具については「『無印良品』が好き」というような場合。両者はテイストが異なり同じ部屋の中で両立するのは難しいので、どちらを優先するか、目指す方向を決めて要素の整理をする必要があります。

私たちがお客様のご要望をお聞きし、テイストを絞りこんでいくときには、お客様にインテリアの写真をお見せしながら説明をします。『アマン』方向に寄せていくと、こんな家具が入って、こんなイメージの空間になりますよとご提示して、具体的にイメージしていただきます。住空間はお住まいになる方が快適に感じられることがとても大事なので、インテリアの知識をできるだけご提供して、お客様自身が納得できるテイストを追求していただきたいと思っています。

床が同じ色でも、家具の違いでさまざまな印象の部屋になる。お客様とのコーディネート相談の際は、写真をお見せしながらお客様にイメージしていただき、理想のスタイルを絞っていく。

ご自身でインテリアをお考えになりたいという方にお勧めするのは、まずは雑誌やインターネットでインテリアの写真をたくさん見て、自分がどのようなテイストを好ましいと思うかを整理していただくことです。インテリアのテイストは、例えば「北欧系」や「イタリアンモダン」など数多くあり、それぞれに時代背景やフォルムなどが異なります。また、最近人気の「ブルックリンスタイル」など、要素をミックスしたものも出てきているので、できるだけ多くのインテリアを見て、自分がどのテイストを優先したいか見極めてみてください。

その2:誰がどのように暮らすか、ライフスタイルに合った空間を作る

テイストの次に検討するのは、ライフスタイルです。どなたがどのようにその空間を使いたいか、暮らしたいか。

例えば、お子さんがいらっしゃるご家庭は、安全性がとても大事。ガラスなど、大人だけなら支障がなくても、子どもには向かない素材やデザインがあります。ほかにも、年配の方は部屋が暗いと物が見えにくくなるので照明を明るめにする、ペットを飼っているご家庭では汚れても張り替えられないような素材は使わない、などの工夫が必要ですね。

他にも、お客様をたくさんお招きする家なら、イスを出せば大人数が座れるような空間を確保する。逆にお客様がほとんどいらっしゃらない家なら、自分たちが快適に座れる大きなソファをリビングの中心に置くなど、ご自身の暮らし方にあったインテリアを検討すると良いでしょう。ダイニングで過ごす時間が長いならダイニングを、リビングで過ごす時間が長いならリビングをと、長い時間を過ごす場所を重点的に作り上げていくと満足度が上がります。

その1の「テイスト」と、その2の「どう暮らしたいか」が決まれば、色や家具などはどんな順番で決めても良いと思います。

その3:インテリアのテイストや、暮らし方に合わせて色を検討する

インテリアのテイストと色は大きく関連しています。西海岸スタイルなら海をイメージさせる白やブルー、ブルックリンスタイルならかっこよさをイメージさせる黒やくすんだカーキなどが使われます。

色で海を連想させるインテリアの一例。落ち着きある濃いブルーが海をイメージさせ、サーフボードがインテリアに溶け込んでいる

その1で決めたテイストに応じて好きな色をピックアップし、ラグマットやソファなどの大きな面積に取り入れるか、クッションなどでアクセント的に取り入れるかなどを考えていくとよいでしょう。

また、その2で検討した「どのように暮らしたいか」も色の選択に大きく影響します。たとえば、赤系の色でもモーブピンク(くすんだピンク)なら、大人っぽい落ち着いた印象を与えるので、「しっとり落ち着きを持って暮らしたい」という場合に向いています。逆に、同じ赤系でもビビッドな赤やオレンジなどのビタミンカラーは元気な印象を与えるので、お子さんがいるご家庭など、「楽しさ」「快活さ」を重視した暮らしに向いています。

配色のルールは、同系色でなじませるか、アクセントをつけるか大きく2つに分かれます。アクセントをつける場合に気をつけなければいけないのは、主役の色は1つにして、ほかの色はすべて脇役にするということです。
例えば、白・黒・グレーの配色の「イタリアンモダン」スタイルに、赤を差し色にするのは定番です。その時に、色が寂しいからと、赤以外に青や緑などを取り入れると雑多な印象になってしまいます。その場合は、ビビッドな赤とくすんだ赤など、系統違いの赤を組み合わせるのがお勧めです。

私たちがお客様にご提案する際には、カーテンの生地、ソファ、イスなど、素材のサンプルを並べて色合わせしていくことが多いですね。実際にサンプルを並べていくと、浮いている色が分かるんです。素材のサンプルがない場合は、購入を検討している家具や小物の写真を切り抜いて並べて、色のバランスをチェックするとよいですよ。

カーテン、カーペット、ソファの張地などのサンプルを並べると、部屋全体の配色がイメージしやすい

その4:家具選びは「素材」も重視する

家具には歴史的背景などがあり、プロから見れば細かいルールがたくさんありますが、まずはシンプルに、素材がかもしだす印象のみで選んでよいと思います。あたたかみを感じさせる木の素材は、インテリアにも同じ印象を与え、木の本来の色に近いほどナチュラルな印象になります。一方、ガラスや金属は硬くてシャープな印象なので、ぬくもりのある家にしたいなら避けたほうがよいでしょう。逆に、ナチュラルが好きだけれど、少しだけ都会的にしたいという場合には、あえて硬質なものを少しだけ取り入れるのもアリです。

フローリングやソファのファブリックであたたかみを持たせつつ、キッチン周りに取り入れた石素材で、都会的なアクセントをプラスしている。

最初にテイストを決めておけば、どの家具から選んでも大きくはぶれないと思いますが、全体のバランスは大事です。例えば「ローラ アシュレイ」のような花柄アイテムが大好きという方でも、インテリアのすべてを花柄にしてしまったら、うるさくなってしまいますよね。カーテンを花柄にするなら、ソファはシンプルにするというように、バランスを取ることが大切です。

その5:飾り物は何か一つ「規則性」を持たせる

小物などを飾るときは、何か一つでも規則性を持たせてあげると、グッとセンスアップします。例えば、色を使わないと決めた場合は、黒・白・グレーで統一する、色を使うなら2色だけで統一するというように。

上の写真は、奥の棚に本を無造作に置いているように見えますが、実は本の色を1トーンに揃えて統一感を出しています。また、壁にかけたポスターも、同じ大きさの写真を3つ連続して並べることで、規則性を持たせています。

逆に雑貨屋さんのような雰囲気にしたいなら、色とりどりの小物を合わせるという選択もありますが、色をモノトーンで揃える、素材を揃えるというのは、一番簡単で取り入れやすいセンスアップの方法です。

「なんで好きなんだろう」を考えてみる

今回は5つの基本的なルールをお伝えしましたが、まずは「いろんなインテリアを気にすること」から始めてみてください。好きだと思うインテリアに出会ったら、「なぜ好きだと思ったのかな?」と気にしてみると、「私は陶器の花瓶の素朴感が好きなんだ」などと気づきを増やすことができます。
最近は服の店舗でも、服だけではなくライフスタイル全体を提案しているケースが多いので、好きなブランドの店のディスプレイを見るだけでも参考になるでしょう。「心地いい」「好き」をストックして、感性を研ぎ澄ませていくことがインテリアのセンスアップにつながると思います。

  • メック・デザイン・インターナショナル

    メック・デザイン・インターナショナル

    三菱地所グループのインテリアデザイン会社。ザ・パークハウスのモデルルームコーディネートを手がける。住宅ほか、オフィス、ホテル、商環境のインテリア設計・施工監理、インテリア用品の販売など、長年培った経験と技術力を活かし質の高いサービスを提供している。

    詳細を見る
  • 山本久美子

    株式会社メック・デザイン・インターナショナル所属
    山本 久美子 インテリアコーディネーター

    集合住宅のインテリア計画、モデルルーム等を数多く担当。前職は病院コンサルティング業。その後建築デザイン会社にて、インテリアコーディネーターとしてセミナー業務や撮影スタイリング等、幅広い業務に携わる。色彩に拘ったコーディネートを得意とする。

おすすめの物件

会員サービス

特典充実のThe Parkhouse Club 会員 詳しくはこちら

ご希望条件にあう物件情報などをお届け。マイページや限定セミナーのご案内も。

お気に入りに追加されました

お気に入り一覧へ

まとめて資料請求できるのは5件までです

OK

お気に入りに登録にするには
会員登録が必要です

会員登録するとマイページ内でお気に入り物件を確認することができます。

会員登録