ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 広島駅前通り
2016年09月28日
JR「広島」駅から続く駅前通りと、福屋、三越などがある繁華街・八丁堀へと向かう相生通りが交わる交差点。その角地は、広島の2つのメインストリートが結びつく活気に満ちた場所でありながら、過去40年間、利用されることがありませんでした。
そこに都心の新しい景色の一つとして誕生したのが「ザ・パークハウス 広島駅前通り」です。
オフィス中心のエリアに「住まい」という新しい価値を創り上げた画期的なプロジェクト、「ザ・パークハウス 広島駅前通り」をご紹介します。
都心のランドマークとなることを目指して
駅前通りと相生通り。広島を代表するこの2つの通りが交差する角地に建つ「ザ・パークハウス 広島駅前通り」。19階建て、108戸のマンションは、どちらの通りからもとてもよく見えます。そこで、性格の異なる二つの通りに合うように、外観デザインにも工夫を凝らしました。
駅前通り側の面は、柱を前面に出して縦ラインを強調するデザインにし、通りの緑地帯と調和するアースカラーのタイルを採用しました。
一方、相生通り側の面は、オフィスビルが建ち並ぶ都市の空気になじむよう、シャープな横ラインを強調。ガラスを前面に配置したアール形状の壁面とホワイト・グレーカラーのタイルが流麗で洗練された都会的なイメージを感じさせます。
印象の異なる二つのフォルムを共存させた独創的なファサードでありつつ、どちらの通りの街並の流れにもしっくりと調和する、魅力的な表情の都心の邸宅です。
アーバンライフを彩るにふさわしいエントランス周りの演出
二つの大通りに面した公共性の高い環境にふさわしく、エントランス周辺は都会の雰囲気が漂うしっとりと落ち着いた空間を演出しました。
アプローチの床には上質な天然石を敷き詰め、さらに、エントランス上部にはゆったりと弧を描くひさしを配置。やわらかな曲線が上品な美しさを引き立てます。
エントランスと同じ天然石の床が続くエントランスホールでは、正面にしつらえたライトウォールが帰宅者や来訪者を迎え入れます。さらにその先のラウンジスペースまで、ホテルを思わせるラグジュアリーな空間が続いていきます。
街並の一部として、緑の潤いを
都心にありながら、緑の潤いも大切にしたい。「ザ・パークハウス 広島駅前通り」のエントランス周りには、シンボルツリーのカツラをはじめ、シマトネリコやセイヨウシャクナゲなど、季節ごとに鮮やかな彩りを見せる樹木や花木を植えました。居住者だけでなく、道行く人々にも心を潤していただけるようにという演出です。
その思いは歩道に沿って設置した植栽も同じです。ここでは場所によって高さの違う樹木を組み合わせ、さらに奥行きにも強弱をつけるような植え方にして、動きのある緑地帯を演出。通りを行く人々が目を留めて、四季の自然を感じていただけるよう配慮しました。特に駅前通り側は、平和大通りに向けてつながっていくグリーンベルトとの調和を図っています。
道行く人々に愛される街の灯り
日が落ちると、「ザ・パークハウス 広島駅前通り」は、もう一つの表情を見せます。1階の外壁の一部に設けたガラスのスリット窓によって、夜になると室内の灯りが外部に漏れ出るしかけになっています。さらに、エントランス周りのアールの壁面のライトアップや、植栽帯に設置したガーデン灯も灯ります。
夜間には人通りが減少するオフィス街の中で、この灯りのつながりは、ほっと心も和む光のエリア。街の灯りとして、オフィス帰りの女性たちの安心感を高める効果も生まれています。
緑地帯の設置と同様に、これも街並みとの調和を図るための配慮。防犯・安全のための環境づくりとして地域へも貢献しています。
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企画担当からのメッセージ
駅前通りと広島の商業の中心部につながる相生通りが交差する好立地でありながら、40年間も利用されていなかった場所。何も建っていなかったその場所に住宅としての空間をつくることは、とても挑みがいのあるプロジェクトでした。
オフィス街のイメージが強い場所でもあるため、いかに住む場所として受け入れていただけるのか。あえてこの都心の真ん中に住むということに魅力を感じていただくにはどうしたらよいのか。設計者の方と何度も話し合いを重ねたことが印象に残っています。二つの印象の違うフォルムを共存させるために、構造的にもかなり難しい案件でしたが、意匠を手がけられた方、構造を手がけられた方々にも相当な苦労をしてつくりあげていただきました。この物件以降、都心部の大通り沿いに建つマンションが増えたことも事実です。