「眠り」を変えて、人生の「1/3」をクオリティアップ!

「眠り」を変えて、人生の「1/3」をクオリティアップ!

[暮らしのアイデア]

2016年01月26日

人生の1/3は睡眠時間と言われます。一方で、不眠や睡眠不足に悩む人も多くなっています。今回お話をうかがったのは、快眠セラピストとして20年睡眠とかかわってきた三橋美穂さん。寝具メーカーにお勤めの頃から睡眠に興味を持ち、これまで1万人以上に眠りについてアドバイスされているそうです。

そもそも眠りとは何か、そして快眠する方法は?「睡眠が変われば、人生が変わる」と語る三橋さんの睡眠メソッドをご紹介します。

睡眠は、その人の生き方をあらわす鏡

気持ちよく、ぐっすり眠りたいと思うと、睡眠時間や寝室などの睡眠環境に目を向けがちです。しかし三橋さんは「睡眠は日中の活動が反映されるので、昼間にどう過ごすか、眠るまでの過ごし方が大切」と力をこめます。

ストレスをためやすい人は、悩んで寝つきが悪くなったり、途中で何回も目がさめたりしがち。睡眠は寝ている間の問題ではなく、日々の暮らし方や、その人の物事のとらえかたを反映しているそうです。三橋さんが見ているのは、そんな睡眠の奥にある広い世界。

「睡眠に興味があるというより、その人の生き方に興味があるんです」


「昔は、夜眠るのが当たり前でしたが、睡眠時間は高度成長期の頃から短くなる一方です。眠らずに活動しても、経済が上向きだから頑張れました。しかし、経済が停滞すると不安なことばかりで、眠れなくなる人が増えてきました。“眠らない”から、“眠れない”の時代になっています」

今は価値の転換が必要な時。そんな意識面も含めたアドバイスを、睡眠をとおして発信しているそうです。

1日の始まりは、朝ではなく夜

健康、美容のため、また仕事のパフォーマンスを高めるためにも、睡眠は大切。わかっていても、なぜか後回しにしてしまう。そんな話をする中で、三橋さんから興味深い質問をされました。

「もし自分の人生が、明日24時に確実に終わるとわかっていたら、今晩眠ります?」

どうでしょう?「あと1日ちょっとの命なら今夜は眠らない」と思う方がほとんどではないでしょうか。

「睡眠は昼間の疲れをとるもの、1日の終りにくるものと考えていませんか。でも、私たちは明日がないとわかっていたら、眠りません。つまり睡眠は今日の疲れをとることが一番の目的ではなく、明日に向けたポジティブなものなのです」

なぜ眠るのか、思っているより深い意味がありそうです。さらに、人が生まれてくる過程で、眠りがどのように芽生えるかの神秘的なお話も。

「受精の瞬間、私たちの生命活動は睡眠も覚醒もない、“無”の状態から始まります。細胞分裂を繰り返し大脳ができ、レム睡眠の原型の動睡眠という眠りが脳を育て、その結果として目覚めがあります。つまり、目覚めより眠りが先です」

明日のため、これからの活動のために眠る。そう意識すると、睡眠の優先度が自然に高くなりますね。

新居でトライ、気持ちよく眠れる環境をつくる

毎日眠っているのに、睡眠について知らないことばかりです。それでは、どのような環境が睡眠に適しているのでしょう。寝室の色や、寝具について三橋さんの著書『睡眠メソッド100』にも紹介されている気持よく眠れる環境をつくるコツをうかがいました。

・寝室のリラックスカラー


「寝室をコーディネートするときは、色数を抑えるのがポイントです。ベージュをベースに、かけ布団カバーやカーテンにサブカラーを選びます。クッションやライトに変化をつけるアクセントカラーを入れ、全体で3色以内にすると調和を取りやすくなります」

ベージュやパステルカラーは、人間の体が色や光に対してどのような反応を示すか、筋肉の緊張度を計測した実験で、リラックス効果が高い結果となっているそうです。


・ベッドの配置やカーテン選び

「ベッドは壁にくっつけがちですが、壁から10センチ以上離してください。壁に密着していると、かけ布団が反対側にズリ落ちやすくなりますし、湿気がこもりカビが発生しやすくなります」

部屋を暗くするために、遮光カーテンを選ぶ方もいると思います。

「朝の目覚めが悪い人は、朝の光をしっかり入れるために、遮光性がない普通のカーテンをおすすめします」

遮光カーテンは、仕事の都合で昼間睡眠をとる人や、寝室が東向きの人が夏場に使うのが良いそうです。

・枕などの寝具

三橋さんが眠りのアドバイスをする中で気づいたのが、ほとんどの人が高すぎる枕を使っていること。

「体に合う枕は、思っているより低いです。立っている時の自然な姿勢を、寝ているときにも保つような枕を選ぶことが大切です」

自分に合う枕を探す目安として教えていただいたのが、バスタオル枕。バスタオルを4つに折り、手前を10cmたたみます。たたんだ部分が内側に入るように半分に折り、たたんだ部分が首にあたるように使います。

実際に試すと、こんなに低い枕で良いのかと驚きます。家で使う枕は、自分に合うものを選ぶのがよいですが、旅行先などで使えそうです。


・入居時の注意点

新築マンションに入居したばかりの時は、まだ湿度が高い場合があるので、布団乾燥機や除湿機を活用するのがポイントだそうです。寝室になる部屋を確認する時、忘れがちなのがコンセントの位置。コンテントの位置とベッドを置く位置を確認しておきましょう。



いま三橋さんが感じているのは、睡眠への関心の高まり。裏返せば「睡眠に満足していない人」が増えているということかもしれません。睡眠が十分とれているかのバロメーターとして、午前10時から12時の覚醒度をあげていただきました。

「低血圧の人や体温が低い人は、朝の目覚めが悪くなりがちです。でも、10時から12時に脳がスッキリして集中力があるなら、適度な睡眠はとれています」

自分の睡眠がどのような状態か確認し、快眠を目指したいですね。

取材協力/三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具や快眠アイテムの開発、睡眠関連企業のコンサルティング、ホテルや旅館の客室コーディネート、テレビや雑誌のメディア出演など多方面で活躍。著書に「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。
HP:http://sleepeace.com/


Text:小林純子
Photo:鈴木真弓

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