暮らしにあわせたLED照明の上手な使い方、選び方

暮らしにあわせたLED照明の上手な使い方、選び方

[暮らしのアイデア]

2017年02月28日

家庭用照明の新たなスタンダードとして普及しているLED照明。各照明メーカーからも新製品が次々と発売され、進化を続けています。従来の白熱電球や蛍光ランプでは難しかった1つの照明器具で光の明るさや色、配光角度を変えることができ、シーンによる空間演出が簡単にできます。LED照明をうまく活用することで、暮らしをもっと快適にできるのではないでしょうか。

そこで、LED照明の開発から製造、販売までを行っているコイズミ照明のショールームで、ライティングコンサルトの竹下佳見さんにLED照明の最新事情と上手な使い方、選び方を教えていただきました。

LEDは“ランプ交換”をなくす

LEDは省エネで寿命が長いということは、ご存知の方が多いと思います。長期間の使用が可能*となるため、ランプ交換がしづらい場所や、高齢者などランプ交換が大変と思う方にとってもありがたい照明です。

※LEDの寿命は目安として約4万時間(1日10時間使用したとして8~10年が適正交換時期)
出典:一般社団法人日本照明工業会ガイド111(建築物等に設置する照明器具の耐用年限)

そして、LEDが人気となっている理由は、明るさと光の色をボタン1つで調節できることです。またスポットライトのように光を集めるなど、配光角度を変えられる機能が備わった照明も登場しています。今、LEDは効率性だけではなく、様々な機能がついた照明に進化しているんです。

その他にも、次のような特長があります。

・虫が好む紫外線をほとんど出さないので、屋外照明としても使いやすく掃除が簡単
・低発熱設計なので、展示物や植栽などの演出に最適
・LEDは瞬時点灯

LEDの器具は、従来の白熱灯や蛍光灯のようにランプを交換できるものと、器具と光源が一体となったものがあります。器具一体型はランプやソケットの制約が少ないため、今までにない新しいデザインの照明器具がいろいろと登場しています。

熱が出ないのでシリコン素材でも大丈夫。熱くならず、割れる心配がないので子どもが触っても安心です。(画像提供:コイズミ照明)

薄さにこだわった照明器具も登場。軽やかな空間演出が可能になります(画像提供:コイズミ照明)

ガラス素材(左)は空間全体に光が届き、はがね素材(右)は下が重点的に明るくなる。照明器具の素材によっても光の感じが変わる

LEDだからできる、4次元照明計画

今までは間取りの平面図を見て「部屋の広さは何畳だから、何ワットの照明」というように、2次元で照明を選んでいたと思います。それがLEDになり、器具がコンパクト化したことで、建築と照明を組み合わせることが増え、空間を考えながら照明計画を行う、3次元で考えられるようになりました。
最近では、太陽の動きや体内時計などの時間軸をプラスした、4次元の照明計画がされるようになっています。それでは、具体的な生活シーンごとに、LEDの使い方をご紹介します。

●リビングのポイントは“多灯分散配光”

今までは1つの部屋に1つの照明器具という「一室一灯」の考え方が基本でした。LEDは器具がコンパクトで空間に溶けこむようになったので、複数の照明器具を組み合わせた「多灯分散配光」によって、目的に応じた演出を楽しめるようになっています。

リビングは、くつろいだり、家族が集ったり、読書や映画鑑賞など多様なシーンの場となります。そこで、空間の明るさである「環境光」と、水平面の明るさとなる「目的光」、そして「演出光」という考え方があり、その3つの光をバランスよく配置することで、シーンにあった空間を作り上げることができます。

リモコンで光の明るさや色を自由に変えることができ、部屋の雰囲気がガラリと変わる

多灯分散配光によるくつろぎ空間の演出例。スタンドライトをTVの後ろに置くと、目が疲れにくい効果も。熱を発しにくいので、カーテンレールに照明を入れ込んだものや、プランター型の照明器具(右)も出ている。

●ダイニングキッチンは“部屋のつながり感と作業性”

ダイニングキッチンは料理や食事がメインのスペースですが、最近ではお子さんが勉強する場所としても利用されることが多くなっています。食事のシーンでは、料理を美味しそうに見せてくれる暖色の光がおすすめです。

ただし、料理や勉強など作業をする時に適しているのは白色の光で、食材などの細部がはっきり見えるので実際に暖色と比べて作業効率も上がると言われています。白色は朝の自然光に近く体を目覚めさせる効果もあるので、朝食などにも向いています。

最近はオープンキッチンが増えているので、ダイニングは暖色でキッチンが白色だと、光によって空間がきっちりと分かれてしまいます。そこで、統一感がある空間にするために、白色過ぎない中間色の光(温白色)が使われるようになってきました。この中間色を心地よく感じる方が多く、ダイニングではとても人気があります。

朝食や勉強に適した白色を使用したダイニング(左)と夕食など団らんに適した暖色(中)。配光角度を調節して光の範囲を狭くすると、立体感がでて料理をより美味しそうに見せてくれる(右)

白色と暖色の中間色(温白色)は、明るさと華やかさを兼ね備えた自然なあかりとして幅広い用途で使える(画像提供:コイズミ照明)

●ベッドルームはさらに進化した“制御機能”

おやすみ前は暖色にして、朝は白い光で起きるという光の演出は、“おやすみタイマー”、“おめざめタイマー”で簡単に実現します。おやすみ時は、10分から60分かけてゆっくり暗くなり、入眠時には照明が消えます。おめざめ時は、起きる時間の30分前に起動し、暖色から白色に少しずつ明るくなり、体をゆっくり覚醒させます。

光を感じることによって、目覚まし時計ではなく体内時計で目覚められるようになるので、子どもがなかなか寝付かない、起こすのが大変というご家庭にもおすすめです。このような自動制御を利用できるのも、LED照明ならではの機能です。

光を弱くすると赤味が強くなり、ローソクの光のような印象になりリラックス感が増す

照明は、お部屋の雰囲気を決める最後のスパイス

いくら家具や内装材を高級なもので揃えても、照明の選び方次第で、お部屋の印象はメリハリが出にくくなります。逆に、ごく一般的なインテリアでも照明で演出ができれば、その空間はとても魅力的になります。お客さまに「照明はお部屋の雰囲気を決める最後のスパイス」とお伝えしているのはそのためです。

ショールームを訪れたお客様に照明についてご提案する際は、お客様のライフスタイルをうかがい、どの時間を大切にしたいか知ることから始めます。その上で、光の明暗や色、角度が調節できるLEDの特長を存分にいかした照明計画をご提案します。 LEDはみなさんの想像以上に多機能となってきていますし、さまざまなテイストの照明器具が製造されています。照明器具の素材や、光の色味の違いなどは実際に体感するのが一番分かりやすいと思います。お気軽にショールームに足を運んでください。

取材協力:コイズミ照明株式会社 ショールーム東京
リビング空間から本格的なホームシアター、吹き抜け空間などの照明シミュレーションが体感できる施設。新築・増改築で照明器具の買い替えを検討されている方を対象とした「あかり教室」など各種催しも定期的に開催している。

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Text:小林純子
撮影:池田真理

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