おうちでアウトドア気分を “プチグランピング”スタイルのすすめ

おうちでアウトドア気分を “プチグランピング”スタイルのすすめ

[暮らしのアイデア]

2017年07月31日

ラグジュアリーなキャンプが楽しめるグランピングや、野外音楽フェスティバルなどの人気が高まり、アウトドアがブームになっています。ただ、興味があっても「アウトドアは敷居が高い」「暑くてお出かけが面倒」など、始めるのがなかなか難しいという方も多いかもしれません。そんなときは、まずお部屋でアウトドア気分を楽しむことから始めてみませんか? キャンプコーディネーターのこいしゆうかさんに、おうちで“プチグランピング”スタイルを演出するコツとアイデアをうかがいました。

暮らしの中で「非日常」を楽しむ

アウトドアの醍醐味は、なんといっても「非日常」が楽しめること。朝は鳥の鳴き声で目を覚まし、夜は静まり返ったなかで焚火のパチパチという音だけを聴きながら眠りにつく…そんな自分をとり巻く環境一つひとつに五感を使う感覚が「いいなぁ」と感じるんです。

実は私は小さなころから、普段の暮らしのなかに非日常を作って楽しむことが好きでした。近所の土手に出かけてピクニックシートを広げ、サンドイッチを食べたり読書をしたりしていました。それだけで、普通のことが「わくわくする楽しいこと」「五感を使えること」になるんです。

アウトドアに頻繁に出かける今でも、たまに家の中で非日常を作ります。部屋の照明を消して、キャンドルやランタンの優しい明かりを楽しむ。時間をかけて丁寧に出汁をとって、キャンプで作るような煮込み料理を家でも作る。それだけでも非日常、立派な“アウトドア気分”です。普段の暮らしの中でも、テレビやスマホの電源を切って、少しだけ日常を離れた豊かなひとときを過ごせます。

夜、部屋の明かりを消し、ランタンを灯すだけでもアウトドア気分が楽しめる。火気の使用が難しければ、LEDタイプのランタンを使用しても

以前は、アウトドアと言えば「ちょっとしたサバイバル」「力が必要」というイメージがありました。でも最近はアウトドアを楽しむ女性が増え、いろんな変化が生まれています。グランピングブームなどもその一つだと思いますし、アウトドアグッズも大きく変わりました。以前は原色を使ったビビットな色のものが多かったのですが、今はアースカラーが主流。メーカーさんも、「アーバン(街)で楽しむアウトドア」というスタイルを提案しているところが多くあります。アイテムの選択肢が増え、洋服屋さんや雑貨屋さんにまで、さまざまなアウトドアグッズが並ぶようになりました。アウトドアとインドアの垣根がどんどんなくなってきていると感じています。

バルコニーや庭でのグランピングスタイルが提案された住戸のあるマンション※1も。屋内外をフレキシブルに使うライフスタイルに人気が集まっている

インテリアにアウトドア気分を取り入れよう

もともとアウトドアグッズは、屋外という制限された環境で、いかに快適かつ豊かに過ごすかを考えて作られたものばかり。丈夫で機能的、小さく折りたたみができるなどの工夫がされています。最近は色合いがシックでデザイン性の高いものが多いので、室内インテリアとしても取り入れやすいと思います。

テーブルとイス、本を入れたバスケット、ランタンなどを置いた棚※2は、数枚の板をはめ合わせて組み立てられる作り

私が実際に家で使っているのは、屋外でも使えるナチュラルテイストの家具。分解して折りたためます。毎日使う家具としてもおしゃれですし、クローゼットに収納しておいて、「今日はおうちキャンプだ!」というときに出して組み立ててもいいと思います。もちろん本格的なアウトドアにも使えます。キャンプにリッチなイスや棚があるだけで、とても贅沢な気持ちになれるんですよ。

ネジやクギを使わずに組み立て・分解ができて、持ち運びが簡単です

それから自立式のハンモックもおすすめ。屋内用ハンモックはコンパクトに折りたためたり別の用途で使えたりと、工夫して設計されているので便利です。例えばこのハンモックは3WAY。角度を調整して「ハンモック」か「チェア」にできますし、おしゃれな「ハンガーラック」としても使用できます。

人気の室内用ハンモック※3は、普段はハンガーラックとしても使用可能

それから三角屋根がかわいい室内用テント・ティピ―も人気です。ティピ―は流木と布を使って手作りする人も多いんですよ。中に入るととっても落ち着きます。ここで引きこもりたいですね(笑)。

ティピ―※3は、子ども部屋のインテリアにも人気。
使用しないときはコンパクトにたたんで収納できる

大きなアイテムを取り入れるのが難しければ、まず小物からそろえていくと良いと思います。私は、アウトドア用の保温性のあるコップやトタン材のバケツ、水を入れてもこぼれない完全密封のボトルなどを普段使いしています。ボトルは日ごろから調味料やパスタを入れておき、キャンプに行くときはそのまま持って出かけています。

ショップや街のあちこちに、アウトドアのヒントが散りばめられていますので、「あ、これ使えそう」とアンテナを張って歩くと楽しいと思います。

“プチグランピング”スタイルを演出する、意外なアイテム

ほかにも、意外だけれど、あればたちまち上質なアウトドア気分になれるマストアイテムを2つご紹介しますね。

【布】
1枚あると何かと役に立つのが大きな布です。屋根も床もないアウトドアで、ピクニックシートを1枚敷き、靴を脱いで上がるだけでおうち感が生まれますよね。同じように家では床に布を敷くとピクニック気分が楽しめます。布を敷くことは、日常と非日常に境界線を引くようなものと言えるかもしれません。芝の緑を思わせるラグや大判の布を敷くのがおすすめ。ティピ―の中にも1枚の布を敷くと雰囲気が出せます。

【ウォータージャグ】
アウトドア用のウォータージャグは多数ありますが、インテリアにも溶け込む、クリアなガラス製のウォータージャグがおすすめです。食卓に置いてハーブやフルーツを入れれば、見た目にも美しいですし、美味しいフルーツウォーターが楽しめます。もちろんアウトドアでも活躍します。BBQ(バーベキュー)などとの相性が、とてもいいんですよ。

一つだけ、大きなアウトドアグッズを買うときに注意したいのが「収納しやすいかどうか」ということ。日本製のものは折りたためたり収納袋がついていたりと、細かい点まで気が利いているものが多いですが、通販などで現物を見ずに買ってしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。広げたときと、たたんだときの大きさ、そして重量を買う前にチェックしましょう。

日常をあらためて見つめる機会に

忙しい毎日の中で非日常を演出すると、意識的に五感を使い、一つのことに時間をかけて丁寧に過ごすことができます。「もっと時間を大切にしなくちゃ」「もっとゆったりと毎日を送りたいな」など、暮らしを見つめ直すことができるのではないでしょうか。

「おうちアウトドア」は思い立ったときにすぐ始められます。キャンドルでもよし、床に布を敷くでもよし。さっそく身近なことから取り入れてアウトドア気分を楽しんでみてください。


※1) 「ザ・パークハウス 国分寺四季の森」の モデルルーム(IIE-75Fg type・メニュープラン1・カラーセレクト:Classy Cherry/モデルルーム仕様)を撮影(平成28年12月)したもので、 造作家具・アクセントクロス・照明・装飾用小物等オプション(有償)も含まれております。また、家具・調度品等は販売価格に含まれておりません。尚、実際には一部植栽となる部分がございます。詳細はBASIC PLANBOOKをご確認ください。無償セレクトおよびオプション(有償)には申し込み期限がございます。テラス・専用庭等、専用使用部分の使用には制限があります。詳細は管理規約集をご確認ください。
※2) YOKA CHAIRPANEL LONG TABLEPANEL BASKETPANEL SHELFYOKA
※3) SFF-04 3WAY自立式ポータブルハンモックSFF-29 シンプル ティピーSifflus

プロフィール:こいしゆうかさん
キャンプコーディネーター
趣味だったアウトドアの知識と経験を生かして、女性視点のキャンプスタイル「女子キャンプ」を提唱。雑誌やテレビ、ラジオ出演やイベントでのコーディネートを手掛けるほか、イラストレーター、ライターなどとしても幅広く活躍。

Text:大森りえ
Photo:鈴木真弓

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