人気インスタグラマーTUULIさんに聞く、温もりを感じるモノトーンインテリア

人気インスタグラマーTUULIさんに聞く、温もりを感じるモノトーンインテリア

[暮らしのアイデア]

2017年11月29日

白黒のモノトーンを基調とした美しい住まいを、自身のブログ「シンプルモダンインテリア?」やSNSで紹介しているTUULIさん。インスタグラムのフォロワーは3万人を超えており、そのセンスの良い暮らしに注目が集まっています。「どうしたら、こんなにすっきりとした家に住めるんだろう」と憧れる人も少なくないのでは?
今回はTUULIさんに、色味を抑えたシンプルな空間を作るコツと、そんな住まいが叶えてくれる暮らしの魅力についてうかがいました。

「落ち着き」を求めてたどりついた、モノトーンインテリア

「モノトーンの家で暮らしたい」と思ったのは、グラフィックデザイナーとして働きはじめたころです。職業柄、制作物の色味をチェックするなど「色」にあふれた職場で、その環境に落ち着くことができませんでした。「せめて自宅で過ごす時間だけでも無彩色にしたい」と思ったのが、モノトーンにはまり始めたきっかけです。とはいえ、実は物心がついたころから住環境には興味がありました。部屋をきれいにしておくことが大好きで、「片づけなさい!」と親に叱られたことは一度もなかったですね(笑)。

整理整頓が大好きというTUULIさん。仕事で使う小物も、モノトーンですっきりと。

実家の部屋は、ふすまも天袋もあるいわゆる「和室」。なんとか自分好みの空間にしたいと思い、学生のときには柱や押入れの淵などすべてに白いシートを貼り、畳にはカーペットを敷くなど工夫をしていました。シンプルが好きなのは変わっていないのですが、そのころはまだピンクなどの色も好きでした。本格的に「住まい」「モノトーン」に興味を持ち始めたのは、就職したての頃。たまたま目にした雑誌で、海外の著名なファッションデザイナーの別荘が紹介されていたんです。白黒のモノトーンを取り入れたその空間の美しさを見て、「これだ!」と思いました。そこから、私のモノトーン遍歴が始まったんです。

常に「理想」を実現するため、住まいづくりを楽しみ続ける

壁の黒いタイルが印象的なキッチン。黒いガスコンロを、白が基調の空間に自然に馴染ませている。

今の家に暮らして、もう15年になります。その前は近所の賃貸マンションに住んでいたのですが、たまたまポストに入っていた今の物件のチラシを見てモデルルームを訪れ、購入を即決。日が当たり過ぎず、かといって暗すぎることもない、程よい日当たりが購入の決め手でした。以来、その時どきの理想を叶えるためにリフォームを重ね、家にはたくさん手をかけています。

例えばキッチンは、シンクをステンレスからホワイトのものに変えたり、ひと目ぼれして買った黒いガスコンロが空間に浮かずにおさまるように、壁にも黒いタイルを配したりしました。また購入当初は今と似たライトグレーのカーペットがひかれていたのですが、数年ほど黒いカーペットに変えた時期もあります。

上の写真のワークスペースも、大きく手をかけた箇所の一つ。ここはもともとダークブラウンの扉が付いたクローゼットだったんです。入居後2年くらいは収納として使用していましたが、自宅で仕事をするようになり、ワークスペースに変えました。その際も、はじめは扉を付けたままにしていたのですが、ある日「ワークスペースはここしか考えられない」と決断して、扉を撤去。残ったダークブラウンの枠には、自分で白いシートを貼り、照明なども取りつけました。シート貼りは実家で経験済みでしたので、スムーズでしたよ(笑)。余計なものをそぎ落とした空間は、仕事もはかどります。

ワークスペースに取り付けた棚。物を置く場所を限定することで、物を増やさずスペースをすっきりと保つことができるという。

モノトーンの住まいでの暮らしは、とても快適です。気持ちがすっきりして思考もクリアになりますし、きちんと整理整頓しておけば探し物や掃除に時間を取られず、自分の時間を増やすことができます。何より居心地がいいので、家で過ごす時間が前よりずっと長くなりました。

モノトーンインテリアは、バランス次第で印象が大きく変わる

いまの私が好きなのは、“白みが多い”モノトーンインテリア。以前は、カーペットを黒にしたり、壁の一部を白黒のストライプにしたりと、同じモノトーンでももう少しポップなスタイリングを好んでいました。いまは、以前より温かみがあり大人っぽいスタイリングになっていると思います。そのカギは、グリーンとシルバー。植物のグリーンと、スチール素材などのシルバーをプラスすることでバランスをとっているんです。この「モノトーン+2色使い」は徹底していて、小物や花に他の差し色を使うことはありません。部屋の模様替えも、寒くなったら椅子にムートンのマットを置き、クッションカバーを替えるぐらいにおさえ、シンプルに楽しんでいます。

モノトーンインテリアを活かすのは、マンションの導線に合わせた家具のサイズと配置

導線を妨げずに家具を配置し、向きや高さを揃えることで、空間をより広く感じさせている。

モノトーンインテリアの最大の魅力は、すっきりして見えること。基本的に、マンションは限られた広さに必要な間取りがコンパクトに使いやすく設計されているので、その導線を活かしつつ、広い空間を感じさせ、すっきり見えるような家具の大きさや配置を心がけています。たとえば、リビングではソファとテーブルの幅をそろえ、高さを低めにすることで、天井が高く奥行きある空間に見せています。

キッチンの棚も同じ。リフォーム前のキッチンは、冷蔵庫の隣にスリムラックと食器棚を置いていましたが、それぞれの高さがバラバラで、リビングのソファからも目に入り、気になっていました。リフォームでそのスペースを引き戸の棚に変えることで、バラつきが解消され、すっきりしました。

私は住まいへのこだわりが強く、その時その時の理想の部屋作りを重ねて、今があります。現在のスタイルは心地よく、とても満足しているので、今はこの状態をキープしたいですね。ただ、「次は扉の色をダークブラウンから白かグレーに変えたいな…」とも考えています(笑)。住んでいる本人にしかわからない“理想”を叶えていくのが「住まいづくり」だと思います。ブログやSNSなどで紹介する私の住まいづくりが、少しでも参考になればうれしいです。

<プロフィール>
TULLIさん
2006年から始めたブログで、インテリア、雑貨、ファッションなど、白黒のモノトーンを基調としたライフスタイルや収納術を紹介し、女性たちの支持を集める。自身がデザインした雑貨を販売する白黒雑貨店「mon・o・tone」も人気。著書に『「見せる」と「隠す」ですっきり暮らす モノトーンインテリア』(マイナビ出版)、『シンプルモダンなモノトーン収納&インテリア』(宝島社)など。

(写真提供)TUULIさん
(テキスト)大森りえ

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