「家具を見る目」がレベルアップ! インテリアフェアをプロとともに体験

「家具を見る目」がレベルアップ! インテリアフェアをプロとともに体験

[暮らしのアイデア]

2018年02月07日

【3つのポイント】 
(1)物件契約者限定で招待される「インテリアフェア」は、自分好みの家具に出会う近道
(2)多数の人気メーカーの家具を一度に体感でき、家具選びの視野が広がる
(3)インテリアコーディネーター同伴なので、家具選びに迷うことなし

新居購入の際に、楽しくも悩ましいのが家具選び。デザインや使用感、長く愛用できるかなど、さまざまな視点で検討したいですよね。「そんなときは、ぜひ『インテリアフェア』に足を運んでみてください」と話してくれたのは、インテリアコーディネーターの大橋かおりさん。

「インテリアフェアは、国内外の有名メーカーの家具が一堂に揃い、さまざまな家具を実際に見て試せるので、お客様の家具選びの視野を広げていただく、とてもよい機会なんです」(大橋さん)。

なるほど。なかなか行く機会がないものですが、会場はどのような雰囲気なのでしょうか。今回は、私ライター岩橋が大橋さんにご案内いただき、実際にインテリアフェアを体験してきました。

プロと回ると、自分にベストな家具を効率的に検討できる

大橋さんは、三菱地所グループのインテリアデザイン会社「メック・デザイン・インターナショナル」の提携インテリアコーディネーター。普段は主に、ザ・パークハウスを購入されたお客様のインテリア相談に応えていらっしゃいます。お客様とインテリアフェアに同行し、会場をご案内することも。

「インテリアフェアは、大きな会場に数多くのメーカーが出店しているので、1日で回りきるのは大変です。そこで、お客様のお好みのテイストやライフスタイルを伺いながら、ご要望に合ったメーカーの商品を中心にご紹介していきます」(大橋さん)。

今回は、25もの国内外の人気メーカーが出展しているとのこと。インテリアフェアは、「三井デザインテック」、「メック・デザイン・インターナショナル」などが共催している人気のイベント。各社のお客様を招待して開催されるイベントだそうです。
大橋さんがお客様をご案内する際には、限られた時間を有効に活用するために、事前に手持ちの家具や好きな色・テイスト、新調したい家具などを伺っておくとのこと。今回は、私が新調を検討しているダイニングテーブルとチェアを案内していただくため、事前に要望をお伝えしておきました。

「では、早速家具を見に行きましょう!」

会場に入ると、その広さに圧倒されます。ひとりで来たらどのメーカーから見るべきか戸惑いそうですが、大橋さんは迷わず会場入り口近くに構えるメーカーブースへ。効率的に回るプランを考えてくださっていて、頼もしい!

さっそく、要望にぴったりの家具に出会う

「最初にご案内させていただきたいのが、イタリアで誕生し日本で育ったメーカー『arflex(アルフレックスジャパン)』です。非常に人気のある家具メーカーで、「上質な快適」をテーマに、デザインだけでなく使い勝手や快適さを大切にし、機能とデザインが調和した、使う人に寄り添う家具を追求しているところが特徴です。ベースはイタリアンモダンなので、尖りすぎず、かといって素朴すぎない雰囲気を演出できます」。

私が事前に大橋さんにお伝えしていた、ダイニングテーブル&チェアへの要望は、次の3つ。

(1)テイスト:インテリアには重厚感よりもリラックス感がほしい。でも、ナチュラルすぎるのは好きではない
(2)サイズ:6名ほどの人数が座れるテーブル。普段は夫婦2人だけれど、お客様を招くときに必要な大きさを想定して
(3)その他:猫を飼っているため、爪とぎで痛みにくいチェアがほしい。繊細な布地だと猫が爪とぎするためすぐに毛羽立ってしまう。チェアに張地がある場合は、猫が傷つけにくいものがよい

さっそく、ぴったりのものに出会えた予感が。

「『arflex』の中でもハイエンドな『Riva 1920(リーヴァ)』シリーズのテーブル『NATURA( ナチュラ)』は、オイル仕上げの無垢天板の風合いを活かしながら、脚部に薄い金属を組み合わせることで、イタリアのメーカーらしい都会的なデザインになっています。脚が四隅ではなく中央に寄せられているので、人数が増えてもフレキシブルに座ることができるのも魅力です」。

ダイニングが一気におしゃれな空間になりそう! 脚の位置の工夫によって、四隅が有効に使えるというのは新たな発見でした。

腰かけたチェアについても、
・背もたれが低めなので、空間に圧迫感を与えない
・座面がゆったりしているので、リビングにも兼用できる
など、素人では気づきにくいおすすめポイントを教えていただきました。

上質な質感ながら、機能も大満足なダイニングテーブル&チェア

次に大橋さんが案内してくれたのは、『カンディハウス(CONDE HOUSE)』という日本のメーカー。

「人気の北欧テイスト寄りの、ミニマムで洗練されたデザインを得意としています。北海道旭川に本社と工場があり、豊富な森林資源を背景に、木のクオリティにこだわった商品作りが特徴。その中で、とくにおすすめなのがこちらのテーブルです」。

実はこのテーブル、広げられるのだそう。

「エクステンションタイプといい、内側にたたまれている天板を引き出すと楕円形のテーブルになるんです」(大橋さん)。

継ぎ目が自然で、一見では伸縮タイプには見えません! 普段の生活ではコンパクトに、お客様が来たときは広げて大きく使うことができそう。天板はテーブルに一体化しているので、小さく使用しているときも外して別の場所に置く必要がなく、優秀です。

「チェアの張地にもご注目ください。無地から柄物、素材もたくさんの種類から選ぶことができるんですよ」。

かたわらには、たくさんの張地見本が。

「猫の爪とぎに悩んでいらっしゃるとのことでしたので、素材は、引っ掛かりが少なく丈夫なスエード調の人工皮革がおすすめです。家具がブラウン系であれば、張地にすっきりしたグレーを合わせると、重すぎずモダンな感じになると思います」。

あたたかみのあるツイードに比べて、スエード調の生地は印象がシャープでモダンに。上質な雰囲気を保ちつつ、猫の爪とぎ対策ができるのはありがたいです。

「張地の色は、家具だけでなく、カーテンやラグも含めて全体のバランスを見て決めることが大切です。ですから、実際には、そのあたりもお客様に伺って提案させていただきます」と大橋さん。要望に沿った的確なアドバイスがうれしいです。

座ってわかる、こだわりが詰まった家具の良さ

「次にご紹介したいのは、『マルニ木工』です。こちらも国産のメーカーで、木の削り出しを得意としています。ぜひ、こちらのチェアに座ってみてください」。

背中のカーブにフィットして、とても座りやすい!

「こちらは、プロダクトデザイナー深澤直人氏がデザインしたHIROSHIMAというシリーズのアームチェアです。主なパーツは木を削り出して作り、最後に職人さんが一点ずつ手作業で磨き上げて、体のラインに沿った曲線的なフォルムを叶えているのが特徴です。少しお体を左右に回転してみてください。アーム部分と背もたれが一体化しているので、体を傾けたり、回転したりしても、もたれやすいんです」。

大橋さんのおっしゃる通り、着座の角度を左右に動かしても体がぴったりと支えられ、とても楽です。そして、ひときわ目を引いたのが張地の可愛らしさ!

「張地は、ファッションブランド『ミナ ペルホネン』とコラボレーションしています。チェアの座面は、使わない時はテーブルの下に隠れていて、座っている時もちらっと見える程度なので、オレンジなどアクセントになるカラーにしても素敵です」。

つい無難な落ち着いた色を選びがちですが、チェアの張地がアクセントとして取り入れやすい箇所というのは、大きな気づきでした。

マットな風合いが、人気の"カフェ風インテリア"を演出

「続いてご紹介するのは、『マスターウォール(MasterWal)』です。100年後の人たちにも愛着を持ってもらえるような家具づくりを目指しているメーカーで、名前の通り、ウォールナットを得意としているメーカーです。長く使っていただける、ヴィンテージ感のあるデザインが特徴です」。

デビューしてから間もないメーカーながら、トレンド感のあるスタイリングができると非常に人気があるそう。木の素材感を生かしつつ、甘さのないクールな印象です。ツヤを抑えた質感も新鮮。

「今はこういった"サラっと"した質感のオイル仕上げ、もしくはオイル仕上げに近いような塗装が主流になってきています。オイル仕上げの特長は、お客様自身がメンテナンスでき、経年変化が楽しめること。こだわりの家具を長く使っていきたいという方にはおすすめです」。

プロに、最近の家具のトレンドや、購入後の家具との付き合い方を教えていただけるのは、とっても勉強になります。

インテリアをとことん楽しみたい方には、素材やデザインをミックスする提案を

「最後にご紹介するのは『飛騨産業』です。こちらは飛騨高山のメーカーで、ウォールナットとオークをミックスした家具を扱っています。全部オークにするとナチュラルな印象になりますが、クールな印象のウォールナットを組み合わせることで、ナチュラルモダンなコーディネートになります」。

確かに! 色味の異なる木をミックスしたデザインは、今まで見た家具にはなく新鮮です。座面にウォールナットが使われているので、ナチュラルになり過ぎない点も私好み。
「猫の爪とぎが気になる場合は、オール木製のチェアにして、座布団を敷くという方法もあります」とも教えていただきました。

同じブランドのテーブルも、形が斬新。
「楕円形の一面のみを直線にしたデザインで、直線の部分をカウンターや壁にぴったりつけて使えます。お客様がいらっしゃる時には、壁から離して、チェアを足せば大きくも使えますよ」。

なるほど。ちょっとした形状の工夫が、使い方の幅を広げるんですね。

「テーブルにコーディネートされたチェアのデザインが、バラエティ豊かな点にもご注目を。チェアのデザインをバラバラにして揃えすぎないのも、最近人気のカフェ風のコーディネートです。インテリアがお好きな方向けですが、後からさらに気に入ったデザインのチェアを足せる楽しみもあります」。

チェアを検討する際、"同じシリーズでそろえなくては"という先入観があったのですが、あえてさまざまなデザインのチェアを配することで、先々のコーディネートの自由度が高まるという知見は、驚きでした。

プロの視点によるアドバイスで、自分の求める家具がより一層明確に

「ひと通りご要望にそった家具をご紹介しました。いかがだったでしょうか?」と大橋さん。さまざまな角度からおすすめをご紹介いただき、新鮮な驚きばかりで約2時間があっという間に感じられました。

「ここまでデザインを中心に見てきましたが、実際に購入する際にはサイズ感ももちろん重要。フェアではマンションの図面にのせてサイズをチェックできる家具のテンプレートが用意されています」。

広い会場にいると、家具を小さく感じやすいものですが、これなら部屋に配置した様子がよくわかりますね。

「インテリアフェアは、もちろん実際にその場で購入することも可能なのですが、有名メーカーのさまざまな家具を見て触れることで、"家具を見る目"を養い、視野を広げられることが大きなメリットだと思います。後日お客様を、フェアで気になったというメーカーのショールームへご案内することも多いんですよ」と大橋さん。

フェアは年2回ほど開催されており、ザ・パークハウスをご購入されたお客様の中から、インテリアのお打合せ時期にタイミングの合うお客様に対してご案内が行われるとのこと※1。1日で、複数メーカーのたくさんの種類の家具を確認できるのは、フェアならではの大きなメリットだなと改めて感じました。ダイニングテーブル&チェア以外にも、ベッドやラグなど、さまざまなインテリアを比較・検討することができます。

今回は、プロの視点による適切なアドバイスとともに、家具を見ながらの何気ない会話からも新たな気づきが得られ、自分の求める家具の方向性やこだわりたい点がより一層明確になりました。ザ・パークハウスでは、プロのインテリアコーディネーターに相談できる『ドレスアップインテリアコーディネートサービス』が用意されている※2ので、ぜひ活用して、プロと一緒に家具を選ぶ楽しみを、多くの方に味わっていただきたいと感じました。

  • メック・デザイン・インターナショナル

    メック・デザイン・インターナショナル

    三菱地所グループのインテリアデザイン会社。ザ・パークハウスのモデルルームコーディネートを手がける。住宅ほか、オフィス、ホテル、商環境のインテリア設計・施工監理、インテリア用品の販売など、長年培った経験と技術力を活かし質の高いサービスを提供している。

    詳細を見る
  • 大橋 かおり(おおはし かおり) インテリアコーディネーター


  • 短期大学にて住宅のインテリアについて学んだ後、ハウスメーカーにて、注文住宅の個人住宅、集合住宅、モデルハウスのインテリアコーディネートを経験。その後、モデルルームデザイン専門のデザイン会社を経て、フリーランスにて活動。メック・デザイン・インターナショナルでは、モデルルームのコーディネート業務を経て、現在は主にマンションご購入者のインテリアコーディネートなどを担当している。

【関連記事】みんなが悩むのは「テレビとソファのベストな配置」! プロが教える、リビングレイアウト最新傾向

写真:鈴木真弓
テキスト:岩橋朝美

※1:インテリアフェアは首都圏のみの開催となります。また、インテリアフェアの開催時期や家具の納品までの期間、マンションの引渡時期等を考慮して、インテリアフェアのご案内を行っております。
※2:有償(3万円(税別))のサービスとなります(2018年1月現在)。

インテリアフェア取材協力:三井デザインテック株式会社
※本記事の内容は2018年1月現在の内容になります。

おすすめの物件

暮らしのアイデア 新着記事

一覧

閉じる
SNS gallery
お気に入りに追加されました

お気に入り一覧へ

まとめて資料請求できるのは5件までです

OK

お気に入りに登録にするには
会員登録が必要です

会員登録するとマイページ内でお気に入り物件を確認することができます。

会員登録