想いのバトンをつなぐコミュニティづくり――コミュニティ支援プログラム「西新宿CLASS in the forest」はこうして始まった

想いのバトンをつなぐコミュニティづくり――コミュニティ支援プログラム「西新宿CLASS in the forest」はこうして始まった

西新宿で建設中のタワーマンション「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」(分譲済)では、ご契約者および再開発組合関係者を対象に入居前・入居後を通して6年間で60回のエリアコミュニティ支援プログラムを提供する「西新宿CLASS in the forest」の取り組みを行っています。

今回は、担当者の三菱地所レジデンス 街開発事業部の柴田純さん、深野祥子さんに「西新宿CLASS in the forest」がどうして始められたのか、その経緯とコミュニティ支援に込めた想いをうかがいました。

地域の方の想いを受け継いで、我々に何ができるのか

東日本大震災後、大規模マンションにおけるコミュニティ形成の必要性が強くなってきています。しかしながら「西新宿CLASS in the forest」のように、長期間にわたりこまやかな支援をするプログラムは珍しいのではないでしょうか。背景には、20年以上にわたり続いてきた再開発の取り組みや、西新宿という場所ならではの事情があったそうです。

2013年より本プロジェクトに関わってきた三菱地所レジデンスの柴田さん(左)と今年9月から担当になった深野さん(右)

「再開発をするにあたっては、どうしても昔からお住まいの方々に一旦立ち退いていただき、工事期間を経て入居していただく必要があります。みなさん普段から井戸端会議をしていて、東日本大震災のときも声をかけあい助け合っていたようです。それが、再開発で仮住まいに引っ越さないといけない。今後、井戸端会議の場所がなくなるのよね…と言っているのを聞き、みなさんが集まれる場所が必要ではないかと、このプログラムを考えるきっかけになりました」(柴田さん)

地元に長くお住まいの方の想いを受け継ぎながら、新たにお住まいになる方も共に楽しく暮らせる、そんなコミュニティ形成を支援したいという想いを持ってプログラム内容を検討したそうです。

「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」が建つ西新宿は都心にありながら自然を身近に感じられる街であり、この街は居住者同士や地域がつながり、お互いを支え合える安心・安全な街でもある。新しい居住者も入居前からそういった想いを共有して、地域の居住者がつながることを目指して、「自然」、「防災・減災」、「多様性」という3つのコンセプトを軸にプログラムを構成しました。

運営面では、コーディネーターとしてのイベントサポートをコミュニティづくりの専門家であるHITOTOWA Incに依頼、各分野のプロフェッショナルである6名のナビゲーターを連携することで、様々な内容で参加者に楽しんでもらえるイベントを用意したことも特徴です。

「プログラムのイベントは、人のつながりというソフト面ですが、マンション建設はハードを作るという意味合いが大きいです。そこで、実際にマンション共用部の植栽を監修していただいた方に、西新宿の周辺の動植物の観察会をやっていただくというように、ハードとソフトを組み合わせているところが、このプログラムのポイントになっています」(柴田さん)

コーディネーターが企画する60回のプログラム『CLASS 60』と住民による自由な発想でイベントを企画する『CLASS i 』の2種類で構成

NPO生態教育センターの指導員がナビゲーターとして生きもの観察イベントを実施

ゆるやかにつながって欲しい

もう1つの特徴と言えるのが、入居前から入居後まで、6年間で60回の多彩なプログラムを実施することです。2015年のHOMETOWN MEETINGを皮切りに、すでに11回のプログラムが開催されています。2017年の入居までさらに5回、入居から2020年までに45回ものプログラムを企画する理由は何があるのでしょう。

「何もせず、入居後にウエルカムパーティからはじめることもできます。その場合、1,000戸近いマンションなので、全く知らない人同士が理事会などで顔を合わせることになってしまいます。プログラムを通じて少しずつでも愛着をもって入居していただきマンションの管理に参加するのとでは、自然に力の入れ具合が違ってくるのではないかと思うのです」(柴田さん)

「実際に街を歩くと、歴史や生活感があり、人の温もりがあるエリアです。そこに60階のタワーマンションが建つとなると、地元の方にとってはかなり驚きというのが正直な気持ちだと思います。都心部の大規模物件だからこそ、このプログラムをおこなう意味があるのです」(深野さん)

60階に合わせてプログラムの60という数字はでてきたそうです。プログラムには体を動かす内容もあれば、ジビエ料理の試食会や「東京おもちゃ美術館」の見学会など、内容も場所も異なります。参加者も人それぞれ興味・関心が違うので、いろいろな人に響くようにテーマもバラエティを持たせているそうです。

上段/昨年11月に行われたジビエ料理の試食会では、「食でつなぐ森のものがたり」をテーマに森林の減少や国産木材の話も 下段/「東京おもちゃ美術館」見学会では、小さいお子さんも木のおもちゃに興味津々の様子

「実際に11回のプログラムを行って、多くの方に参加して貰い、コミュニティが少しずつ育っていく実感もありますが、プログラムを長期間継続することの課題も感じてきています。型にはまりすぎてもいけないし、先入観を持ってしまうこともあります。一方、9月から深野が入ってくれたので、今までとは違うプログラムが提供できるのではないかと思います。我々自身も楽しみながら、どんどん新しい方が参加できるようなプログラムにしていきたいですね」(柴田さん)

柴田さんから熱い想いを託された深野さんに、このプログラムを通じて「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」でどんなコミュニティができて欲しいか聞いてみたところ「戸数が多くいろいろな家族形態があるので、世代を問わず交流して、どこよりも強い地域コミュニティができれば嬉しいです」と、力強い答えがかえってきました。

3つの年輪は本プロジェクトのコンセプト「触れる(五感で触れる自然)」「支える(共助の防災減災)」「広がる(国際先進都市としての多様性)」を表現している

長い間再開発に関わってきた地元の方々の想いと、世代やバックグラウンドが異なる新しい入居者の想い、そして新旧の担当者の想い――ゆるやかに、けれどしっかりと想いのバトンをつなぐことで、まるで年輪を重ねた巨樹のような力強いコミュニティになるのではないでしょうか。

* 掲載の外観完成予想CGは、現地方面を2014年7月に撮影した写真に、計画段階の図面を基に描き起こした外観完成予想CGを合成・CG加工処理を加えたもので、実際とは異なります。雨樋、エアコン室外機、給湯器、TVアンテナ等再現されていない設備等がございます。

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Text:小林純子

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