オーナーズ・ボイス花とアートとアンティークがあふれる洋館のような住まい
2013年10月08日
オーナー様のプロフィール・お住まいの情報
麻生弘光さん・澄代さん
- 家族構成/夫婦二人
- マンションの特徴/中規模、駅近、ファミリータイプ
- 間取り/2LDK
- エリア/都心、住宅街
住まい全体を大きな一部屋として捉えた「ビッグルーム」の発想
玄関から見ると左奥にあるリビングルーム。ドアなどの区切りはない
今回ご登場のオーナーは、高台の邸宅街に長年お住まいの麻生弘光さん・澄代さんご夫妻。100㎡超のスペースを「ビッグルーム」というコンセプトのもとに間取り変更し、お二人の独自のセンスを取り入れたシックでエレガントな空間を創り上げている。そこで今回は、いつもの「オーナーズ・ボイス」と少し趣向を変え、豊富なインテリア写真とともに、インテリアや住まいに関するオーナーご夫妻のこだわりや哲学を中心にご紹介する。
キッチン(左)、ダイニング(手前)、リビング(右)がほどよく独立
麻生さんのお宅は、玄関からリビングルームがすぐに見えるわけではないが、玄関・廊下・リビングルームをきっちりと区切るような壁はなく、扉もない。リビングルームとダイニングルームも別個の空間として確立されているものの、仕切りはなく、それはダイニングルームとキッチンについても同じだ。これは「ビッグルーム」という弘光さんの考えが活かされた間取り。「扉や仕切りで区切るのではなく、住まい全体を大きな一つの部屋として考えました」と弘光さんが説明する。これにより、各空間が個性を保ちながらもゆったりと連携され、居住者が思い思いに移動し、行き交うことができる。
「親しい方だけを招くので」キッチンとダイニングも行き来しやすく
「扉や仕切りが少ない設計なので、動線も複数あり、自由に移動できる。そんなことが私にとってはとても大切。ソファについても『自分の席はここ』と決めるのではなく、気分のままに場所を変えて、そのときに一番気の向くソファでお酒を飲むのが心地よく感じます」と弘光さんが笑って話してくれた。
古いものと新しいものを思い思いに共存させたインテリア
花とアートとアンティークが見事に溶け合ったエレガントなインテリア
麻生さんのお宅の至るところに飾られたドライフラワーは、花の仕事に携わった経験のある澄代さんが選んだもの。ボリュームたっぷりの贅沢なアレンジだが、派手すぎず抑えた色合いのため、空間に上品な華やぎをもたらしている。
壁面や家具の上には、アートや掛軸やオブジェなどのさまざまなものが飾られている。床には複数の絨毯が無造作に敷かれているように見えるが、違和感なく溶け合っている。リビングルームのソファやテーブルはセットで揃えたものではなく、それぞれに由来が違う。お祖母様から受け継いだ約200年もののサイドテーブルもあれば、コンテンポラリーな作品も置き、旅先で求めた小さな絨毯もある。ロンドンで求めたというソファは何度も張り替えながら愛用しているという。
操舵輪を使ったテーブルやイカリのオブジェなど、船関連のものも多数
また、弘光さんのインテリアのテーマの一つとして「船」がある。実は弘光さんはお父様から引き継いだ船舶関係の仕事に就いており、船箪笥や船時計といった船にちなんだものをコレクションしてきたのだという。そして、澄代さんのアイデアが光るのが、テーブルのガラス板の下に飾られた色とりどりのクリスマスカード。「各国に住む友人からクリスマスカードが届きますが、捨てるのももったいなく、ずっと保存しておくのも現実的ではありませんよね。そこで、ガラステーブルを1年間限定で彩ってもらっています」。
古いもの、新しいもの、世界各国の美術品などが目を楽しませてくれる
「家具などもそうですが、シリーズできっちりと揃えるのではなく、好きなものをうまくコーディネートしていくのがインテリアの醍醐味だと思います」と弘光さん。古いもの、新しいもの、世界各地の気に入ったもの・・・。それぞれが存分に魅力を放ちながらも決してぶつからない、落ち着いた空間を創り出している。
「隠す収納」を徹底した壁面収納を備えたキッチン
壁面に「隠す収納」を徹底しているため、すっきり整然としている
「ここに引っ越すにあたり、『これからは親しい人しかお招きしない』という前提で、必要な食器などを吟味しました」と話す澄代さん。新居で使う予定の食器類の量をあらかじめ把握しておき、それらを収納できる棚を壁面に造り付けたという。「造り付けの棚にしたのは、地震対策の意味もあります」。
「リビングとは少し違う、自然でやさしい色合いの木目を選びました」
「食器類やキッチン小物はなるべく外に出さずに隠したい」と考えていた澄代さんは、壁面棚の中に炊飯器などを収納するスペースも設けた。また、大切な食器を箱の中に仕舞うと、そのまま使わずじまいになりがちなことから、ガラス扉の中に入れることで部分的に「見せる収納」に。アイランドキッチンは、両サイドに引き出しがあり、ゴミ箱を収納するスペースも設け、コンセントも備えている。
洗面所を真ん中にしてご夫妻それぞれの個室を配置
ご夫妻の個室の真ん中には、便利なダブルボウルの洗面室を配置
「いくつか居場所がほしいし、一人で過ごせる空間も大切」と考えるご夫妻は、各々のパーソナルルームをお持ちで、その二室は洗面所を真ん中にして両隣に配置されている。「朝起きて洗面所で会って『おはよう』と挨拶します」と弘光さんが茶目っ気たっぷりに笑う。
「南からの陽光が反射して差し込む」北側は弘光さんのお気に入り
個室が北向きであるのも弘光さんのお気に入り。「南向きは私にとっては明るすぎると感じることが多い。直射日光で家具が傷むのも気になりますね。この部屋は南からの日差しが反射してちょうどよい間接照明になり、美しく見えます。『東京の住まいは北向きがいい』と私は考えているんですよ」と住まいについての独自の哲学を語る。
弘光さんの個室の主役はどっしりとしたラウンジチェア
部屋の中心にはどっしりとしたラウンジチェアが置かれ、ご自身のインテリアのテーマでもある船にちなんだアイテムが並び、窓からはやわらかい陽光が差し込み、窓の外のデッキに目を向けるとあふれる観葉植物に癒される。この部屋は、弘光さんにとっての理想の個室といえそうだ。
ミニ植物園さながらのグリーンがあふれるデッキ
弘光さんが観葉植物を育てている、ミニ植物園さながらのデッキ
弘光さんの個室からも望める北側のデッキには、弘光さんが毎朝5時に起きて手入れをしているという数々の観葉植物があふれている。「あえて花は育てずに、“葉っぱもの”にこだわりました。ひとくちに観葉植物と言っても、種類ごとに緑の色合いが違うし、葉っぱの形も違う。それぞれに味わいがあるんですよ」。玄関横やリビングルームの窓からもたっぷりの緑が目に入り、まるでマンションとは思えないようなくつろぎ感を醸し出している。
デッキのグリーンは玄関横の窓からも望め、ゲストを癒してくれる
住み心地を聞いてみると、「管理会社が誠心誠意メンテナンスしてくれており、とても満足しています。三菱地所レジデンスにはハートがあると感じていますよ」と弘光さん。東日本大震災の時も、「被害といえば、仏壇に置いていた何かが一つ落ちたくらいだった」という経験を通して、三菱地所レジデンスへの信頼はさらに深まったという。
都心にいながらまるで小さな森の中にいるかのような気分になる
最後に、ご夫妻に今後の計画について質問したところ「二人とも絵が好きなので、気に入ったものを集めていきたいですね。この住まいを、家具や絵も含め、子供や孫たちが受け継いでくれたらいいなと思っています」と明るい笑顔で話してくれた。
その他の画像
- zoom他国の友人から届くクリスマスカードが彩りを添えるガラステーブル
- zoom特にテイストを統一しているわけではなく、色々な趣の絵を飾っている
- zoom白い壁を飾る、異国情緒あふれる仮面はご実家から持って来られたもの
- zoom「本は上手に使えば素敵なインテリアになると思いますよ」と弘光さん
- zoom玄関を入ると出迎える車箪笥はお二人がご結婚されてから購入したもの
- zoomもともとは弘光さんのご実家で使われていたというコンソール
- zoom手洗いカウンター付きのトイレ。ステンドグラスから日差しが漏れる
- zoom「窓があるバスルームは明るくて気持ちがいいですね」と澄代さん
- zoom洗濯機の前にも絨毯を敷き、白っぽい空間をカラフルに演出
- zoom船時計、船の絵、帆船の模型など、船づくしの楽しいスペースも
- zoom弘光さんの自室には、簡易的な書斎スペースも設けている
- zoom部屋の奥にはベッドが置かれ、オットマンの前にはゴルフマットを配置
※文中のお名前はすべて仮名です。
※「オーナーズ・ボイス」の記事内容は、オーナー様の感想や体験に基づくものです。
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