ザ・パークハウス 六番町

2012年度グッドデザイン賞受賞ザ・パークハウス 六番町

[グッドデザイン賞]

2012年10月09日

本マンションは、江戸時代には武家屋敷が立ち並び、明治以降には著名な文人が居を構える閑静な住宅街であったという敷地の記憶を承継しながら、現代の都市部での良質な住宅への強いニーズに応えうるよう開発されたプロジェクトです。

都市部におけるマンションの新たな可能性を求めて

ザ・パークハウス 六番町のある東京都千代田区六番町は、江戸時代には武家屋敷が建ち並び、その後は計画地南側の「番町文人通り」という通りの名前が示すように著名な文人が居を構えるなど、古くから閑静な邸宅街として発展してきた場所です。
本プロジェクトは、この場所において、街並みに配慮しつつもエリアを代表する新たなランドマークとなる建物とすること、このエリアに住まいを求めるお客様を満足させる高い商品性を持ったマンションとすること、定期借地権という事業スキームの特長を最大限に活かすこと、そしてこれらを高い次元で融合させることを目標として開発されました。

街並みへの配慮と開放的な住空間の実現

建物全体としては、重厚感のある周辺建物と調和するよう落ち着いた色調の外装色とし、「現代の武家屋敷」をキーワードに水平ラインを強調したファサードとしながらも、南面に結晶模様パネルや簾を模したロートアルミ手摺り等によるアクセントを加え、モダンで都会的なデザインとしました。住戸内部では、最大約2.75メートルの天井高さを確保し、最大約2.5メートルのハイサッシュを設けて開放感のある住空間を実現しました。
また、「番町文人通り」は千代田区観光協会が散歩ルートとして紹介していることから、周辺を散策する方々に向けて敷地の一角に地域の歴史・文学の足跡を紹介する案内板を設置するなど、地域の皆様からも愛される場所を目指しました。

審査員の評価コメント


東京都心の昔は武家屋敷が建ち並んでいた閑静な住宅地に建つ中層集合住宅である。2mもの奥行きがあるバルコニーがライトの建築のように伸びやかで優雅な表情をつくっている。バルコニースラブのフラットな軒天が美しい。無駄な要素が現れてこないため、ランダムに並べられた太さの異なるロートアルミ手摺も昔の生垣を現代風に表現したような意匠も効いている。開放感のある内部空間を得るために、RC柱面から7mものキャンチレバーをつくるなど構造的にも工夫が見られる。高品質な建築である。

  • コーナー柱をなくした特長ある外観

    コーナー柱をなくした特長ある外観

  • 解放感あふれる室内空間と大型バルコニー

    解放感あふれる室内空間と大型バルコニー

  • 光を巧みに取り入れた共用空間

    光を巧みに取り入れた共用空間


2012年2月竣工済み

※ 社名・所属部署・肩書・名称などは受賞当時(掲載年月)のものです

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