ザ・パークハウス ストーリー ~込められた想いと物語~ザ・パークハウス 六番町
2015年01月15日
江戸時代には武家屋敷が建ち並び、古くから閑静な住宅街として発展してきた千代田区六番町。
3駅5路線を利用できる「ザ・パークハウス 六番町」は、「現代の武家屋敷」をデザインのキーワードに定期借地権スキームを活用して誕生しました。
落ち着きと利便性を兼ね備えた街に、上質かつ洗練された住まいを。
そんな想いを込めた「ザ・パークハウス 六番町」をご紹介します。
「現代の武家屋敷」をキーワードに、効果的な意匠を取り入れたデザイン
「ザ・パークハウス 六番町」は、「現代の武家屋敷」を表現するために、さまざまな意匠が効果的に用いられています。
たとえば、風合いのあるロートアルミを並べて、簾を模した縦格子を設えると同時に、水平のラインも効かせることで、力強い重厚感のある外観に仕上げました。
庇(ひさし)を思わせるように大きく張り出したバルコニースラブも、昔の武家屋敷をイメージして取り入れました。ロートアルミの黒色と、バルコニースラブの白色のコントラストも美しく、和にちなんだモチーフを随所に採用しながらも、モダンで都会的な雰囲気が漂います。
ストーリー性のあるアプローチと光が効果的に配されたエントランスホール
「ザ・パークハウス 六番町」では、敷地の入り口と建物の入り口を直線的な動線で結ばず、折れ曲がった動線に。敷地内に入った後、建物を取り囲むようにしてしつらえられた植栽のそばを歩いてから、建物に入ります。
「緑」を感じた後にたどり着くエントランスホールは、杉板本実(ほんざね)型枠を用いた木目調コンクリート柱や、効果的に配された「光」がスタイリッシュでモダンな雰囲気の空間をつくり出しています。日常の中で小さな物語を感じられる演出をほどこしました。
こだわりの素材やモチーフで細部にわたって上質と洗練を表現
「ザ・パークハウス 六番町」では、上質で洗練された空間に仕上げるために、さまざまな工夫を取り入れました。
廊下に用いたのは、水盤を模した本磨きの床。表面が濡れたように光ることで、水景を映し出すように見えます。
エレベーターホールの周囲の壁には黒いガラス板を張り、アクセントのオレンジ色の照明が映える、モダンな雰囲気に。各戸のサインにもこだわり、アクリル板に部屋番号を刻み、内側からライトアップさせています。
奥行きのあるバルコニーなどで開放感あふれる居住空間を実現
「ザ・パークハウス 六番町」では、バルコニーも第二の生活空間と考え、奥行き2メートルのゆったりとしたバルコニーを設置しました。
同時に、2.75mの天井高さを確保。都心に暮らしながらも、開放感を味わえる住空間をめざしました。
「番町文人通り」を散策する方へ地域の歴史をパネルで紹介
「ザ・パークハウス 六番町」の南側にある「番町文人通り」は、千代田区観光協会が散歩ルートとして紹介しており、のんびりと散策される方々の姿を目にします。そこで、地域の歴史や文学の足跡を紹介する案内板を敷地の一角に設置。地域の皆さんから親しまれる場所になるとともに、住まう方にとっては街への愛着をより深める存在になればという願いを込めました。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
千代田区六番町は、江戸時代には武家屋敷が建ち並んでいた町でした。「ザ・パークハウス 六番町」の南側には、明治時代以降は著名な文人が居を構えたことから名づけられた「番町文人通り」もあります。閑静な住宅街ながら、3駅5路線が使える利便性の高さも魅力です。
この「ザ・パークハウス 六番町」は、定期借地権スキームを取り入れた物件です。私たち三菱地所レジデンスは、複数社のコンペの結果、事業内容と建築デザインを総合的に判断いただき、この敷地に新しいマンションを誕生させる機会を得ました。
六番町の街の雰囲気を大切に、「現代の武家屋敷」をデザインのキーワードに掲げ、建物全体としては落ち着いた色調の外装色を選び、周囲の街並みとなじむ、重厚感のある外観をめざしました。縦格子と水平のラインを強調させたキリリとした印象のファサードや、庇(ひさし)のように張り出したバルコニースラブも大きな特長です。
このように街並みに配慮したさまざまな意匠を、「バルコニーが(中略)優雅な表情をつくっている」「バルコニースラブのフラットな軒天が美しい」「高品質な建築である」と評価され、グッドデザイン賞を受賞できたのはうれしい限りです。「ザ・パークハウス 六番町」の竣工後、前を通る高校生が「このマンション、かっこいいね。住みたいね」と話している光景を偶然にも目撃しました。若い世代の感性にも認めてもらうことができたと思うと、感慨もひとしおです。
今後も価値ある住まいをご提供するにあたり、私が取り組みたいのは、(従来よりも長い存続期間を設定するなど、)定期借地権スキームの新しい可能性を追求することです。定期借地権スキームを活用すれば、付加価値の高い立地に住宅を得られる機会が生まれます。これからも多くの方に魅力的な住まいをお届けできればと考えています。
竣工年月:2012年2月