Mr.グランデスク
千鳥ヶ淵で日本の春を謳歌する

今回は
千鳥ヶ淵エリアから春をお届けします。
等々力、四谷・六番町、そして日本橋人形町と都心エリアの様々な魅力をお届けしているGRAN DESK(グランデスク)スタッフによる“街歩き”。
今回は、「桜の開花」の知らせを受けて千代田区のお花見スポット・千鳥ヶ淵周辺を歩きました。
このエリアは私たちが数々の集合邸宅を手がけてきた邸宅地であると同時に、明治時代に移転してきた「英国大使館」をはじめ多くの大使館が進出するなど、国際的にも都心を象徴する地です。


山口 菜麻美
プロフィール
1978年生まれ。2007年三菱地所住宅販売(現:三菱地所リアルエステートサービス)入社。都心・城南・神奈川エリアの新築分譲マンション販売を担当。2021年よりグランデスク。趣味は、ヨガ、愛犬との旅。
都内有数の桜の名所 千鳥ヶ淵を歩く

千鳥ヶ淵は、江戸開府後の江戸城拡張の際に造られた、皇居北西に位置するお濠であり、靖国通りに向けて千鳥ヶ淵緑道が、半蔵濠との間には千鳥ヶ淵公園が整備されるなど、水景と豊かな自然が広がる地。なによりソメイヨシノやヤマザクラなどによる桜の名所として知られています。
江戸城の飲料水源として造成された当初から、高台からお濠や市中を見下ろす風光明媚な場所であったといいます。皇居前広場地区や他の濠とともに「国民公園」に指定され、区営ボート場が開設されたのは1950年。1881年の英国大使館大使による植樹にはじまる千鳥ヶ淵の桜の植樹は、1979年の千鳥ヶ淵緑道整備に至るまで複数回にわたり実施されるなど、都心を、千代田区を象徴する場所としての魅力を高めてきました。
千鳥が羽を広げた形に似ていたことがその名の由来と言われ、お濠の中に流れ込むように咲く桜はまさに日本の美を象徴する風景。地域の方々、多くの観光客から深く愛されています。
私たち三菱地所レジデンスにとっても、「ザ・パークハウス グラン 三番町(2014年竣工)」、「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵(2015年竣工)」など多くの分譲実績があり、これからも大切にしていきたい地です。


参考写真
ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵(分譲済)より千鳥ヶ淵を望む。

観光客からも人気の千鳥ヶ淵緑道の桜並木。
水上から眺める圧巻の桜
それでは実際に“お濠の中に流れ込むように咲く桜”を体感してみましょう。
私たちが向かったのは、「区営千鳥ヶ淵ボート場」。事前に整理券を受け取った私たちはスムーズに乗ることができましたが、周囲は順番待ちをする人、人、人。とくに海外の方が多く、日本を象徴するような場所でありながら海外にいるよう。おおらかな自然の中に、ワクワクと胸ときめく時間がありました。
ライトアップによる夜桜鑑賞時刻には、整理券が配布されるほど。海外の方で賑わうのは桜の季節に留まらず、紅葉の時期も人気だそうです。
お濠でのボート体験は清々しく爽やかでした。豊かな自然に心もゆったり。都心の真ん中で自然の潤いや四季の豊かさ、そして静けさを感じられるのも、千鳥ヶ淵・番町エリアならではといえるでしょう。
都心、皇居のお濠、水景と桜や紅葉。日本の美の象徴が凝縮された場所だからこそ、国際的な観光名所となっていることも頷ける名景でした。


船上から眺める圧巻の桜。

葉と花の美しいコントラスト。

写真提供/一般社団法人千代田区観光協会
期間限定のライトアップで輝く夜桜。
今回の散策スポット
千鳥ヶ淵ボート場

水辺から水・芝・桜・空の色を堪能してください。
千鳥ヶ淵緑道

全長約700mの緑道内の約260本の桜が迎えてくれました。
千鳥ヶ淵公園

道幅が広い千鳥ヶ淵公園ではゆったりと桜を鑑賞できました。

千鳥ヶ淵公園(西側)

「阿づ満や」のうなぎ弁当を美味しくいただきました。
内堀通りの桜並木

内堀通りは車からも桜を楽しむことができます。
大妻通りの桜並木

街並と調和した桜のトンネルがとても綺麗でした。

らいむらいと市ヶ谷本店
創業37年。ステーキやハンバーグなど開店以来こだわり続けるオリジナル逸品料理をはじめ、口どけのよい名人和牛による肉料理を大人の雰囲気漂う店内で堪能。以前にランチをいただきましたが、ディナーやパーティでも利用したいと思えるお店でした。



- 住所
-
東京都千代田区九段南3-4-8
パディホームズ一口坂
- 定休日
- 日曜・祝祭日
- TEL
- 03-3230-2593
- 営業時間
- 平日:11:00~14:30(L.O.14:00)
17:30~22:00(L.O.21:00)
土曜:11:00~14:30(L.O.14:00)
自家製パン工場
ファクトリー
真っ白な壁を目印に店内に入るとシナモン、パンオショコラなどのかぐわしい香りが広がるお店。ベーカリーもベーグルも絶品で、テイクアウトは千鳥ヶ淵周辺へのお出掛けにもぴったりです。



- 住所
-
東京都千代田区九段南 3-7-10
アーバンキューブ九段南 1F
- 定休日
- なし
- TEL
- 03-5212-8375
- 営業時間
- 10:00~18:00
阿づ満や
創業200年超。江戸の粋が感じられる老舗店でうなぎ弁当を食す。しつこくない上品なタレで、鰻本来のほんわりとした口触りを堪能。お店もとても居心地がよく、さっぱりとした対応は昔懐かしい「江戸」そのもの。都心に流れ続ける古き佳き食文化を感じながら過ごす時間そのものが美味と感じられるお店でした。



- 住所
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東京都千代田区九段南4-5-12
ABEビル 1F・2F・3F
- 定休日
- 日曜、祝祭日、第2・第4土曜日
- TEL
- 03-3261-4178
- 営業時間
- 平日:11:00~14:00・17:00~20:30
土曜:11:00~14:00・17:00~19:30

- 小川:
-
私が20歳代の頃、千鳥ヶ淵には「フェアモントホテル」という若者には敷居が高いホテルがあったのですが、松任谷由実さんの「経る時」の歌詞に描かれた風景を確かめたくて、一度だけ宿泊したことがあります。
今回、千鳥ヶ淵の満開の桜を久しぶりにじっくりと見ることができました。
- 山口:
- 平日なのにこんなにも多くの方がいらっしゃるのでびっくり。海外の方が着物で撮影されていましたが、改めてこの地が日本を象徴する地なのだと感じました。私は初めてのボートが新鮮でしたがいかがでしたか?
- 小川:
- 千鳥ヶ淵のボートは生まれてはじめて乗りました。改めて感じたのは番町の標高の高さですね。
- 山口:
- 私はその番町に、当社の多くのマンションが街の歴史を刻んでいることに誇らしい気持ちを感じました。「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」(2015年竣工・分譲済)がこの“桜”と“水”の風景に溶け込んでいる様はとても感慨深いです。
- 小川:
- 海外からもこんなに人が集う千鳥ヶ淵ですが、現在のような景観に整備されたのは今から45年程前。日本を象徴する地として、さらに新しく、より美しい歴史が今後刻まれていくのかもしれませんね。今年の11月に引渡し予定の「ザ・パークハウス グラン 三番町26」(2024年9月竣工予定・分譲済)には枝垂桜(福島県が誇る国の天然記念物「三春滝桜」の子孫木)が植樹される予定です。街を愛する気持ちが、街の歴史をより豊かにしていくのでしょう。


Mr.グランデスク 小川武史が改めて感じた千鳥ヶ淵の春。
千鳥ヶ淵は、三菱地所レジデンスにとって縁の深い地であると同時に、コメントしましたように私個人にとっても、想い出の場所であり、訪れる度に様々な想いが蘇る場所です。そんな私にとってもこの度のようにじっくりと桜を眺めながら過ごしたのは、本当に久しぶりでした。
ご紹介した「フェアモントホテル」は、2002年に老朽化により閉館しましたが、現在もアメリカ合衆国をはじめ世界各国でリゾートホテルを展開しています。かつては毎年「皇居のお濠、千鳥ヶ淵の桜が咲きはじめました」という新聞広告を出稿していたそうです。当時の私にとっては、いうまでもなく“敷居の高い場所”。そうしたエリア価値を継承しながら、世界各国から人々が集うようになった千鳥ヶ淵は、歳月を超えて人々の憧れであり、他のお花見スポットとは違った趣を醸し出しています。私にとっても永遠に想い出であると同時に、訪れたいスポットであり続けるでしょう。
