グランデスクの“街歩き”⑥

Mr.グランデスク 
想い出の地・横浜巡りで発見した新たな魅力

2025.1.31
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今回のグランデスクは、
宍戸義仁とともに
「横浜 山下エリア」からお届けします。

都心の数々の邸宅地から再び注目を集めている軽井沢に至るまで、様々なエリアの魅力をお届けしてきたGRAN DESK(グランデスク)スタッフによる“街歩き”。今回は、江戸幕末の開港以来、独自の歴史を歩み、情緒ある街並みを育ててきた、横浜屈指の観光地とも称される山下町。

山下町界隈といえば「山下公園」や「横浜中華街」がすぐ浮かびますが、この街を起点に歩む横浜からは、観光地や歴史ある都市の魅力にとどまらない、多様にして豊かな魅力の発見がありました。

今回のご案内メンバー
今回のご案内メンバー

宍戸 義仁 プロフィール

1971年11月生まれ。他社デベロッパーを経て、2000年三菱地所住宅販売(現︓三菱地所リアルエステートサービス)入社。主に都心マンションの販売、企画やハイエンド向けコンサルティング業務等を経て、2019年よりグランデスク担当となる。

山下エリアを起点に巡る、
時も景観も絢爛な、豊かなる横浜

江戸時代末期の開港以来、国際都市として急速に発展し、文明開化の拠点となった地・横浜。だからこそこの街には今も異国情緒漂う街並みが残されています。少し歩を進めるだけでさっきまで見ていた風景とはまったく違う魅力に出逢えるのもそのためでしょう。「山下エリア」を起点にすれば、足元の「山下公園」・「中華街」はもちろん、「関内」・「みなとみらい21」などのベイエリア、さらに「山手」に至るまで多様な魅力に出逢うことができます。
“街歩き”のスタートは「横浜ランドマークタワー」の69階展望フロア スカイガーデン。「横浜ランドマークタワー」は、横浜を訪れる方がまず初めに足を運びたくなるこの街の象徴的なスポット。一望できるのは、その先に東京湾まで見渡せるベイブリッジと横浜港、そして「みなとみらい21」の街並み。横浜ランドマークタワー誕生以降も、この風景は大さん橋をはじめとする数々の国際客船ターミナルや赤レンガ1・2号倉庫オープンなど、刻々と発展を遂げています。

横浜ランドマークタワー
山下エリア

このエリアは、1993年の竣工当時から約20年間日本一の高さを誇る超高層複合ビルとして技術の粋を尽くして設計した「横浜ランドマークタワー」をはじめ、民間最大の地権者として開発に携わる「みなとみらい21地区」、さらには「関内駅再開発プロジェクト」など、三菱地所グループが街づくりに深く関わり続けているエリアです。
そしてMr.グランデスク小川武史が横浜支店勤務時代に暮らし、働き、子育てをし、多様な風景と共に歩んだ想い出のエリアでもあります。
港を一望しただけで、開港からの歴史に思いを馳せ、さらに魅力的に変貌していく未来への期待感を抱くことができるエリアを、Mr.グランデスクの想い出を紐解きながら巡りました。

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1993年のランドマークタワーのスカイガーデンからの眺め

参考写真:提供「三菱地所株式会社」

1993年の横浜ランドマークタワーのスカイガーデンからの眺め


2024年12月のランドマークタワーのスカイガーデンからの眺め

2024年12月の同じ位置からの眺め

五感が研ぎ澄まされる。
歴史と文化の豊かさに触れる。
この街には、生きる愉しみそのものがある。

横浜ランドマークタワーから、関内駅方面へと歩みを進め、Mr.グランデスクの案内ではじめに向かったのは、鶏肉専門店として名高い創業111年「梅や」。横浜は中華街を有する地というだけではなく開港の地、世界中の食を堪能できます。
「小川家のクリスマスのチキンはいつもここでした」と話すMr.グランデスク。蘇る記憶そのものが、横浜で暮らす「豊かさ」を物語っています。

そこで今度は、Mr.グランデスクの「新発見」を探す“街歩き”へ。懐かしさをたたえた昔からの街並みが一転、パリの街角のようなお洒落な街並みの中で見つけた「パティスリー パブロフ」、そしてお隣のクロワッサン専門ベーカリー「ミセスパブロフベーカリー」。このお店は、Mr.グランデスクも初めて出逢ったお店。「食の聖地」たるこのエリアは、新陳代謝を繰り返しながらも常に先進の、魅力あふれる食文化が息づいているのです。

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そこで今度は、Mr.グランデスクの「新発見」を探す“街歩き”へ。懐かしさをたたえた昔からの街並みが一転、パリの街角のようなお洒落な街並みの中で見つけた「パティスリー パブロフ」、そしてお隣のクロワッサン専門ベーカリー「ミセスパブロフベーカリー」。このお店は、Mr.グランデスクも初めて出逢ったお店。「食の聖地」たるこのエリアは、新陳代謝を繰り返しながらも常に先進の、魅力あふれる食文化が息づいているのです。

関内から元町まで来れば、再び海の気配に包まれます。さきほどクロワッサンを頬張ったばかりのこともあり、その開放的な雰囲気と共に歩く「山下公園」は、ちょっとしたピクニックのよう。かつて居留外国人向けのクラブやホテルが建ち並んだ海辺のプロムナードでもあるこの公園は、関東大震災からの復興、そして戦後復興、港湾都市としての成長、そして多くの方の憧れとなった観光地としての発展など、横浜のすべての歴史に想いを馳せることができる場所。

関内から元町まで来れば、再び海の気配に包まれます。さきほどクロワッサンを頬張ったばかりのこともあり、その開放的な雰囲気と共に歩く「山下公園」は、ちょっとしたピクニックのよう。かつて居留外国人向けのクラブやホテルが建ち並んだ海辺のプロムナードでもあるこの公園は、関東大震災からの復興、そして戦後復興、港湾都市としての成長、そして多くの方の憧れとなった観光地としての発展など、横浜のすべての歴史に想いを馳せることができる場所。

漂う異国情緒には、食文化のみならず、多様な舶来品、そして音楽をはじめとする文化さえ想起させる風情がありました。「山下公園」は横浜の魅力を五感で感じるスポットであると同時に、人生の豊かさを深く愉しむための五感を、静かに研ぎ澄ませてくれる場所でもあります。

そこで次は、横浜の文化・音楽の新たなスポットでもある「ビルボードライブ横浜」へ。「ビルボードライブ横浜」は、国際的に信頼される音楽ブランド“ビルボード”だからこそ国内外のトップクラスのアーティストが出演すると同時に、“世界基準のライブレストラン”をめざして2020年にオープン。入口に薫るアロマ、「Billboard」誌の表紙が並ぶ2階層・約300席のステージは圧巻で、この街の豊かさの多彩さ、幅広い楽しみが改めて感じられました。

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参考写真

参考写真

参考写真
参考写真

参考写真

いろとりどりの食や暮らしの豊かさのすぐ側に、ここにしかない絶景がある。
多忙な方にこそ日常にして欲しい、豊かな時が積み重なっていく街。


山下町の象徴といえば、「山下公園」と共に忘れてはならないのが「横浜中華街」。
今回足を運んだのは、Mr.グランデスクが横浜支店勤務時代、ランチにも度々訪れた「青葉」。台湾料理と薬膳が一度に楽しめる中華街唯一のお店として知られています。コース料理を楽しむ会食も、ランチも気軽に楽しめるお店が身近にある。同時に、多種多彩な横浜中華街のお店を、全店堪能できる。こんな動機が、「住む」理由にも、「訪れる」理由にもなる、魅力あふれる街、それが山下町なのです。

その後も、Mr.グランデスクのかつての暮らしの舞台巡りへ。山手方面に上るのではなく、海の方面に戻るのでもなく、中華街を通り抜けて案内されたのは、「横浜橋通商店街」。“横浜ならでは”の魅力をたたえながらも、かつて日本全国にきっと存在していた商店街の風景がここにありました。青果店からお総菜屋はもちろん高麗人参専門店まで約120店舗。「子どもの手を引いて、よくお惣菜を買いに行ったなぁ。餃子、キムチ…みんな美味しかった。」と想い出を巡らせながら街歩き。たった数時間の“街歩き”で、タイムトリップしたような豊かな時間を過ごし、多様な景観を体験することができます。

青葉
横浜橋通商店街

“街歩き”のフィナーレは、高台から横浜を感じようと、山手方面へ。見えてきたのは、日本初の洋式競馬が行われ、かつて東洋一の規模を誇っていた競馬場跡地「根岸森林公園」。夕映えするなだらかな丘の地形、豊かな樹林が魅力のこの公園は、Mr.グランデスクもお子さまとよく出掛けたとのこと。ベーリックホールや山手111番館の設計を手がけたJ.H.モーガンによる日本最古の洋式競馬場建築には、ノスタルジックな気分に誘われる魅力があります。
そして次に、「港の見える丘公園」から洋館が建ち並ぶ街並みを抜けた“知る人ぞ知る”ベイブリッジを望む絶景ポイントに到着。高低差がある横浜の街だから叶えられた高台の地が、夕陽を纏う柔らかな空気といっしょに浮かび上がるベイブリッジには、スタート地点だった横浜ランドマークタワーでの眺望とはまた違った、ロマンティックな趣がありました。

根岸森林公園
知る人ぞ知る絶景ポイント

変貌を続ける湾岸、そしてみなとみらい、変わらない魅力をたたえながらも常に新鮮な魅力をそこに積み重ねている、中華街や元町。往来する人々を海とともにやさしく見つめ続ける広大な公園。山下エリアを中心とする横浜には、忙しい毎日を過ごしている人にこそ日常にして欲しい、アメニティや食や景観の豊かさ、なにより「時」の豊かさがありました。

千鳥ヶ淵周辺のおすすめグルメ

時には、こんな横浜
“街ぶら”も

電車・バスによる交通網が充実し、様々なスポットへのアクセスが便利な山下町エリアですが、時には“街歩き”を楽しく演出するユニークなモビリティを楽しんでみては? 手軽で楽しい電動アシスト付自転車タクシー「シクロポリタン」。そして街と水上をシームレスにつなぐ水陸両用バス「スカイダック横浜」。また、横浜駅東口~ハンマーヘッド~赤レンガ倉庫~山下公園を巡る海のアクセスなら、水上バス「シーバス」も利用できます。

スカイダック横浜

提供写真

シーバス

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シクロポリタン

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海の街ならではの
アクティビティ

「日本丸メモリアルパーク」では、シーカヤック教室を通じてウォーターフロントの魅力を生かした水辺のスポーツ体験を提供。また大岡川桜桟橋「横浜SUP倶楽部」では水面からみなとみらいの景色を満喫できるSUPスクールを運営。身近でアウトドア体験を叶え、海上から横浜を眺める刺激的な体験が可能です。

シーカヤック教室

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横浜SUP倶楽部

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横浜SUP倶楽部

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お食事にも、
スイーツにも

Mr.グランデスクも「美味しい」と太鼓判を押した「ミセスパブロフベーカリー」のフランス産発酵バター100%を贅沢に使用したクロワッサンは、プレーンから手の込んだお食事系、スイーツ系まで。ジュエリーのような美しさはお土産にもぴったり。お食事としてクロワッサンを堪能したい方にも、お洒落なスイーツでティーブレイクしたい方にもお勧めです。

ミセスパブロフベーカリー

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ミセスパブロフベーカリー

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クロワッサン

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ミセスパブロフベーカリー

住所
〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町100
定休日
月・火曜定休
(月曜祝日の場合は翌水曜振替定休)
TEL
045-641-1266
※パティスリーパブロフと共通
営業時間
10:00 ~ 17:00
(商品がなくなり次第終了)

中華街で、
ヘルシーなグルメを

“街歩き”で立ち寄ったMrグランデスク想い出のお店・横浜中華街「青葉」では、休日のブランチに疲労回復にも効力がある「ぎんなんゆば」の粥をどうぞ。本格コース料理も、個室もあるので、気軽な1人食にも、大切なお客様をもてなすこともできるお店です。

青葉

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ぎんなんゆば

提供写真

青葉

台湾薬膳料理 青葉

住所
〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町97
定休日
月曜定休(祝日の場合は営業)
TEL
045-663-3770
営業時間
11:30 - 22:00 L.O. 21:30
小川と宍戸が感じた“横浜エリア”
小川:
「横浜ランドマークタワー」のスカイガーデンから横浜を一望するのは、私にとって実に30年ぶりでした。改めて感じたのは、横浜中心部が港に注ぐ川と平地と台地で構成された地勢のアンジュレーションの魅力でした。今回の街歩きにおいても、調べてみたら標高3m前後の平地から50m超の「根岸森林公園」まで起伏に富んだ行程でした。アンジュレーションが醸し出す多様な表情の変化、「多様性」に改めて横浜の魅力を感じました。
宍戸:
実はこの“街歩き”のお話、パスさせていただこうと思っていたほどなんですよ。横浜に訪れたことがあるのは高校生の頃、一度きり。まだ「横浜ランドマークタワー」開業前に「横浜博」に訪れたきり。仕事でも縁がなくとくに魅力を感じていなかったので…でも、魅力的ですね! 強く感じたのは、今お話しにでた「多様性」、そして私のような新参者さえ魅了し受容してくれる懐の深さ…「包容力」でした。
小川:
そうですね。海外からの新しいモノやコトがいち早く入ってくる港町として、街全体が先取の気質に満ちていますし、包容力に富んでいますね。そしてやはり、歴史のある関内・関外エリアと「みなとみらい」を始めとする新しい街が融合しているところも魅力的でした。
グラフ
宍戸:
色とりどりの建物、美しい街並み。それだけではない多様な風景すべてに、何でも受け入れてくれる懐の深さ、包容力や多様性を感じました。だからこそ多くの人を惹きつけるこの魅力的な街が形成されたのだということを深く体感した街歩きでした。
小川:
横浜には23歳から38年間、結婚して子育てを終えるまで住んでいました。街歩きの最中は、どちらかといえば「過ぎ去ったもの」ばかりが思い起こされたのですが今はなぜか、もう一度この街に戻ってくるような気がしています。横浜には、想い出さえも色濃く蘇ってくるような魅力がありますね。ですから、仕事も遊びも思う存分楽しむべき若い世代に、この「包容力」に包まれながら多様な魅力を堪能する日々をこの街で一度過ごして欲しい。是非実際に「住む」こと、実際に「訪れる」ことを通じて魅力を知って欲しい街だと思いました。

Mr. グランデスク
小川武史が追憶の果てに辿り着いた
「横浜」の魅力。

今回、30年ぶりに横浜ランドマークタワーのスカイガーデンから、販売を担当したマンション、娘たちが通った中学校、中区の公園をつなぐお気に入りのランニングコースなど、かつて38年間、人生の大切な時期を暮らした横浜の街を見渡しました。
横浜市中区は、大岡川、中村川、堀川、千代崎川の4本の川と、その間に広がる平地、さらには野毛山・伊勢山、山手台地、根岸台地による丘陵地で構成されています。この地のアンジュレーションと重なるように描かれる景観や魅力の多様性と、それらが海に向かって開かれ、また海を渡って吹く風を纏って息づいている、港町ならではの包容力を愛していたことに気づきました。
“街歩き”の最中、頭の中でずっと繰り返し流れていたのは小田和正さんの「My home town」。
そして三好達治さんの詩「昨日はどこにもありません」が時に想起されたように、当時あったものが過ぎ去って行ったことばかりに気をとられ、自分もまたこの街にはもう暮らしていないのだなと感じました。人生のステージに合わせて不動産を買い換えるように、私には横浜ではない「どこか」が必要になったのだとずっと考えてきました。でも今日、不意にいつかこの街にもう一度戻ってくるような気がしました。表情豊かな起伏ある街の姿そのものが、人生の変遷をなぞらえているかのように感じ、強烈な懐かしさが呼び覚まされたからかもしれません。
この街は、何度でも訪れてこそ、そして実際に住んでみてこそ、魅力的なのだと改めて感じたのです。

小川武史さん