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防災訓練スタッフ集合写真 防災訓練スタッフ集合写真

防災訓練スタッフ集合写真

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災害時のリアルを想定した、「ザ・パークハウスの防災プログラム」を体験レポート

三菱地所レジデンスは万が一の災害時に備えて、全国のザ・パークハウスを対象に防災計画書の提案や管理組合の防災訓練を積極的にサポートしています。
そこで今回は、2024年7月に行われた「ザ・パークハウス 南千里アリーナ」(大阪府吹田市)での防災訓練の様子をレポートします。

「自ら動く」ことをめざす、
ザ・パークハウスの「防災訓練」

2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、ザ・パークハウスでは災害対策基準を強化し、各マンションに防災倉庫を設置し、防災計画書の提案を開始しました。しかし、万が一の災害時に「居住者は防災倉庫の備品を本当に使えるのだろうか?」「防災計画書は実際活用されるのか?」といった新たな懸念が出てきました。そこで「災害時に困らないようなんとかしたい!」との想いから、2014年10月に三菱地所レジデンス社員有志による「三菱地所グループの防災倶楽部」を発足。東北や熊本など被災地に足を運び、被災された方々の声をヒントに、被災生活まで想定した訓練を実施しています。
現在は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティ約160名のメンバーで、居住者がいざという時に“自ら動く”ことを目指し、全国のザ・パークハウスで防災訓練をサポートしています。

布担架を使った体験の様子

布担架を使った体験の様子

実際に使用して備えにつなげる
多彩な「体験プログラム」を実施

水消火器訓練の様子

水消火器訓練の様子

今回が初めての開催となる「ザ・パークハウス 南千里アリーナ」の防災訓練では、「備えについて知る・気づく」をテーマに実施されました。
13時に「地震が発生した」という放送が流れると同時に、安否確認訓練が開始します。参加者は安否確認シートを各住戸の玄関扉に貼り、各棟の情報班担当が安否状況を確認し、防災対策本部へ無線機で報告。本部はマンション全体の安否状況を集約するという一連の安否確認の流れをシミュレーション。続いて、13時15分の「火災発生」の放送を合図に、隣接の高野公園に全員で移動する避難訓練。公園に集合したあとは、消防署の協力により、水消火器を使った消火訓練を行いました。
その後、参加者は各棟ごとのグループに分かれ、グループ担当の誘導スタッフの案内で5ヵ所で実施される防災プログラムを順番に体験していきます。その中で、誘導スタッフは、参加者の自己紹介を促したり、特技を質問したりするなど、「マンション内の顔見知りを増やす」きっかけをつくります。

災害により停電や上下水道が破損すると、水が流れずトイレも使えなくなります。災害時のトイレの問題は深刻です。そこで災害時に実際に「使える」ように、防災倉庫に備えているマンホールトイレの組み立てを体験。簡単に組み立てできるフレームへ便座をセットし、スリーブを取り付け、最後に支柱を立てて目隠し用のテントを被せる流れです。参加者は、4~6人で協力しあいながら設営を行いました。
そしてトイレの凝固剤を使った体験では、普段から凝固剤を備えている参加者も「家族4人の場合1週間で最低でも約100個の凝固剤が必要」と知り、備えの強化の必要性を実感したようです。

マンホールトイレ組み立て体験の様子

マンホールトイレ組み立て体験の様子

かまどスツール見学の様子

かまどスツール見学の様子

また災害時に「かまど」として炊き出しなどに使える「かまどスツール」も見学。敷地内に4か所あるものの「かまどスツールの存在を知らなかった」という声が多く、座板を外してスツール内部からかまどを取り出し、実際にどのように使うのか、使用時に気を付けることなどの説明を受けました。他にも、マンションに備えている防災備品の説明や布担架を使った体験、AED訓練、防災倉庫の見学なども行われました。まずは現状の備えを知り、そして実際に使用することで新たな備えに繋げていきます。

人とのつながりが助け合いにつながる、
ザ・パークハウスの防災の取り組み

今回の防災訓練を取りまとめた三菱地所レジデンスの御厨さんにお話を伺うと、「防災倉庫の場所や何が備蓄されているかをご存知ない方が多く、防災訓練を通じてご自宅の備えについてお話されたり、『凝固剤は足りないから買い足そうと思います』といった声も上がるなど、今回の初回防災訓練テーマ『備えについて知る・気づく』の目的はある程度果たせたのではと思います。」
「また同マンションはコロナ禍に入居された方も多く、コミュニティ形成の機会が少なかったようで、『同じ棟の方と一緒に訓練を受けた事が良かった』との感想が随所で聞かれました。参加者アンケートの『次回、防災訓練があれば参加したいと思いますか?』の質問では、全員が『また参加したい』と回答されており、私達の励みになりました」と話されました。

防災倶楽部&有志メンバー

防災倶楽部&有志メンバー

今回の訓練では、防災倶楽部メンバー以外にも有志が加わり、計23名がスタッフとして訓練に参加したとのこと。「『顔見知り』を増やすことが災害時の助け合いに繋がると被災地から教わり、防災訓練の中では積極的に住民同士のコミュニケーションの場を設けるようにしていますが、訓練に参加するスタッフも、自らの意思で集まった有志で、職場では接点がない人ともここでは同じ目的をもって『自ら動き・協業』し『顔見知り・同志』が増えることがこの活動の魅力でもあります」とも語る御厨さん。
「関西エリアでは、これまで防災訓練を実施したマンションはまだ一部ですが、今後は、ザ・パークハウスにお住まいの方々の『顔見知り』を増やし、災害時の助け合いに繋がる防災訓練を、継続して実施していきたいと考えています」と力強く語ってくれました。

いざという時に“自ら動く”ことを目指した
防災の取組み

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