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環境問題を学び、サステナブルな未来へつなげる「クリスマスワークショップ」
会員向けにさまざまなイベントを開催している三菱地所のレジデンスクラブ※。クリスマス目前の2024年12月上旬、マンション建設時に出た廃棄予定の木材等を使ってオリジナルのクリスマスツリーを作る「クリスマスワークショップ」が、三菱地所レジデンス関西支店のオフィスで開催されました。今回はそのワークショップの様子をお届けします。
※三菱地所グループが管理する物件に現在居住中の方、物件の住み替え・売却を検討中の方などが加入できる会員サービスです。
木材なしには、マンションは作れない!?
今回のワークショップは、三菱地所レジデンスの担当者による「マンションと木や森との関係」についてのセミナーからスタートしました。
「マンションは鉄筋コンクリート造なので、そもそも木材を使用しないのでは?」という疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。実は、鉄筋コンクリートのマンション建設時には大量の木材を使用します。その大半が「型枠材」と呼ばれるもので、木材の型枠にコンクリートを流し固めて床や壁を作ります。その量は70戸程度のマンション一棟で、なんと約3haの森にも及ぶほど。また、外国での違法な伐採により、森林減少の加速化や違法労働の問題も拡大しています。
こうした中、三菱地所レジデンスでは、「木を切ったら新たに木を植えて、森を守り、森を育てる」ことが大事な解決策の一つと考え、木材の再生サイクルや人権に配慮した木材を使うことで、森もそこで暮らす人々の人権も守り、未来につながる木材利用の推進を目指す取り組みを行っています。

廃棄予定のものに新たな価値をプラス。
三菱地所レジデンスのアップサイクル活動

さらに、「地球環境を守るため」「社会問題を解決するため」「経済活動を維持するため」に取り組んでいるのがサステナブル活動です。その一環として行っている「アップサイクル活動」では、使わなくなったものや捨てる予定のものを、元の素材を活かし新しく価値のあるものに作り替えて、資源の節約やゴミの削減につなげています。
こうした取り組みの中で、社内からあがったのが「木軸端材を捨てずに何かに有効活用できないか」と言う声。当社のマンションの壁は、コンクリートの上に断熱材や、木軸または金属製の枠を施工し、その上に石こうボードを貼ってから壁紙を貼ります。木軸は施工時に長さや太さを揃えるためにカットされ、その際に端材が発生します。
そこで、その木軸端材をクリスマスツリーの部材としてアップサイクルするべく開催されたのが、今回の「クリスマスワークショップ」です。
ワークショップ講師として登場いただいたのは、1948年創業の「丸紅木材株式会社」。「日本の森林は、適切に伐採し活用、そして新たに苗を植えて育てるという森林サイクルを回すことで、健康な森林を保つことができ、地球温暖化対策、SDGsや脱炭素社会に貢献できる」という理念のもと、国産材事業に注力しています。同社担当者による、クイズやアニメーションを使った環境問題や森林の役割についてのセミナーでは、参加していた子どもたちが積極的に手を挙げて発言。また大人も真剣に聞き入る姿が見られ、幅広い世代の学びにつながったようです。

木軸端材を使った
世界にひとつのクリスマスツリー作り

ワークショップ後半は、いよいよクリスマスツリー作りです。クリスマスツリー本体は丸紅木材の工場で廃棄されるはずだった大阪産木材の残材を、オーナメントはマンション施工時に発生する木軸端材を活用し、加工したものです。
会場には、色も形も様々な種類のビーズや毛糸、ドライフラワーや木の実等の自然素材、クリスマスモチーフのチャームなどさまざまなパーツが用意されており、参加者は、ボンドやグルーガンなどを使って、思いのままに飾り付けていきました。きらびやかなもの、シックなもの、かわいいものなど、一つひとつ個性が感じられるクリスマスツリーができあがっていきます。
作り始めると「もっとこだわりたい!」という思いがあふれ、パーツを持ち帰って「自宅で完成させます!」という参加者も多くみられました。自分自身の手で作ったクリスマスツリーは、愛着もひとしお。毎年、クリスマスが来るたびに飾るのが楽しみになることでしょう。
環境問題を学ぶことでSDGsを自分事として捉え、廃材を活用することで、資源の有効活用と環境保全の両立を図るこの取り組みは、持続可能な社会へつながる大きな一歩です。三菱地所レジデンスが取り組む「サステナブルな未来」へつなぐ活動に、今後もぜひご注目ください。