自分たちの生活に合った、子ども部屋のつくりかた
[暮らしのアイデア]
2016年09月01日
子ども部屋はあるけれど、ベッドや収納家具を置いただけ。リビングやダイニングに比べると部屋づくりに悩むのが子ども部屋なのかもしれません。子どもらしさを追求するあまり、他の空間となじまなかったり、大人のスペースと子どものスペースのバランスをとるのは難しいものです。
今回は、子ども家具ブランドPIENI KOTI(ピエニ コティ)のプロジェクトマネージャー&プレス長谷川洋介さんに、子ども部屋のつくり方をうかがいました。「物を売るだけではなく、生活を提案したい」と語る長谷川さん。自分たちの生活に合った、子ども部屋とはどういうものなのでしょうか。
どんな生活をしたいか、その延長で考える
「これくらいの大きさの家具を探しているんです」と訪ねてきたお客さまにまず聞くのが、何でその大きさの家具を探しているかということ。ただ求められた家具を売るのではなく、その人が理想とする生活、そして現状(間取り、手持ち家具など)を聞いた上で、必要と思う物を提案。どう生活したいかを知り、そのイメージに合う部屋にしていくのかがとても大切だそうです。
子ども部屋づくりも、家をどのように使いたいか、子どもにどんな生活をして欲しいかを考えるのが出発点。最近は子ども部屋で勉強せず、家族の気配を感じるダイニングテーブルやリビングで勉強する子どもが増えているようです(プロフェッショナルの目線「豊かな感性を育む子ども部屋の作り方」)。
そうなると、子ども部屋は勉強より、持ち物をきちんと管理できるようにする部屋であり、自分らしさを表現できる部屋にしようと方向性が見えてきます。
子どもは成長する。だから数年先を考える
子どもが成長するスピードは、想像以上に早いです。今は子どもと一緒に眠っているので、子ども部屋にベッドはいらないと思っていても、数年後は子ども部屋で眠らせたいと考えているとしたら。長谷川さんは、今から子ども部屋にベッドを置くことを提案するそうです。
たとえ子ども部屋で眠らなくても、ベッドの上で遊んだり、お昼寝をするかもしれません。自分のベッドがあることで、そのスペースに慣れて、スムーズに一人寝ができる環境を整えられるそうです。兄弟姉妹がいる場合は、いずれ分けて使うことを前提に、部屋をつくっていくことがポイントとのこと。
色でアクセントをつけて、子どもテイストに
PIENI KOTIは、木が持つ自然な風合いを生かした家具を作っているインテリアショップ「MOMO natural」が提案しているブランド。シンプル&ナチュラルで木目をいかした家具が多いので、子どもの頃使っていた机を、大人になったら鏡を置いてドレッサーにしても全く違和感がありません。
木製家具は長く使っているうちに木の表情が変化し、子どもの成長と合わせ風合いを楽しめるのも魅力です。
家具はシンプルで長く使えるものを選び、色でアクセントをつけるのがおすすめの方法。部屋に入った時に目に飛び込んでくるのは色です。
そこでラグやカーテン、ベットカバーなど、どこかに子どもが好きな色を使えば子どもテイストが完成。淡い色合いなら目に入ったとしても、大人空間とケンカをしないそうです。
ラグは全19パターン、8サイズを展開。52色のカラーバリエーションから自分好みの色の組み合わせを見つけられ、毛足の長さも選べます。全サイズで仕上がりイメージをシミュレーションすることができます。
子どもが楽しく生活できる部屋づくり
アイデアがわかない時は、お子さんと一緒にショップに来てくださいとのこと。いろいろなコーディネートを見ることで、その子が好きなテイストが分かってくるそうです。
いくら見た目が可愛くても、子どもが生活しづらい部屋になってしまったら本末転倒。子どもの希望を聞きながら、上手にバランスをとってあげるのが大人の役目だそうです。子どもが自分の部屋を気に入り、楽しそうに生活してくれたら嬉しいですよね!
1つ1つ手作業で丸められたコットンボール。優しい光が部屋の中を幻想的に照らしてくれます。20個で1セット。巻きつけたり、吊るしてみたり、自由度の高いアレンジが楽しめます。
取材協力:PIENI KOTI(ピエニ コティ)
インテリアショップ「MOMO natural」が提案する子ども家具ブランドとして誕生。子どもが憧れる二段ベッドや学習机、カーテンやラグ・雑貨など大人になっても使えるアイテムがトータルで揃う。親子で楽しめるおもちゃ雑貨はさまざまな国からセレクトしている。
https://www.pienikoti.com/
Text:小林純子
お部屋のカラーコーディネートを楽しんでいただけるように、シンプルなデザインのシャンデリア照明。甘くなりすぎず、子ども部屋のポイントとして使えます。