みんなが悩むのは「テレビとソファのベストな配置」! プロが教える、リビングレイアウト最新傾向

みんなが悩むのは「テレビとソファのベストな配置」! プロが教える、リビングレイアウト最新傾向

[暮らしのアイデア]

2017年12月06日

新居のインテリアを考えることは、住まいづくりの楽しさのひとつです。ただ、選択肢が多いため、迷ってしまったり、納得のいかないインテリアになってしまったりする場合もあります。

「新居を決められた方が、住まいづくりで一番多く悩みがちなのは、リビングにおける家電や家具の“ベスト”な配置ですね」と話してくださったのは、三菱地所グループのインテリアデザイン会社「メック・デザイン・インターナショナル」の提携インテリアコーディネーター、小室愛子さん。ザ・パークハウスの「CUSTOM EYE’S」のインテリアコーディネートサービスに従事し、お客様からのさまざまな「住まいづくりに関する悩み」に応えています。

今回はリビングレイアウトに関して、お客様から寄せられる悩みと、その解決方法を伺いました。

「大きなテレビを置くと、リビングに生活感が出てしまう…」

お客様から最初によく伺うのは「自己流で家電や家具を置くと、生活感が出ちゃって」というお言葉。モデルルームを見て気に入って新居を選ばれたのに、「実際に使用する家電や家具を置いてしまうと、描いていたイメージと違う」と悩まれる方がとても多いのです。
また、お客様ご自身も気づいていないことが多いのですが、理想としてお持ちのイメージと、実際に叶えたいリビングでの過ごし方が、“ズレて”しまっていることも多々あります。 私たちはお客様からお話を伺いながら、その“ズレ”を明確にし、本当にお客様にベストな住まいをつくるお手伝いをしています。

リビングでの過ごし方が変わってきた

ザ・パークハウス 練馬美術の森 モデルルーム

お客様の声を聞き、皆さんのリビングでの過ごし方が変わってきていることを実感しています。従来は、リビングでテレビを見て、パソコンは書斎で…というスタイルが一般的でしたが、今はテレビやノートパソコン、タブレット、スマートフォンをリビングで自在に使うライフスタイルが増えています。そのため、それを心地よく叶える家具や配置も変わりつつあります。

例えばこれまでは、リビングの壁側のテレビに向かってソファを置き、その前にテーブルを置くスタイルが定番でした。しかしいまでは、座ってテレビを楽しむ、寝そべってタブレットやスマートフォン、本を楽しむなど過ごし方が多様化しているので、お客様の好む過ごし方をヒアリングし、それに合わせた家具をご提案することが多くなりました。

画像提供:アルフレックスジャパン

画像提供:アルフレックスジャパン

例えば、ソファも一方からではなく両側からへ座れるように、背面が無いものと、あるものを組み合わせられるソファを配置したり、ソファの背面やサイドに、スマートフォンなどちょっとした物を置いておけるサイドテーブルを用意したり、などですね。

ザ・パークハウス 日本橋大伝馬町 モデルルーム

また、最近は大型のテレビが多く、テレビの置き方がリビングの印象を大きく左右します。電源を入れていない時のテレビのモニターは黒いので、黒がインテリアの大きな面積を占め、強いインパクトを与えてしまうのです。 そこで私たちは、間取りや理想の暮らしに合わせて、その“配置の仕方”や“TVと壁面の演出”をご提案しています。

画像提供:LIXIL

例えば、基本的にマンションの多くは白壁ですが、白壁をバックにテレビを置くと、黒が目立ち過ぎてしまいます。そこで、テレビを置く壁の壁紙に黒のアクセントカラーを使ったり、壁の一部に質感のある素材を取り入れたりすることで、テレビの重厚感をなじませることができるのです。

タワーマンションの眺望もテレビも楽しみたい場合は?

ザ・パークハウス 大手前タワーレジデンス モデルルーム

最近人気の高い高層マンションは、眺望を楽しめるよう、窓が大きくとられていたり、リビングが“四角”ではなく、“三角”に近い間取りになっていたりします。家具レイアウトが難しいので、ソファやテレビの配置に迷われるお客様が多いですね。

あるお客様も、やはり「テレビをどこに置くべきか」に悩まれていました。ソファに座ってテレビを楽しみたいので、壁側にテレビを置き、ソファをテレビに向ける方向で検討されていました。でもよく話を伺うと、そのお客様がその物件を選んだ一番の理由は、窓から望む眺望だったのです。
そこで、「窓側にテレビを置く」ことをご提案しました。従来の考え方からすると思い切った配置なのですが、窓枠のサッシとテレビのフレームの色を合わせるなど、馴染ませ方もご提案し、ソファから夜景とテレビを楽しむリビングを実現でき、とてもご満足いただきました。

電気配線は、早めに想定しておくことがポイント

ザ・パークハウス 亀戸 モデルルーム

家電を配置する場合、気をつけたいのが電気配線。せっかく理想の配置を見つけても、コンセントに届かず実現できなかったり、配線が目立ってしまって、リビングの印象を台無しにしてしまったりすることもあります。物件やご購入時期にもよりますが、コンセントを増設するなどの工夫で、配線を目立たせないようにすることもできます※1。また、壁面に造作家具を取り付け、造作家具内に配線しコンセントを設置する方法であれば、物件やご購入時に寄らず、配線を目立たせないような工夫が検討可能です。

このように、生活をスタートしてから気づくことが多いのが配線回りです。例えば、お掃除ロボットを使うのであれば、充電器を設置するスペースとコンセントが必要ですよね。事前に想定して配置を考えておけば、「インテリアのイメージが壊れてしまった」というケースを防げます。そのような点も、私たちにご相談いただければ、的確なお手伝いができると考えています。

お客様が気づいていなかった“理想の暮らし”を引き出し、叶える

ザ・パークハウスの物件には、私たちが1組のお客様を専任して住まいづくりのお手伝いをする「個別インテリアコーディネートサービス」が無償でご利用いただける物件があります。またそれ以外の物件でも、「個別インテリアコーディネートサービス」をご利用いただけます※2

ご相談いただく際には、お客様のご要望をすべて伺って、理想のコーディネートプランを作り、お見積りを作成します。その上で、ご予算に合わせて、お客様に本当に必要なサービスを確認していきます。「一緒に住まいを作って欲しい」というお言葉をいただき、家具のショールームに同行して、一緒にアイテムを選ぶお手伝いをすることも多々あります。多くのメーカーを横断して、お客様のご希望に適うインテリア用品の選定ができ、さらに受注から納品まで一括で承ることができるのが、私どものサービスの強みだと考えています。




小室さんのお話を伺い、理想の住まいを実現するには、ライフスタイルに合った機能性など検討すべきことが多岐にわたり、本人や家族だけでは気づけないことが想像以上に多いことがわかりました。専門的な知識と豊富な経験を持ち、第三者の視点で的確にアドバイスをしてくれるプロのコーディネーターは心強い相談相手になるはず。今ある悩みの解決はもちろん、気づいていない潜在的なニーズをプロのコーディネーターに引き出してもらうことで、自分たちの暮らしによりフィットした快適な居住空間を実現することができそうです。

  • メック・デザイン・インターナショナル

    メック・デザイン・インターナショナル

    三菱地所グループのインテリアデザイン会社。ザ・パークハウスのモデルルームコーディネートを手がける。住宅ほか、オフィス、ホテル、商環境のインテリア設計・施工監理、インテリア用品の販売など、長年培った経験と技術力を活かし質の高いサービスを提供している。

    詳細を見る
  • 小室 愛子

    小室 愛子(こむろ あいこ) 二級建築士. インテリアコーディネーター


  • 建築インテリアデザイン事務所を経て、2000年4月フリーランスのインテリアデザイナーとなる。住空間コーディネート、展示デザイン、スタイリングと幅広く活躍。
    2005年~現在 三菱地所グループ会社と業務提携。 三菱地所(現在・三菱地所レジデンス)ザ・パークハウス〈CUSTOM EYE’S〉カスタムアイズのサービスに携わる。
    主にマンションご契約のお客様を中心に「個別インテリアコーディネートサービス」などの業務に従事。お客様のこだわりやご要望を伺いながら トータルにインテリアコーディネート提案を行っている。

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写真:鈴木真弓
テキスト:岩橋朝美

※1:ご利用条件については、物件や購入時期によって異なります。
※2:有償(3万円(税別))のサービスとなります(2017年10月現在)。

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