イデーに聞いた ファブリックで作る“おこもり”したい暖かな部屋

イデーに聞いた ファブリックで作る“おこもり”したい暖かな部屋

[暮らしのアイデア]

2017年12月13日

寒い冬は、お部屋で暖かく“おこもり”したくなりませんか? そんなときに活用できるのが「ファブリック」です。寒さをしのぐ実用的なブランケットやラグなどはもちろん、ファブリックをインテリアに活用して、見た目にも暖かく過ごす楽しみ方を、イデーショップ 自由が丘店の雲藤紀子さんに教えていただきました。

ファブリック使いの上手な方が増えています

「ファブリック」とは、一般的には布地、織物、編み物のことを指します。ただ、インテリアの世界ではもう少し広く、カーテンやカーペット、ソファなどの張地なども含めて「ファブリック」と呼んでいます。

夏は麻や綿などの涼やかな素材が人気のファブリックですが、やはり寒い季節こそ積極的に取り入れたくなるもの。イデーショップ 自由が丘店では、8月の下旬からディスプレイに厚手の生地を取り入れるなどして、「これから寒くなっていくのだな」とお客様に季節の移ろいを予感していただくように工夫しています。初秋に入り、少し肌寒い雨の日などがあると、ブランケットやラグをお求めになるお客様がいらっしゃいますね。年々、ファブリックをインテリアに取り入れて上手に楽しむお客様が増えていると感じています。

部屋にあるだけで温もりが伝わる“あったか”ファブリックたち

ファブリックの楽しみ方はさまざまです。例えば、ブランケットは部屋にさりげなく置くだけでも“冬支度”という雰囲気に。定番のウールブランケット(写真上 左)は、薄手でとても滑らかな手触り。手にするだけでくつろぎを与えてくれます。また、ざっくりとした編み目がかわいい、ニット素材のブランケット(写真上 右)も最近の人気です。

小物なら、モコモコしたウールのルームシューズなどもおすすめです。履くのはもちろん、カゴやベッドサイドに置いておくだけでも、冬らしさを演出できます。

また、私が個人的におすすめしたいのがシープスキン(羊の毛皮)のラグ。自宅で使っているのですが、触っているだけでかわいいペットを撫でているかのように癒されるんです(笑)。贅沢に床に敷いても素敵ですが、私は一人掛けソファの背もたれやアームに掛けています。

毛足が長いので、毛並みを美しく保つには専用ブラシでのお手入れがおすすめですが、まるで毛づくろいをしているような豊かな気分を味わうことができます。

(イデー写真提供:スタイリング: Yumi Nakata、写真: Kan Kanbayashi)

季節を問わず人気を集めるビーズのクッションチェアも、ざっくりとした編み目の冬らしいモデルが登場しています(写真上 右下)。コロンとした愛らしいフォルムに、不思議と気分がほっこりします。

ファブリックも衣替えを楽しもう

部屋の雰囲気をガラリと“あったかモード”に変えるなら、効果的なのは面積が大きいラグやカーテンの衣替えです。素材やデザインの種類が多いので、選ぶのも楽しいのではないでしょうか。

(イデー写真提供: スタイリング: Fumiko Sakuhara、写真: Akiko Baba)

最近注目を集めているのが「ベニワレン」というモロッコの織物(写真 上)。毛足が長くてふかふかなので、お部屋の床でゆったり過ごすときにも、気持ちがよいと思います。黒や茶色の羊毛で織り込まれたひし形のデザインには「家を守る」という意味が込められているのだそうです。

(イデー写真提供)

また、「キリム」というトルコの遊牧民が織る平織りの織物は、実用的な生活道具というだけでなく、暮らしを豊かにする装飾品として扱われていたため、色彩豊かで柄も豊富。ラグや玄関マットとして敷くだけでなく、壁にかけたりして楽しめます。秋冬には温かな色合いがおすすめですね。

ラグには「間仕切り」の働きもあるので、部屋の空間にメリハリをつけるのにも効果的です。リビングやダイニングの一画に「ここはリラックスするスペース」と決めてラグを敷くと、よりくつろげる空間が生まれます。

手軽にファブリックを取り入れたい方にはクッションカバーの衣替えもおすすめ。お値段が手頃でありながら、部屋の印象を大きく変えてくれます。すべてのクッションを衣替えするのではなく、通年使うベーシックな色と、季節感を取り入れた色・素材をミックスすると、センス良くまとまります。

上の写真も、素材をミックスした例です。通年使いやすいシンプルなクッションの中に、季節を演出するグレーのニット素材のクッションを取り入れています。ベッドにかけた白いブランケットも、編み目のざっくりとしたウール素材。雪をイメージさせるような無彩色ですっきりとまとめながらも、暖かさを感じさせることができます。

暖房効果が高いカーテンは、掛ける順番を入れ替えるだけで新鮮に

冬は厚手のカーテンがあると、見た目はもちろんお部屋の暖房効果も得られます。春~秋はブラインドを使用し、冬はレースカーテンの代わりにブラインドとドレープカーテンを併用しているショップスタッフも多いんですよ。

窓辺のファブリックテクニックといえば、意外と知られていないのが「フロントレース」というもの。通常はレースのカーテンを外側に、厚手のドレープカーテンを内側に使用されると思いますが、これを逆にかけると、ドレープカーテンの濃い色がレースの柄を引き立て、レースカーテンを主役にすることができます。

上の写真のように、ドレープカーテンにはベーシックで少し濃いめの色を選ぶと、レースの柄や質感がより引き立ちます。存分に楽しんだら、レースカーテンを外側に、ドレープカーテンを内側にかけかえることもできるので、お気に入りのレースカーテンを見つけたらぜひ試してみてください。

ファブリックは、お部屋の雰囲気づくりに欠かせないアイテム。家具の買い替えよりも手軽ですし種類も豊富ですので、ぜひお部屋の冬支度を楽しんでください。

アイズプラス カラー

「北欧スタイル」に見るファブリック使い
(2017年 EYE'S PLUS COLOR - アイズプラス カラー 開発より)

寒い季節が長く続くことから、室内で過ごす時間をとても大切にする北欧。家の中のすみずみまで、衣食住に関するこだわりが散りばめられています。三菱地所レジデンス ザ・パークハウスが提案する住まいの色「Gray Walnut」は、そんな北欧スタイルが映える色。ソファ周りに毛足の長いラグを敷くことで、よりリラックスできるスペースを生み、あたたかさを演出することができます。

詳しくはこちら

取材協力:イデーショップ 自由が丘店
イデーの世界観をトータルに表現する旗艦店。長く愛着を持って使うことができる家具や照明器具、デイリーグッズなど、暮らしと住む人の気持ちが豊かになるアイテムを揃えている。

〒152-0035
東京都目黒区自由が丘2-16-29
営業時間:11:30~20:00、11:00~20:00(土日祝)
TEL:03-5701-7555
※記載の情報は2017年11月現在のものです。

(トップ写真)イデー提供 スタイリング: Yumi Nakata、写真: Kan Kanbayashi
(写真)鈴木真弓
(テキスト)大森りえ

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