家族と育てる北欧テイストの家:人気インスタグラマーMisaさんの暮らし方

家族と育てる北欧テイストの家:人気インスタグラマーMisaさんの暮らし方

[暮らしのアイデア]

2018年03月14日

北欧家具を配したセンスの良いインテリアと、シンプルで効率的な暮らし方を、SNS・書籍等で発信しているMisaさん。インスタグラムでは16万人近くもの方にフォローされています。小さな男の子2人を育てる忙しい日々でありながら、いつも整った空間をどのようにキープしているのでしょうか。Misaさんが住まい作りのなかで培ってきた暮らしの工夫と、住まいを通して深める家族との関係についてお話をうかがいました。

結婚当初から視野に入れていたマンション購入

大阪府在住のMisaさんは、2014年に購入したマンションで、ご主人と4歳・6歳になる男の子との4人暮らし。結婚当初から持ち家の購入を考えていたので、お子さんが生まれる前からさまざまな物件を見学されていたそうです。

「物件探しの条件としていたことは、対面キッチンであることと、子育てに適した環境であること、そして利便性の良さ。駅から近く、主人の通勤時間が短くなれば家族で過ごせる時間が増えると思いました」とMisaさん。

その条件を叶えた現在の住まいは、東向きの3LDK(75㎡)のマンション。洋室2つとリビングに続く和室1つという間取りですが、すっきりと整ったシンプルな空間は、実際の平米数よりも広々として見えます。不要なものが目に入らず、家具もゆとりをもって配置されているのが、理由の一つのよう。

「結婚当初、賃貸マンションに住んでいたころから、近い将来の新居への引っ越しに備え、ものを極力増やさない暮らしを心がけていました」。

家電ひとつを買う際にも本当に必要かどうかを考え、使い方やお手入れの仕方までしっかりチェック。丁寧に時間をかけて選ぶと自然と愛着が湧き、より大事にしたいと思えるそうです。そのスタンスは、実家での体験が影響しているそう。

「母は花嫁道具を一式揃えて嫁ぎました。それらがライフスタイルに合わなくなっても、『おばあちゃんが揃えてくれたものだから』とどうしても捨てられなくて。それを見ていたので私がお嫁に行くときは、ライフスタイルに合うものだけを揃えようと思っていました」。

そうして、お母様と嫁入り道具の買い物をしているときに出会ったのが、北欧ブランドのキッチン小物でした。

「デザインに一目惚れしてそのブランドのことを調べていたら、北欧では長くて厳しい冬でも1日を豊かに過ごすため、暮らしに用いる道具の美しさを大切に考え、色やデザインを重視していることを知り、共感したんです。たとえ寒い冬でも雨の日でも、家族と楽しい時間を過ごせる家にしたいという思いのヒントをくれたのが、北欧のライフスタイルでした」。

以来、北欧の家具や雑貨を吟味しつつ時間をかけて揃えながら、理想の住まい作りに取り組んできたMisaさん。目指しているのは、好きな家具や雑貨を取り入れながらも広さを感じられる心地よさです。

 

たどりついた北欧テイストの暮らし

試行錯誤しながら少しずつ理想の家に近づけてきたMisaさんが一番お気に入りの場所は、家の中心となるリビングダイニング。東向きの窓から明るい光が差し込み、フローリングや北欧家具の木の風合いが温もりを感じさせる、気持ちのよい空間です。

「起きてきた家族と『おはよう』と笑いあう朝のリビングダイニングが大好きです。『今日もがんばるぞー』と元気がみなぎります」。

オープンキッチンと面しており、さらに隣接する和室はふすまを開け放ってひと続きの空間としているため、より広さを感じさせます。

MisaさんのInstagram 2015/8/21投稿写真より

このリビングダイニングを中心とした空間のなかでも、特にこだわったのが、キッチンの背面収納。当初は以前の住まいから使用していた食器棚や引き出し収納を配置していたそうですが、暮らしていく中で理想の収納や導線をイメージし、最終的にシンプルなオープン棚を取り付けることにしたそう。

「材料を調達し、自分たちで組み立てました。リビングダイニングは落ち着いた雰囲気の北欧家具が多いので、キッチンは明るい白を基調にしました」。

このスペースは大好きなものを飾って自由に遊べる場所にしているそう。オープンシェルフなので、来客用のティーセットを用意しておいたり、第二のカウンターとしてお料理を一時的に置いておいたりなど、さまざまな使い方も可能なのだそうです。

 

生活を効率的にする暮らしの「アイデア」3つ

このシェルフのように、自分や家族にとって最適な工夫を取り入れることが、その後の家事をぐっと楽にしてくれるとMisaさん。初めはちょっと手間がかかりますが、一度取り入れてしまえば家事がぐっと効率的に行えるため、やる気を出さずとも快適に家事を行えるそう。「面倒くさがりだからこそ活用している」というMisaさんの暮らしの「アイデア」を、3つほど教えていただきました。

(1)家具の配置換えを簡単に:「家具裏にフェルトを貼る」

Misaさんは、毎日の暮らしに変化をつけるため、家具などの配置換えを頻繁に行っています。「飽きっぽい性格で(笑)。『この家具は、この配置がベスト』と決めたつもりでも、もっといい配置が見つかることもありますし、見える家具の角度や壁の大きさが変わることで、変化する家の表情を楽しむこともできます。マンネリを防いで新鮮な気持ちで暮らすことができるんです」。

その配置換えを助ける「アイデア」がフェルト。家具を簡単に動かせるよう、脚裏などに厚めのクッションフェルトを貼っています。こうしておけば、床を傷つけず、女性一人でも簡単に配置換えが可能。お掃除をしたり植木を陽に当てたりなど、毎日の家事のときにも楽に動かせます。

家具の脚裏に貼ったクッションフェルト。同系色なので目立たない

(2)空間をすっきり見せ、お掃除を楽に:「家具は脚付きを選ぶ」

MisaさんのInstagram 2017/11/10投稿写真より

家具を選ぶときは、脚付きの家具を選ぶというMisaさん。北欧の家具はすらっとした脚付きのものが多く、床と壁の境目が見えることでできる視界の"抜け"は、部屋を広く見せるアイデアのひとつです。しかも、家具を移動しなくても部屋のすみずみまで掃除でき、明るく気持ちの良い生活が送れるそう。「家具の裏はホコリが溜まりやすい場所ですが、脚付き家具だとお掃除がラクチンなんです」。

テレビなどの配線コードも、必要な長さを測ってテレビボードの中に配線し、すっきりとした見た目とお掃除のしやすさを両立しています。

(3)家事は子どもも一緒に:「おもちゃBOXに写真を貼る」

「子どもが『一人でできた』という自信を増やせる家にしたい」とMisaさん。その子のペースで頑張れる「アイデア」が、「自立を促す住まい作り」だそうです。

たとえばお片付けなら、その子の年齢にあった"お片付けルール"を設定。おもちゃの仕分けが難しい2歳のときは「カゴに集めたらOK」、4歳では「カゴに集めて、子ども部屋に運び、仕分けて片付けられればOK」という風に。仕分ける場所がわかるように、そのおもちゃの片付けられた状態を写真に撮り定位置に貼って置くなど、「ゴールのイメージ」をわかりやすく伝える「工夫」を取り入れています。そして、できたら思いっきり褒めることで、子どもたちにとって片付けが嬉しい体験に。

苦手意識が生まれがちな片付けを、成功体験にすり替えることで、子どもと一緒に住まいを美しくキープする流れを生み出しています。

子どもが自発的に片付けできるよう、ボックスに写真を貼り付け、「おもちゃを片付けるときのゴールのイメージ」をわかりやすく伝える

「幼いながら、片づけると気持ちいい、ということはわかっているようです。また、運動や勉強には得手不得手がありますが、片づけは誰でもできますし達成感も得られるので、自信につながると思うんです。実際、幼稚園では率先して片づけをしているようで、先生から助かっていると感心していただくことも。かけっこで負けて帰ってきても『あなたは片づけができるんだから相当すごいよ!』と褒めています(笑)」とMisaさん。

 

「家」は生き方の質を上げていくための大事なツール

Misaさんは、子育ての中で「物を大事にして、長くつきあう」喜びを伝えたいと言います。

「私が生まれたとき、両親が庭に桜の木を植えてくれて、毎年その桜が咲くのが楽しみだったんです。何か長く大切にできるものと共に成長できる喜びを体験して欲しくて」。

そんな思いから、お子さんの誕生とともに北欧ヴィンテージの家具を購入。長男誕生時にはライティングビューロー、次男の際には4段チェストを迎え入れたそう。お手入れをしながら長く大切に付き合っていきたいと話します。

長男誕生時に家に迎えたライティングビューロー

次男誕生時に家に迎えた四段チェスト

「主人も物を大切にする人なのですが、幼少期にスポーツをしていた際、『道具を大切に手入れできなければ、競技も上達しない』と教わったそうで。その考え方を生活に置き換えるとしたら、マグカップひとつからでも生活の道具を大切にすることが、暮らし上手になるということかもしれませんね」。

「こうしたらもっと暮らしが楽に、良くなるかも」という「アイデア」をひとつひとつ実現していくMisaさん。家も「生活するための大切なツール」と考え、大切に手入れしながら暮らしていくことが、生き方の質を上げていくことにつながるのかもしれません。


Misaさん
大阪府在住。2014年に購入したマンションで夫と2人の4歳・6歳の息子のとの4人暮らし。北欧テイストのセンスあふれるインテリアや、家事の効率化などを紹介したインスタグラムは、約16万人ものフォロワーを持つ。著書に『散らかっていても10分で片づくアイデア 北欧テイストのシンプルすっきり暮らし』(マイナビ出版)。

(写真提供)Misaさん
(テキスト)大森りえ

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