マイホームが暮らしを変えた。日常がときめく「理想の住まいづくり」

マイホームが暮らしを変えた。日常がときめく「理想の住まいづくり」

[暮らしのアイデア]

2018年10月02日

  
   

新築マンションへ引っ越したのがきっかけで、北欧インテリアの魅力に目覚めたという坂梨みさとさん。試行錯誤しながら理想の住まいを追求する様子をつづったブログは、月間平均閲覧者数が9.1万人と多くの人に支持されています。坂梨さんにとって、マイホームへの引っ越しは、インテリアの趣味ばかりか自身の性格まで変わったほどの転機だったといいます。引っ越し前後の準備や、日常でときめく心を大切にした住まいづくりのこだわりについてうかがいました。

 

購入から入居までの1年半、じっくり考えた新居の住まいづくり

お子さんたちが通学しやすいようにと利便性を条件に新居を探していた坂梨さん。図らずも、「ここに住めたら」と願っていた理想の場所にマンションが建設されることになり、運命を感じてすぐに購入を決意したそうです。

新居に引っ越して3年経ちますが、坂梨さんは「子どもの学校が近く、セキュリティ面の安心感もあり、いまの住まいを選んで良かったと日々実感しています」とのこと。また、リビングとひと続きになっているバルコニーから海や山を臨める眺望にも恵まれ、開放感のある暮らしが気に入っているそうです。

坂梨さん家族にとって新築マンションへの引っ越しははじめての経験でしたが、購入を決めてから入居まで、およそ1年半の時間がありました。そのあいだ、収納を増やしたり間取りを変えたりといった変更が可能だったことが、坂梨さんのインテリア熱に火をつけます。インテリアは北欧テイストで統一すると決めたのも、この期間でした。

「もともとは4LDKの間取りですが、ひとつの洋室をリビングとつなげて3LDKに。リビング、ダイニング、キッチンを合わせた空間が16畳から21畳に広がったことで、憧れだった“ソファの2個置き”を実現することができたんです」と坂梨さん。2人掛けと3人掛けのソファをL字型に配置し4人家族がゆったりとくつろげるリビングです。

そのリビングの横にあるのは和室。アクセントクロスを壁の一面に貼ったモダンな和室には、北欧インテリアに目覚めるきっかけになったという、マリメッコのファブリックパネル(木製パネルに布を貼り付けたインテリア)が飾ってあります。

「以前の住まいはカントリー調やアジアンなど、そのときどきの趣味がごちゃまぜで落ち着かない空間だったので、新居のインテリアをどうしようかと考えていました。そんなとき、新居祝いにと妹がプレゼントしてくれたファブリックパネルがとても気に入って。それがきっかけで、北欧インテリアの魅力を知ることになりました」と坂梨さん。

引っ越しまでの1年半は、インテリアの本や様々なブログを読んで研究しましたが、“これだ!”と思えたのはやっぱり北欧インテリア。たくさんリサーチをして、現在の北欧テイストで統一された住まいが完成しました。

 

「ものをためこまない自分」になれたのは、いまの住まいのおかげ

引っ越しの日までに、入念な計画と決心のもと、新居に持っていくものを決めていったと話す坂梨さん。今の住まいはすっきりと美しく整理され、余計なものが見当たりませんが、意外なことに、引っ越し前はいらないものでもためこんでしまうタイプだったといいます。

「実家には物置や納屋があって、いくらでも物が置けてしまう環境でしたから、それまで整理するという意識がなかったんです。でもマンションを買うと決めたときから、この性格を変えようと。必要最低限に近いくらい、なるべくものを厳選しました」。

さらに長年使っていた家具や家電は、引っ越しのタイミングに合わせて買い替えることで、新しい生活への準備をしていきました。

「整理整頓できなかった自分の性分を変えるのって本当に大変でした。でも引っ越しのときの努力の甲斐あって、今では家族もびっくりするくらい、ものを持たないようになっています(笑)」と坂梨さん。マイホームをきっかけに、いまでは家中のものの管理をできるようになったといいます。

ものの数や収納を管理する意識は、すっきりとしたクローゼットにも表れています。

「クローゼットの中のハンガーの数を決めているため、ハンガーが足りなくなったら洋服のほうを整理します。食器や日用雑貨も、置く場所を設けてから買い足すようにルールを決めていますね」。

使用頻度の低いものは減らしつつ、欲しいものがあれば場所を確保してから購入する。坂梨さんが新しいものを家に取り入れるときは、こだわり抜いてからです。

「家にあるのは、本当に大好きでお気に入りの品ばかり。ダイニングテーブルも、理想のものが見つかるまでは買わないと決めていて、やっと1年くらい前に一生使いたいと思える家具に出会いました」。

デンマークのハンス・J・ウェグナーという家具デザイナーのダイニングテーブルは、広げると8人まで座ることができる伸長式のテーブル。自宅に人を招くことが多い坂梨さんにとっては使い勝手がよく、1年経った今でも大満足しているそう。

妥協せずに選んだおかげで、理想の空間になったダイニング。平凡な日常を、理想のインテリアが心ときめく日々に変えてくれると坂梨さんは話します。

 

自分の”好き”が日常にあることで、ときめく心を大事に

住まいづくりを通して一つひとつこだわったインテリアアイテムは、日々のモチベーションを上げてくれるものです。そうしたこだわりのなかでも、坂梨さんのお気に入りが時計と北欧の器です。

「インテリアのリサーチをしていた時、素敵な時計のある住まいの写真を見つけて、時計ってこんなに空間の印象を左右するものなんだって思って。現在のリビングのインテリアも、この時計を中心に考えています」と坂梨さん。

引っ越しして最初に購入したインテリアというレムノスの時計は、広いリビングのどこからでも視界に入り、シンプルでありながらも温かみのあるデザイン。インテリアの一部として、北欧テイストの空間になじんでいます。

レムノスの時計は、二人のお子さんのお部屋にも。

娘さんの部屋の時計

シンプルでありながら繊細なデザインで、その独特の存在感が坂梨さんのお気に入り。他には洗面所やトイレにも時計を設置しています。置いてみるといつでも時間を把握できて便利なため、とても重宝しているそうです。

息子さんの部屋の時計

次に、坂梨さんがときめくアイテムが、北欧ブランドの食器です。

「私、実は料理が苦手なのですが、自分の好みの食器や道具を使いたいと思うと、やる気が出るんです。菜箸ひとつ、包丁ひとつでもお気に入りがあると、これを使いたいから料理しようと、ときめきがモチベーションになります」。

独特なパターンや色使いが特徴の北欧の食器は、日本の和食器との相性もよいのだとか。和食器とミックスしてテーブルに並べても違和感がないため、見た目に楽しく、使いやすいそうです。自宅でパーティを開くときには、好きな食器をたくさん並べておもてなしを楽しみます。あたたかな居心地のよい雰囲気は、なによりのご馳走です。

「大好きな道具が、何気ない日常をときめかせてくれると感じています」と坂梨さん。自分が使うもの、道具やインテリアに愛着を持つことは、人生をいつくしむことにもつながります。「“理想のおうち”は、家族みんなが快適に、笑顔で過ごせる家」。そう語る坂梨さんの住まいに、多くの人が惹きつけられる理由がわかる気がしました。

<プロフィール>
坂梨みさとさん
インテリアブロガー。ブログ「uri’s room」は総アクセス数800万PV (1年4カ月)、月間平均閲覧者数は9.1万人 https://uriuriroom.exblog.jp/ マンションへの引っ越しを機に、北欧家具・食器の魅力にはまり、住まいづくりに興味を持つ。著書(ブログ書籍化)に「ときめき家事 ―北欧スタイルの料理・収納・インテリア」がある。

(テキスト)田邉愛理


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