【ママ座談会】赤ちゃんを安心して育てられる、間取りやレイアウトを意識した快適な部屋とは?

【ママ座談会】赤ちゃんを安心して育てられる、間取りやレイアウトを意識した快適な部屋とは?

[暮らしのアイデア]

2019年02月07日

家を選ぶとき、気になるのは、内装材の色合いや最新の住宅設備や仕様、そしてエントランスや外観のデザイン……。ライフスタイルを彩ってくれる空間は、気持ちを豊かにしてくれます。でも赤ちゃんが生まれると、大人だけで過ごしていたときには気づかなかったことも出てくるようです。赤ちゃんと一緒に、パパやママも快適に安心して過ごせる空間をつくるにはどうすればいいのでしょうか? 子育て中のママたちに子育てがしやすい理想の住まいについてうかがいました。

 

「これ、赤ちゃんには危険なんだ」……赤ちゃんを迎える前後で変わった住まいに対する考えとは?

<参加ママ紹介>
(左から)
・小澤あきさん:8歳の男の子、6歳の双子の女の子のママ。分譲マンションにお住まい。
・ファーネス悦子さん:11歳、9歳、6歳の女の子のママ。高層マンションや一戸建て住まいを経て、現在はオフィスと住居の複合ビルに賃貸でお住まい。
・小林純子さん:6歳の男の子のママ。分譲マンションにお住まい。

――赤ちゃんが生まれたとき、生まれる前と意識的な部分で変わったことはありましたか?

小林 夫婦で住んでいたときは、住まいは素敵なインテリアや見た目を重視していて、子ども視点では考えたことがなかったんです。でも子どもが生まれたら、安全性を考えるようになりましたね。夫婦だけの生活では素敵なものが、赤ちゃんにとっては危険なものになる可能性もあるので。

――赤ちゃんと暮らすようになって、気を付けるようになったことや何か工夫したことはありますか?

ファーネス ドアの蝶番に指を挟んだりしないように、子ども部屋と寝室の間のドアを外して、カーテンで仕切りました。とくに最初の子どものときはいろんなことにナーバスになりましたね。

小林 子どもって思いがけないことをするんですよね。あるとき気づいたら、子どもが椅子の脚を舐めていて、それからテーブルの裏や脚、椅子の脚なども拭くようになりました。それまではテーブルの表面しか拭いていなかったんですけど。

小澤 家具のコーナーにはクッション材、引き出し、棚の扉にはロック、コンセントプラグにはカバーを付けていました。キッチンにはゲートも付けていましたが、急いでいるときなどは開け閉めが厄介なこともありますね。便利なグッズですが、かえって大人が生活しにくくなる家になってしまうこともあるので、必要と思うものを選んで使うといいかも。


――実際に赤ちゃんが生まれてから、うちのなかで不便に感じた部分はありましたか?

小澤 困ったのは、脱衣所ですね。脱衣所には赤ちゃんの着替えやおむつ替えができるような台がなかったので、食事のときに使うキャスター付きのハイローチェアを持って行って、台がわりにしていました。

小林 確かに一般的な洗面室だと赤ちゃんの着替えなどは不便かも。

ファーネス 外国のおうちみたいにベッドルームに直結したバスルームだと使い勝手がいいですよね。

――赤ちゃんが生まれる前と後では、住まいに求める機能性にも変化が出るようですね。

 

共用施設や居住者イベントがあるマンションがおすすめの理由

――お子さんが生まれたときの住まいの広さや間取りについて教えてください。

小林 3LDKですが、間仕切り壁を取って広めの2LDKにして生活していました。広めの部屋が必要なのか、それとも部屋数が必要なのかによってリフォームできる間取りだと便利ですよね。その時々のライフスタイルによって変えると住みやすくなりますね。

小澤 子どもが生まれたときから現在まで3LDKのマンションに住んでいます。一戸建てという選択肢もありますが、子どもが小さいうちはマンションがいいかな。とくに、ファミリーが多いマンションだと周囲にいろんな目があるので安心できます。マンションの住人同士の集まりがあるとコミュニケーションを取りやすいですね。今の住まいにしてよかったなと思います。

ファーネス 子どもが生まれたときは3LDKでした。賃貸マンションのときは子どもが騒いで、近隣の方にちょっとうるさいと注意されたこともあります。気まずい思いをしましたが、マンションの集まりなどでお話しすると、和やかに会話することができました。直接顔を合わせて話をするほうが、お互いにとってよいですよね。

――マンションのなかにコミュニティースペースなどがあると確かによさそうですね。このほかにも、赤ちゃんを育てやすい住まい選びのポイントはありますか?

小澤 共用廊下やエントランスに段差が少ないとか、室内の寒暖差が少ないのは快適性につながると思います。ベビーカーで移動しやすい場所は、車いすでも安全だと思うし、赤ちゃんにやさしい住まいは、大人や高齢者にもやさしい住まいなので、将来的にも安心ですよね。

小林 子どもが生まれる前は都内のターミナル駅に近い場所に住んでいて、朝や夕方は人が多くて子どもと一緒に外に出かけるのは気が引けました。子育てするなかで家を探す場合は、小学校や公園が近くにあり、治安がよいことや地盤が強固であるなど災害に強い場所を選ぶといいのかなと思いますね。あと化学物質などによるアレルギーについて気にするようになりました。

ファーネス 環境的な部分でいうと、自分が住んでいた街に住みたいです。環境がよくわかっているし、地元なので友達も近くにいて、いろんな意味で安心です。周囲の人が見てくれていると安心感は大きいですね。

 

パパやママがくつろげる家が赤ちゃんにとっても好環境

――皆さま、分譲も賃貸もご経験がありますが、住み替えや持ち家のタイミングはどのように考えられましたか? また、持ち家にしてよかった点はありますか?

小澤 双子が生まれて子どもが3人になってから手狭感があり、同じマンション内で引っ越しをして住み替えました。玄関の間口が横長で使いやすくなり、エントランスまでが近くなったことで移動がしやすくなったのがよかったです。

小林 うちは小学校に入る前に学区を考えて、分譲マンションに引っ越しました。学校が決まれば、周辺にお友達もできるし、落ち着けますね。

ファーネス 海外赴任から戻ったタイミングで一戸建てを購入しました。購入すると、家族が住みやすいようにリフォームができるのがいいですね。海外の住まいを参考にして使いやすいようにしました。

――これから赤ちゃんを育てるママやパパに住まいのことでアドバイスをするなら?

小澤 マンションの場合は、エントランスから近い部屋や、低層マンションを選ぶのがおすすめです。赤ちゃんを育てている場合、出かけやすい、掃除がしやすい、買い物に便利など、パパやママにとってよい環境を選ぶのが赤ちゃんにとっても好環境だと思いますね。

小林 床は、カーペットよりフローリングのほうが、掃除がしやすかったです。清潔で心地よい空間づくりが子どもの安全にもつながると思っています。

ファーネス 心配ごとを考えるとキリがないですよね。便利グッズを活用するなど、必要な安全策を施すことで、パパもママも気持ちが落ち着くと思います。

今回、お話をうかがった3名の方は、賃貸にも分譲にもお住まいの経験がありますが、それまでのお住まいでの経験を生かして、より暮らしやすい住まいを実現されていました。赤ちゃんの時期は、パパママにとって子育てや家事をしやすい動線を選ぶのもポイントだそう。また、家の間取りや設備だけでなく、分譲マンションであれば、マンションの規模や子育てをしているファミリーが多いかなど、多彩な視点から住まいを探してみるとより快適な暮らしを実現できるのではないでしょうか。

(テキスト)高田薫
(写真)斎藤泉、Getty Images

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