インテリアコーディネーターに学ぶ “フォーカルポイント” の作り方。洗練された部屋づくりのコツとは?

インテリアコーディネーターに学ぶ “フォーカルポイント” の作り方。洗練された部屋づくりのコツとは?

[暮らしのアイデア]

2019年08月26日

インテリア雑誌などの室内写真を見ると、パッと目を惹かれることが多いでしょう。これは見る人の視線が集中する「フォーカルポイント(見せ場)」が上手に作られているためです。つまりフォーカルポイントの作り方をマスターすれば、よりスタイリッシュな空間づくりが楽しめます。

フォーカルポイントを意識した、洗練された居心地のよい空間づくりについて、インテリアコーディネーターの荒井詩万さんにお話をうかがいます。

トップ画像:「インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より

 

モノが整理されていて、フォーカルポイントがある部屋が心地よい

部屋づくりにこだわるなら、自分や家族にとって「心地よい」や「おしゃれ」が詰まった部屋にしたいもの。でも、具体的にイメージが思い浮かばない……という方もいるのではないでしょうか? まずは、荒井さんが思う「心地よい部屋」についてうかがいました。

「私にとっての心地よい部屋とは、『見るべきポイントが明確な部屋』ですね。色や小物の数が多すぎると、ストレスがたまります。しかし、モノが少なすぎても空間が寂しい……という人が多いんです。『物が整理されている』『目線が集まる“フォーカルポイント”が1ヵ所ある』という2つのポイントを兼ね備えていることが、心地よい暮らし方につながるのではないでしょうか」。

フォーカルポイントとは、目線を集める見せ場のことだと、荒井さんは語ります。

「1ヵ所に目線を集中させることで、見るべきものがはっきりして、部屋に安定感が出ます。これが、部屋がおしゃれに見える仕組みでもあります」。

 

フォーカルポイントづくりは2つのルールで簡単に実践できる

なかなかフォーカルポイントが定まらず、お悩みの方も多いですよね。でも実は、2つのルールさえおさえておけば、誰でも簡単にできるそうです!

インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
三角形の法則を使ってディスプレイしましょう。

① 三角形の法則
「おしゃれに見せたいなら、まず『背が高い・中くらい・低い』と、高さの異なるアイテムを3つ選びましょう。この3つを三角形になるように置くだけでOK。素敵なアイテムも、数が多いとごちゃごちゃしますし、1つだけだとポツンと寂しい印象です。また、2つだと、左右対称に整いすぎて堅苦しい雰囲気に。アイテムを見せたいときは、高さの違う3つのモノで、三角形を描くように配置するのがポイントです」。

② 「色」か「素材」でグループ分け
「色別、あるいは素材別に分け、まとめて飾るだけで統一感が出ます。手持ちのモノをグループ分けして、まとまりをつくってみてください。特に色の場合、アクセントになる色を加えることで、部屋のイメージもガラッと変わります」。

 

フォーカルポイントの実践例

ここからは、より参考にしやすいアドバイスとして、フォーカルポイントを意識した部屋づくりの実践例を教えていただきます。

【リビング・ダイニング】
「長く過ごすくつろぎのスペースには、お気に入りのモノを置きたいものです。花瓶などはお花をいけていないときもしまわず、飾ってみましょう。置くときは三角形の法則を使ってフォーカルポイント1カ所にかためること。置き場所に迷った場合は、入口から一番遠い対角がおすすめです」。

入り口となる扉の対角になる壁面は、人が部屋に入ったとき、最初に目を向ける場所なのだとか。このフォーカルエリアを飾ることで、空間がぐっと引き締まります。

インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
入り口の対角に白のマントルピースを置き、その上に花瓶や写真立てを配置してフォーカルポイントに。小物は1カ所に固めて配置するのがコツ。

【ベッドルーム】
ベッドルームは、リラックスしたい場所。できるだけモノは少ないほうがリラックスできるそう。
「ご希望に多いのは、ホテルライク。色のまとまりを保ちながら、アクセントにクッションやベッドアクセサリーを利用するとホテルのような華やかさを演出できます」。

インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
ベッドルームはあまりモノを出さずに、すっきりしている方が落ち着きます。

【玄関】
シューズボックスの飾り棚や壁を飾ることで、そこがフォーカルポイントに。来客に個性をアピールするのに絶好の場所です。

「インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
玄関にマントルピースなどを配置し、そこに小物を置いてみては?

【洗面室・トイレ】
生活感の出るアイテムは、カゴやバスケットに入れるだけでも雰囲気がよくなります。お気に入りの容器に入れることで、見せるアイテムにチェンジ。

「インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
ホテルのパウダールーム。デザインを揃えた器に入れるテクニックは、すぐに真似できそうです。

 

「インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ」より
アクセントクロスで遊ぶのも素敵ですし、ドアを開けたとき、真っ先に目線が行く対面に、お気に入りの植物などを置くと空間がよりおしゃれに。

「フォーカルポイントづくりには、「三角形の法則」と「色か素材でグループ分け」の2つのルールがあることをお伝えしましたが、それを意識しながら楽しさや幸せを感じる場所を、フォーカルポイントにするのが大事だと思います。たとえば、眺望が気に入って選んだ住まいなら、ソファを窓に向け、そこからの景色も楽しめる位置にフォーカルポイントを作るなど、眺めを最大限に生かした部屋づくりをすると、満足度が上がるでしょう。家族の存在をいつも感じていたい人は、家族の写真に目線が行く工夫をすれば、幸せを感じられます。そういった『個性』をフォーカルポイントにすれば、心地よい部屋になるはずですよ」。

<プロフィール>
荒井詩万(あらいしま)
フリーランスのインテリアコーディネーター。住宅やマンションのコーディネート・リモデルのほか、大妻女子大学非常勤講師・町田ひろ子アカデミー講師、雑誌の企画監修・スタイリング、TV出演など、インテリアに関するさまざまな仕事で活躍中。著書に『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)。

公式サイト:http://chic-interior.net/
Instagram:@shimaarai
twitter:@shima_arai

提供画像 荒井詩万

(テキスト)矢郷真裕子
(写真)塙薫子

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