Wonderful Lifeインテリアコーディネートは、アクセントカラーが鍵。
[暮らしのアイデア]
2019年04月24日
素敵な住まいをご紹介する『Wonderful Life』。毎回、インテリアはもちろん、オーナーのライフスタイルから、美しい暮らしのヒントをお届けします。
マイケル&ハナ・ラフォンドさん
ベルリン在住
ベルリンのシェア&コーポラティブハウス
『シュプレーフェルド』で暮らすマイケルさん夫妻。
夫妻の部屋は、アクセントカラーを上手に取り入れた
センスあふれる空間となっています。
ベルリンのシュプレー川沿いに建つ「シュプレーフェルド」は、住人たちの協同組合により、建物のコンセプトやプランニングなどを1からつくりあげたコーポラティブハウス。3棟ある建物の一部は、共同キッチン、リビング、バスなどがあるシェアハウスとなっており、マイケルさん夫妻もそこで計23家族と暮らしています。そんなマイケルさん夫妻のプライベートルームは、60平米ほどある広々とした空間。美術、建築、都市開発の研究者として活躍するマイケルさんのセンスあふれる装飾により、心地よい住まいをつくりあげています。
マイケルさん夫妻のプライベートルームで特徴的なのが、壁のアクセントカラー。リビングの壁の一角はオレンジを取り入れ、大きな窓から差し込む日差しとともに、明るい雰囲気を演出してくれています。さらに、カーテンにも同系色を取り入れることで、住まいに一体感をもたらしています。ドイツは冬になると日照時間が少ないことからも、室内にこうした配色を取り入れることで、気持ちを明るくしてくれる効果もあるようです。
リビング同様、オレンジの壁と同系色のカーテンを取り入れた夫妻の寝室。ベッドサイドに置いた小さなスタンドライトを灯すと、幻想的な光が広がり、より温かみのある雰囲気を演出してくれます。また、そのほかの家具やファブリックを、白や黒などでまとめることで、オレンジの壁の存在感を際立たせているのも特徴的。色や光で空間を演出する際のお手本にしたいコーディネートとなっています。
こちらは奥様、ハナさんの書斎スペース。ライトグリーンの壁に、窓には透け感のあるピンクのカーテンを設えています。アーティストでもあるハナさんは、好きな色に囲まれたこの場所で創作をしたり、マイケルさんの仕事を手伝ったりしているそう。またマイケルさんの講演などで、一緒に世界各地を飛び回ることが多く、ハナさんのデスク周りには、旅先で見つけた雑貨がセンスよく飾られています。
マイケルさん夫妻のプライベートルームは、アクセントカラーを取り入れたインテリアコーディネートだけでなく、廃材などを再利用した家具を取り入れているのも特徴。マイケルさんが仕事をするリビングのデスクに設えられた椅子は、地元の学生たちとのワークショップで制作したもの。また天井のランプシェードは、自転車の車輪と再生紙でつくったもの。こうした廃材を利用した家具たちも、決して寂れた雰囲気はなく、インテリアを引き立てる存在として、マイケルさん夫妻の住まいを彩っているのです。