Wonderful Lifeパリジェンヌのセンスが光る
アートで彩られた住空間。
2020年01月29日
素敵な住まいをご紹介する『Wonderful Life』。毎回、インテリアはもちろん、オーナーのライフスタイルから、美しい暮らしのヒントをお届けします。
ヴェロニク・ベラヴォワンヌさん
パリ7区にあるアパルトマンに暮らす
ヴェロニク・ベラヴォワンヌさん。
パリジェンヌのセンスが光る住まいは
アートが散りばめられたギャラリーのような空間です。
生まれも育ちもサンジェルマン界隈という生粋のパリジェンヌであるヴェロニクさん。パリ7区にあるアパルトマンは11年前の購入時、料理教室を開催するために、大きなキッチンをメインとした改装を施しました。現在は、ワインテイスティングの会や料理教室を開催しながら、週末は友人たちを招いてホームパーティーを楽しんでいます。そんな住まいには、あちこちにアートが飾られているのも印象的。壁一面を収納兼飾り棚とし、アートを飾りつつも、「見せる収納」としても素敵に活用しています。
ヴェロニクさんの住まいを訪れると、まず目にとまるのが、玄関入ってすぐの廊下にあるアート。左の壁には、画家の友人が描いた大きな作品を飾り、右側には、飾り棚とゴールドの額に飾られた風景画、そして家族の写真が飾られています。白い壁にアートが飾られ、まるでギャラリーのような空間が訪れるゲストを迎えてくれます。
リビングから2階へ続く壁は、収納兼飾り棚となっています。祖父母のコレクションなど、家族で代々受け継いでいるものが多く飾られていますが、ヴェロニクさんの本など日常生活で使うものも収められています。ヴェロニクさんの先祖は、19世紀パリの都市計画に携わった実業家。そんな先祖への尊敬の気持ちを表して、階段下部分には、先祖をモデルにした肖像画が飾られています。
壁一面の収納兼飾り棚は、キッチン側にもつながっており、キッチン収納としても活用しています。瓶詰めの調味料やお皿、グラスなどが収められていますが、扉がないので出し入れしやすく、使い勝手がよいのもお気に入り。また、こうした見せる収納を採用することは、常に片づいた住まいをキープするのにも一役買っているようです。人の出入りが多いヴェロニクさんの住まいですが、いつ誰に見られてもいいよう整える習慣がつき、常に美しい状態を保っています。
リビングには、ソファの背面の壁にアートを飾っているヴェロニクさん。飾られているアートや骨董品は家族から受け継いだ古いものが多いですが、インテリアは使い勝手のいいモダンなスタイル。こうして古いものと新しいものをミックスさせることがヴェロニクさんの住まいづくりのコンセプトだったそう。重厚感のあるアートもいまの暮らしにセンスよく溶け込ませることで、洗練された印象をつくりあげています。