Concept of the Residence安心・安全を求めた住まい。
2018年02月28日
高品質な住まいを実現している「ザ・パークハウス」は、上質な仕様やデザイン性だけにこだわっているわけではありません。居住者が安心して安全に暮らせるよう、基本性能にこだわってこそ三菱地所レジデンスの求める住まいの形となるのです。
photos by Shinichiro Nakazato
三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス」は、見た目の豪華さや上質な仕様・デザイン性だけにこだわっているわけではありません。安心して何世代にもわたり住み継がれるマンションを目指し、建物の品質を保つ耐震性や耐久性をはじめとする「基本性能」にこだわっています。それは、お客様に引渡した後に変更することのできない建物の根幹にかかわる部分だから。住まいを提供するうえで当たり前と思われることにこそ万全の注意を払い、現在にいたっています。さらに"ものづくり"をしていくうえで、常に大事にしている4つの視点があります。それは、「安全性」「快適性」「機能性」「メンテナンス性」。お客様が実際に暮らした後のことを考え、基本性能にプラスアルファした気遣いや配慮であり、「一生ものの住まい」を提供する三菱地所レジデンスの想いの表れでもあります。それらの積み重ねで「ザ・パークハウス」一つひとつがつくり上げられ、現在の品質を保っていると言えるでしょう。
例えば「安全性」とは構造・セキュリティ・ハザード対策。「快適性」とは生活音対策や住空間の確保、住まう人の動線の整理、照明計画、そしてユニバーサルデザイン。「機能性」とは使いやすさ、汚れにくい納まり、コンセントやコントロールパネルといったモジュールに適した位置や高さ。「メンテナンス性」とは管理や将来的な修繕を考えてのメンテナンス動線の確保や更新しやすい納まり、外壁タイルや居室内の仕様に汚れにくい素材を採用することなど。「ザ・パークハウス」では、まず基本性能の確保と4つのものづくりの視点にこだわり、さらにその先にデザイン性や商品グレード・サービスといった付加価値をプラスしていくという考えのもとにマンションづくりを行っています。
今回は、そのなかから「安全性」の視点に注目し、
『ザ・パークハウス 上鷺宮』の事例をもとに、細部にまでいたる三菱地所レジデンスの"ものづくり"の一部をご紹介します。
『ザ・パークハウス 上鷺宮』の例に見る安心・安全ポイント/共用部
たくさんの居住者が利用するエントランスや共用廊下などは、万が一に備えて素材や仕様、設計にこだわっています。美観を損なうことなく、安心して暮らせる共用部が求められています。
Point 1ガラス手摺りの損傷時飛散防止
共用廊下や階段のガラス手摺りは、フィルムを挟んだ合わせガラスを採用しています。万が一割れてしまったときもガラス片が飛び散らないので安全です。また、足元に立ち上がりを用意することで歩行者の足が当たっても損傷しないよう工夫しています。
多くの居住者が利用する共用部では、2層吹抜で天井まで届く一面ガラス張りのエントランスラウンジが魅力であり特徴のひとつとなっています。この明るく開放的な空間をつくるため、開口部のガラスは割れても飛散しにくい合わせガラスを採用。安全性に快適性をプラスし、採光に優れたスペースを実現しています。同様に共用廊下や共用階段のガラス手摺りにも合わせガラスを採用し、さらに足元には立ち上がりを設けることで、物の落下防止や衝突によるガラスの破損を軽減しています。また、合わせガラスは、専有部となる各住戸のリビング・ダイニング扉のガラス部分にも採用。日常生活での破損はもちろん、地震などの非常時でも安全に避難していただくための工夫を施しています。
Point 2自動ドアの引込防止柵
共用部の自動ドアには、小さな子どもなどが引き込まれないように防止柵を設置。開口部のガラス素材と合わせ柵が目立たないようなデザインを施しています。また、割れても飛散しにくいガラスを採用しています。
Point 3床すべり対策
お住まいの方、誰もが通る共用部での転倒を防止するため、床の素材選びにも基準を設けています。雨天時などの滑りやすい状況にも考慮した滑りにくい素材を採用。デザイン性の高い石やタイルの提案があったとしても基準を満たしていなければ採用しません。デザイン性と安全性の両方を満たした素材を選んでいます。また、車寄せに敷きつめられているピンコロ石(写真左下)は、滑りにくい仕上げはもちろんですが、女性の方のヒールなどでも歩きやすいようにと表面を平らに叩き上げたビシャン仕上げを採用しています。
Point 4エントランスからキッズルームが見える仕掛け
エントランスの対面にキッズルームを配置することで、万が一、子どもたちだけになってしまったとしても、大人の目が届きやすくなるように配慮した設計としています。
Point 5玄関ドアから共用廊下までのアプローチ
玄関ドアから直接共用廊下に出入りしないよう、アプローチを設けています。歩行者との衝突を回避するだけでなく、歩行者から距離を取ることでプライバシー性も高めています。
次にマンションを外側から見てみます。住棟をコの字型に配棟している『ザ・パークハウス 上鷺宮』では、地震対策として建物の揺れを分散させるためのエキスパンションジョイントを設置。複数の躯体に分割し、ジョイント部分に揺れやねじれを吸収させることで建物全体のダメージを最小限に抑えることが可能となります。また、周囲の道路よりも約70cm地面を高くすることで、台風やゲリラ豪雨など万が一の都市型水害時の敷地内流入に対応。建物のなかで最も低い駐輪場出入口には防潮板を設置しました。
Point 6揺れから建物を守る
エキスパンションジョイント
コの字型に配棟された『ザ・パークハウス 上鷺宮』では、地震時に複雑なねじれ振動が生じて大きな損傷を受ける恐れがあります。これを防止するため建物の構造体を複数のブロックに分離して建物同士をつなぐエキスパンションジョイントを設置しています。
Point 7防潮板の設置
自転車駐輪場の入口ドアに設置された防潮板設置箇所。万が一、道路が冠水し、敷地内に流入する恐れがある場合に、防潮板を取り付け対応します。
※下部の写真は、防潮板設置例(参考写真)。
『ザ・パークハウス 上鷺宮』の例に見る安心・安全ポイント/外構部
アプローチやフェンス、駐車場などを含むマンションの外構には、居住者を守るためのさまざまな工夫が施されています。デザイン性にもこだわることで、より快適な住まいが実現します。
Point 8剣先フェンス
一次セキュリティとなる隣地との境のフェンスは高さ2m以上。剣先の意匠を施すことで美観にも配慮すると同時に手が掛かりにくい構造としています。
Point 9街並み配慮と安全性を実現した
外壁デザイン
デザイン壁とルーバーを交互に配慮することにより、街並みとの調和を図り、同時に生活面を見せない工夫と視線を遮ることで、プライバシー性とセキュリティの確保を実現。ルーバーからは光と風を取り込み、心地よい住まいを考慮し設計しています。
Point 10歩道にはボラード(進入防止柵)を設置
歩道には一定間隔でボラードを設置し、歩行者の安全を確保。美観を損なわないよう、デザイン性の高いものを採用しています。
エントランスまでのアプローチは、歩車分離を図ることで自動車と接触する危険性を回避。アプローチは滑りにくい素材の石を採用し、階段は子どもからお年寄りまで歩きやすいように奥行きと段差に配慮しています。また、身障者の方にも安心して暮らせるようにゆるやかなスロープを設置し、ユニバーサルデザインを実現しています。外壁デザインには、街並みとの調和を考えルーバーを採用し、同時にプライバシー性とセキュリティの確保を実現しています。また、セキュリティラインに高さ約2mの剣先フェンスを採用。美観を考慮した安全対策を施しています。「ザ・パークハウス」では基本的な安全に関する基準に基づき物件ごとに、立地特性や計画を考慮し、さらに安心して暮らせる住まいを実現しています。
Point 11歩車分離に配慮したアプローチ
歩道と車道を分け、さらに居住者専用の歩道を用意しています。なお歩道には滑りにくい仕上げの石を採用。階段部分は1段の奥行きを広く、段差は浅くすることで歩きやすくしています。植栽部分に敷きつめた石は樹脂で固定し、アプローチや階段部分に転がり出さないように工夫しています。
Point 12駐車場のスリット状照明
駐車場を照らしながらも、住棟サイドには光が届かないように配慮し、駐車場の安全性と意匠性を併せ持ったスリット状照明を採用。
Point 13昼寝防止ベンチ
ベンチには昼寝防止の突起を加え、不審者が長期滞在しないように配慮しています。
※『ザ・パークハウス 上鷺宮』の安心・安全対策は、物件固有のものですべての「ザ・パークハウス」に採用されているわけではありません。
「ザ・パークハウス」各住戸の安心・安全の取り組み
バルコニーの落下防止対策
バルコニーから子どもが転落する事故を防ぐために基準を設けています。バルコニー手摺りと足掛かりとなる対象物(室外機など)の水平距離を70cm以上確保するか、確保できない場合は足掛かりとなる対象物(室外機)を高さ65cm以上にするようにお願いしています。この考え方は、6歳児の平均身長と重心位置を考慮し、さまざまな検証を行い、安全な基準として導き出したものです。
※高さ65cm以上ある段部については、住宅性能表示制度で定められている足掛かりと見なさない高さとなっています。
玄関ドア、サッシの指挟み防止
玄関ドアの蝶番部分で子どもなどが指を挟んでケガをすることを防止するため、ドアの吊り元側のすき間に緩衝材を設置。サッシは指挟み防止ストッパーを設置しています。
『ザ・パークハウス 武蔵野中町』竣工写真
窓ガラスの安全性
住戸内において床面より高さ80cm以下の部分にガラス面を採用した場合は、万が一物などがぶつかり、ガラスが破損したとしても物や人が落下しないように、JIS規格に適合した合わせガラスを採用しています。
LD扉ガラスの安全性
リビング・ダイニングの扉には、廊下に明かりを取り込み、人同士がぶつからない配慮として一部ガラス入り扉を採用。リビング・ダイニングの扉は使用頻度が高いため、万が一のガラス破損時でも、飛散しにくい安全な合わせガラスを採用しています。
洗面室内の閉じ込め防止
洗面室内で人が倒れたときも、洗面室扉が開くよう、引き戸の採用または洗面化粧台の収納扉を開き戸にしています。引き出しの場合、引き出されたままだと洗面室扉がひっかかり開けることができない恐れがあるための配慮です。
※特に記載のない住戸写真は、『ザ・パークハウス 花小金井フロント』モデルルーム(E2タイプ)にて撮影したものです(2017年12月)。
解説していただいたのは
三菱地所レジデンス 商品企画部第一商品設計室 グループ長
森島大登
大手ゼネコンで現場監督や意匠設計などを経て、三菱地所レジデンスにてマンションの商品企画や品質管理に携わる。
『ザ・パークハウス グラン 南青山』をはじめ、都心マンションを数多く手掛けている。一級建築士。「何世代にもわたって住み継がれる住まいであるために、構造・設備・断熱など後から変更できない箇所はしっかりとつくることを心がけています。また生活動線の考え方や、住空間の確保などの配慮や気遣いを意識し、商品企画を行っています」
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