持続可能な社会の実現に向けた取り組み

つくる。こだわる。まもる。持続可能な社会の実現に向けた取り組み

[ザ・パークハウス 調査ノート]

近年、多くの企業が持続可能な社会の実現に向けた施策、取り組みを始めています。三菱地所レジデンスの環境保全、省エネルギーへの取り組みについてご紹介します。

環境保全、省エネルギーに貢献する集合住宅のあり方

「マンション敷地内の植栽に日本の在来種を採用することで地域の生物多様性を保全する『ビオ ネット イニシアチブ』は2015年からスタートし、現在『ザ・パークハウス』に標準的に採用している取り組みです。マンションの植栽と周辺の緑地や街の緑をつなぐ生態系ネットワークの形成を目指しています」(商品企画部・渡辺尚子)

そして自然環境の保全とともに注力しているのは住まいの省エネルギー化。マンションで太陽光発電するエコシステム「ソレッコ」を2010年から導入し、こちらも「ザ・パークハウス」に標準的に導入しています。割安な高圧一括受電契約により各住戸の電気料金を低減するほか、発電した電力を共用部で使用し、管理組合が支払う電気料金低減を実現しました。

Solei-Yu(ソレイユ)『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』で初めて採用した「ZEH-M Ready」による、新しいエネルギーマネジメントシステム。

Solei-Yu(ソレイユ)
『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』で初めて採用した「ZEH-M Ready」による、新しいエネルギーマネジメントシステム。

「さらに『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』では新エネルギーマネジメントシステム『ソレイユ』を導入し、暖冷房・換気・照明・給湯などの一次エネルギー消費量を50%削減する『ZEH-M Ready(ゼッチ・マンション レディ)』を実現しました。太陽光発電したエネルギーをお湯に変えて蓄熱するシステムで、蓄電池がなくても発電電力を100%使い切ることができます」

Solei-Yu(ソレイユ)『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』で初めて採用した「ZEH-M Ready」による、新しいエネルギーマネジメントシステム。

Solei-Yu(ソレイユ)
『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』で初めて採用した「ZEH-M Ready」による、新しいエネルギーマネジメントシステム。

これまで太陽光発電を導入する場合、1住戸1受電方式の契約しかなく、太陽光発電を建物全体で運用する仕組みはありませんでしたが、新システムの「ソレイユ」は、「ソレッコ」同様に電力料金の安い高圧一括受電のうえ、設置する太陽光発電パネルをマンション全体で一括管理。各住戸に必要に応じて分配することで居住者が太陽光発電の恩恵を受けられるのが特徴です。

「省エネから“創エネ”に取り組むことで持続可能なエネルギー利用の促進に貢献できると考えています。ほかにもマンション建設には欠かせない型枠コンクリートパネルに使用する木材のトレーサビリティ確保にも、世界基準からすれば遅ればせながらではありますが取り組み始めました。木材生産国の森林破壊や先住民の人権侵害につながるような資源の使用ゼロを目指し、2030年には100%トレーサビリティを確保できるよう段階的に取り組んでいきます。電力削減のような実益のある取り組みではありませんが、私たちが目に見えない部分まで考慮し、サステナブルな社会を目指すことが『ザ・パークハウス』に暮らす皆さんの安心につながっていくと思います 」

商品企画部 技術環境室建築環境グループリーダー
渡辺尚子

暮らしに必要なエネルギーや環境のこと、サステナブルな社会と住まいについて一度立ち止まって考えてみることが大切です。一歩ずつでも、私たちから行動を変え、ものづくりを通じて課題解決に貢献していきたい、と考えています。

商品企画部 技術環境室建築環境グループリーダー 渡辺尚子

三菱地所レジデンスが取り組むサステナビリティ

BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)

  • マンションづくりにおいて「守る」「育てる」「つなぐ」「活かす」「減らす」の5つをテーマに、生物多様性保全の取り組みを実施。
  • 侵略的外来種を採用せず、地域に受け継がれてきた植生や日本の在来種を大切にすることで、多様な生きものや植物を守り・育てる。
BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)

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マンション家計簿

  • 「入居後の暮らしに使うエネルギーの可視化」をマンション業界初の試みとして実施。
  • 断熱性能が影響する冷暖房費を住戸ごとに紹介するほか「ザ・パークハウス」に搭載している設備の一回使用分の光熱費や、暮らしのなかでできるエコの工夫などをお伝えすることで、「毎月かかる光熱費はどのくらいになるのか」という日常感覚で「ザ・パークハウス」の環境性能を理解できる。
マンション家計簿

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soleco(ソレッコ)

  • 高圧一括受電と太陽光発電パネルによる、エコロジー&エコノミーな暮らし方を実現するシステム。一括受電サービス代行会社が地域電力会社等と高圧一括受電契約を行い、低圧に変圧して各住戸へ供給。それにより住戸ごとの毎月の電気料金(従量料金)を低減させる。
  • 太陽光発電による電力を共用部の一部で使用し、電気料金を低減する。
soleco(ソレッコ)

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Solei-Yu(ソレイユ)

  • 『ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ』で初めて採用した「ZEH-M Ready」による、高圧一括受電と太陽光発電電力を各住戸に分配する新しいエネルギーマネジメントシステム。
  • 電力をお湯に変えて蓄エネルギーし太陽光発電電力を100%使い切る仕組みを構築。
  • オール電化により、年間光熱費が電気・ガスよりも約10万円(/年)削減。
  • 高断熱により必要な蓄エネ量を軽減し、必要な太陽光パネル数の約62%削減。
Solei-Yu(ソレイユ)

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合法木材の活用

  • 違法伐採は二酸化炭素の吸収源である森林を破壊し、環境破壊や先住民の人権侵害を引き起こしており、三菱地所レジデンスでは、同社物件で違法な木材を極力使用しないよう、協力業者と取り組みを開始している。
  • 二重床下地合板の工業製品への代替や型枠コンクリートパネルのトレーサビリティ(追跡可能性)確保の取り組みにも着手。引き続きFSCなど認証制度の活用により合法木材利用の拡大を図るとともに、設計者・施工者・メーカーなどステークホルダーと理解を深めていく。
合法木材の活用

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防災への取り組み

  • 防災倶楽部(社員有志による組織)が管理会社と協力して居住者と「被災生活まで想定した防災訓練」を実施。災害時にお客様が「自ら行動できる」よう実効性にこだわった防災プログラムを提供している。
  • 被災地の声をもとにしたツールを開発し、被災地のリアルを伝えることで備えるきっかけを提供。
  • 三菱地所グループとして、マンションを起点に街の防災力を高めるお手伝いを実施。津田沼奏の杜エリアでは供給した4つのマンションのサポートに始まり、今では地域の約2300世帯が参加する防災訓練を行っている。
防災への取り組み

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photos by Shinichiro Nakazato(portrait)
text by Norihiko Morita

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