桜新町の街の賑わいから一歩奥まった、静けさを味わう邸宅にふさわしいものとして、透明感のあるデザインを求めました。ランドスケープでは沿道にグリーンゾーンを設け、木立を抜けて迎賓空間へと入る際にそれまでの都会の煩雑な時間を濾過して、澄んだ心地よいプライベートタイムへと切り替えられる仕掛けを設けています。外観デザインにはガラスを多用し、空間に溶けていくような透明感を演出。創りたかったのは、緑と光、静けさが溶け合い、透き通った心地よさにつつまれた風景です。
エントランス外観完成予想図
英国のアーキテクチュアル・アソシエーション卒業後、アリソン&ピーター・スミッソン建築事務所、リチャード・ロジャース・アンド・パートナーズ、トニー・フォン・コステラック建築事務所、ハンス・ホライン建築事務所を経て、林国美&アトリエRを設立。
1 ザ・パークハウス 大井町ゼームス坂/分譲済
2 ザ・パークハウス 元麻布/分譲済
3 ザ・パークハウス アーバンス 表参道/分譲済
外観には、環境緑地のふんだんな緑と調和するように、自然の風合いを活かした柔らかな色彩を採用。ガラス手すりの軽やかな水平ラインと、自然石を用いた垂直のラインで構成された端正なデザインが、風景に凜とした趣を醸し出しています。
北西側外観完成予想図
マテリアルには、静謐な落ち着きを感じさせる空間作りのために、自然なやさしい風合いをもつものを採用。タイルにはあえて釉薬を用いず、素焼きの温かな印象を活かしています。やわらかな光を演出するガラス手すりや、吟味された天然石など、一つ一つにこだわりが活かされています。
マテリアルイメージ
建物の外観に使用するガラス手すりは、乳白色から透明のグラデーションをかけることによって、余韻のある趣を醸し出します。
西側外観完成予想図
正面の透き通ったガラスの壁面を通して、中庭へと視界が広がるエントランスホール。住まいの顔となる空間には、カウンター状の光のオブジェを設け、アーティスティックな趣に。天然石の壁面は、職人の手仕事によって磨きや彫りの表情が加えられ、重厚かつ繊細な仕立ての良さを感じさせる迎賓空間を演出しています。
エントランスホール
完成予想図
沿道には街とつながる環境緑地を設け、周辺でもひときわ緑豊かな街並をつくり、静穏な佇まいを一層引き立てるランドスケープデザインです。
敷地配置イメージイラスト
落ちついた邸宅の静けさを演出するために、敢えて色彩を抑え、緑量豊かな風景をつくります。多彩な樹種やグランドカバーを重ねて、緑の中にも様々な表情と奥行きが感じられる植栽計画です。
1.ツワブキ 2.シロヤマブキ 3.アベリア・ホープレイズ 4.クロガネモチ 5.サルスベリマスコギー 6.イロハモミジ