緩やかな丘の入り口の
ランドマークとなるように、
時を超える「洗練」を積み重ねたデザイン。
余計な装飾を排した端正なデザインをテーマに、L型フレーミングをはじめとする分節表現やバルコニー素材の切り替えによって、圧迫感の軽減と美しいプロポーションを両立させた外観。またエントランスには、L型フレーミングと連動する庇を設け、街区の顔にふさわしい堂々とした構えを演出しました。
西から東、さらに南から北にかけて標高が高くなる緩やかな傾斜地。
ここに新たな風景を描く「ザ・パークハウス 宮崎台」は、自然の地形と一体となる3棟の建物を巧みに配置することで、この土地が大切に受け継いできた眺望と開放感をそれぞれの家族の未来に結びます。
街区全体の顔となるメインエントランスを配した建物。
銀杏並木に移ろう四季と南側の空の眺望を享受できます。
銀杏並木から奥まった場所にひっそりと佇む小規模棟。
1フロア3邸とし、独立性とプライバシー性を高めました。
敷地内で最も高い場所に位置する建物。
土地本来の開放感と眺望に恵まれた住まいを追求しました。
Residence
奥ゆかしさの中に、静かな誇りを感じていただけるように。
外観の基調となるのは、ホワイトに近い品の良いライトグレー系タイル。彫りの深いリブの質感が、シャープで洗練された印象を高めます。また基壇部には砂目地を込めたブラウンのボーダータイルを採用し、落ち着きと安定感を表現。エントランスには、素材感のあるアイアンワークルーバーやシンプルな印象の大判タイル、庇裏の木目調素材など、時流に左右されない上質な素材を選び抜きました。
profile
1973年、千葉工業大学建築学科卒業。松田平田坂本設計事務所建築設計部を経て、1991年に株式会社 野生司環境設計を設立。2010年、建築家会館 代表取締役社長に就任。住宅、店舗、教育施設等の幅広い設計デザインを手がけ、東京建築賞、BCS賞、グッドデザイン賞など受賞歴多数
無駄な装飾を用いず、素材の質感や光の演出によって、美しい余白をデザインしたエントランスホール。四季の演出装置ともなる「アートステージ」や「映り込みの壁」が、空間に洗練されたアクセントを添えます。
一般的に使用頻度が高いといえないラウンジは、メール・宅配コーナーと一体の空間としてデザイン。中央に設えたインテリアは、荷物の受け取り・発送の際の作業台としても機能します。
東西南3方の接道面には、“枝物の産地”という地域の歴史を織り込んだ表情豊かな景観を。さらに敷地の東奥には、武蔵野の里山をイメージした小さな森を創出します。また、エントランスに近い南西のスペースは提供公園となっており、ヤエザクラとシダレザクラのシンボルツリーが美しい四季の風景を描きます。