三菱地所レジデンス
分譲マンションでの
伝統工芸応援プロジェクト
2025年5月に始動した「伝統工芸応援プロジェクト」は、三菱地所レジデンスが、今後分譲するマンションの一部物件にて伝統工芸を活用したアートを設置し、物件の公式サイトや販売時のモデルルーム、お引き渡し後のマンション等にて広く発信することにより、伝統工芸を多くの方に知っていただき、物件の付加価値向上や伝統工芸の応援、サポートをすることを目的としています。 このページでは本プロジェクトにて、伝統工芸を導入したマンションとその内容についてご紹介いたします。
ザ・パークハウス 王子
「ザ・パークハウス 王子」では、エントランスと1階共用空間に薩摩和紙のアートを設置します。
本物件は「SUKIの邸宅」をコンセプトとしており、紙を作る工程の「すく」という行為がありますが、一度分解して再構築する「すく」の工程のようにマンションをつくろうというところから、和紙のアートの設置につながりました。
デザインは、物件にほど近い飛鳥山をイメージし、「飛鳥山、百花繚乱」をテーマに考えられました。歴史ある土地であることから、現在のように高層建築物が建ち並ぶ前の、浮世絵の風景を参考にし、さらに「飛鳥」という名前から、飛んでいる鳥を連想したものになっています。
浮世絵に描かれた昔の飛鳥山を、伝統ある和紙の世界で表現。
日本初の公園の一つであり、桜の名所でもある飛鳥山。
遠くに富士山を眺めることができ、多くの浮世絵にも描かれていました。エントランスの和紙デザインのテーマは「飛鳥山、百花繚乱」として、歴史あるこの土地を表現しました。

薩摩和紙アート
和紙デザイナー | 原口敬子
Keiko Haraguchi
- 作家プロフィール
和紙デザイナー。
デンマークに留学し、建築デザインを学ぶ。
2011年より和紙の世界に入り、独立後に工房名を「薩摩和紙製作所」とする。和紙の伝統を引き継ぎ、現代に生きる新たな和紙表現を追求。
- ※
- 鹿児島では1000年以上前から和紙が作られていたと言われており、現在もその子孫の楮[こうぞ](和紙の原料)が使われている。

撮影/スタジオ・ワーク
高田 俊輔
作品実績
ザ・パークハウス 新宿富久町
「ザ・パークハウス 新宿富久町」は、「新宿御苑前」駅徒歩7分という利便性に優れた都心らしさを持ちながら、大通りから1本奥の道に入ると静けさが広がる「隠れ家」のような暮らしやすさを享受できる立地に誕生。
今回曲木彫刻のアートが採用されるエントランスホールでは、正面の庭に植樹予定の桜を楽しむことができます。サブエントランスアートを箱根寄木細工職人が、各階エレベーターホールの階数表示を南部鉄器職人が制作いたします。
曲木彫刻(エントランスホール)
彫刻家 | 亘 章吾
Shogo Watari
京都を拠点に活動する木工・曲木造形作家。アイルランドで曲木技法を学び、2020年に自身の工房を設立。自然素材の美しさと流れるような曲線を活かした作品で注目を集めている。
- 作家プロフィール
- 1987
- 京都府京都市に生まれ
- 2014
- 森林たくみ塾 入所
- 2016
- JOSEPH WALSH STUDIO(アイルランド) 入所
- 2019
- 中川周士氏が主宰を務める「中川木工芸比良工房」入所
- 2020
- 仕事の傍ら工房を構え作家としての制作を始める
- おもな受賞・展覧会
- 2020
- 改組新第7回日展 入選
(国立新美術館 / 東京、京都市京セラ美術館) - 2021
- RE:OPENING CEREMONY 一周年記念展
(A Lighthouse called Kanata、東京)

南部鉄器(エレベーターホール)
製造工房 | 岩鋳
Iwachu
職人たちが手掛ける一点一点の作品には、伝統と革新が息づいている。確かな手仕事に裏打ちされた南部鉄器の造形には、「本物」だけが宿す静けさと力強さが漂う。
- 工房プロフィール
- 1902
- 岩手県盛岡市に創業
- 現在
- 南部鉄器の本場である盛岡市で、400年以上にわたり受け継がれてきた鋳物の技術と精神を継承しつつ、時代に寄り添う造形を追求
