心に静寂をもたらす寺社や四季を映し出す自然、
美食家を唸らせる京料理など、京都の魅力は実に多彩です。
千年の都として守られてきた伝統、ここにしかない価値に、
人々は憧れを抱きます。
そんな京都にマンションを購入し、上質な暮らしを愉しむ。
考えただけで、胸が高鳴る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「住まいる総合研究所」代表の井口克美さんに
目まぐるしく変化する京都の不動産マーケット事情を伺いました。
全国の都市部でマンション価格の上昇は続いていますが、首都圏や大阪の中心部は群を抜いています。京都市内も例外ではなく、マンション価格は2023年に平均坪単価が300万円を超えました。これはあくまで京都市内11区の平均であり、人気の高い区ではさらに高額になります。マンション価格に影響する京都市内の土地価格が上昇し始めたのは、アベノミクスや東京オリンピック開催決定に沸いた2013年あたり。コロナ禍で一時下落に転じましたが、2022年には土地価格も回復しました。
供給戸数を集計した2023年のデータによると、東京23区が11,909戸、大阪市が6,529戸、京都市が1,365戸。京都市の供給戸数は、首都圏や大阪の中心部に比べるとかなり少ないですね。これは、京都市の厳しい景観条例による高さ規制が影響していると思います。高さ規制は6段階16種類に細かく分けられ、最も高い建物でも31メートル以下(10階建て相当)。
高層のタワーマンションが建てられないことが、他のエリアに比べて供給戸数が少ない大きな理由の1つでしょう。
大規模な開発で変わっていく東京や大阪の魅力と、京都の魅力はまったく別もの。規制があるからこそ歴史や文化、景観が守られ、「変わらない魅力」が受け継がれる、という側面があります。供給戸数が少ない希少性、高さ規制を含む景観条例による風情ある街並みの継承は、人々を惹きつける街の魅力とつながっているのです。
「変わらない魅力」を保有する京都=将来的に価値が下がりにくい土地だと捉え、不動産投資をお考えの方からも「資産の一つとして保有しておきたい」と京都のマンションは注目を集めているのです。
また京都市は関西圏の中でもマンション価格が高水準で推移しているとはいえ、首都圏や、世界の人気都市と比べれば割安だと感じる方々が多いようです。首都圏の物件より、まだ京都の物件は手が届く範囲だと感じるのでしょう。
セカンドハウスの所有に関して、「清掃や管理が大変では?」という声もいただきますが、近年では定期的なクリーニングやリネン交換などを行うサービスを提供する企業も増えています。こういったサービスを上手く活用すれば、ご自身のマンションでホテルライフのような生活を送ることも可能な時代です。
2013年以降、景気回復や公共工事の増加等により建築費は上昇傾向です。その原因である建築資材費や人件費も今後上昇し続けると予想できますので、建築費が下落することは考えにくい。さらに2025年の関西・大阪万博も控え、インバウンドの京都需要が増え、人流の増加に伴い商業施設が増えれば、京都の地価もさらに上昇していくことが予測されます。
そもそも京都市内は、さまざまな条件を見比べながら検討できるほど首都圏や大阪の中心部と比べて供給戸数が多くありません。こだわればこだわるほど購入そのものが困難になります。人気のある物件は目をつけている方も多く、条件が合えば即決される方や、京都まで足を運ばず立地等の条件だけで購入を決める方も珍しくありません。
例えば「鴨川が近い」、「京都御苑がそばにある」、といった他のエリアとは違う条件で判断される方もいらっしゃいます。気に入った立地の物件と出合えたら、その幸運を逃さないことが重要だと思います。
京都在住の方が自慢できる京都の魅力として「神社仏閣の多さ」、「歴史があること」を挙げていることからも分かるように、京都は歴史的建造物がとても多く、国宝の建造物数(棟数)は全国1位となっています。
また、都道府県の魅力度ランキングでは北海道に次ぐ2位となっており、市町村別で見ても京都市は2位。
全国的に見ても魅力度の高い都市となっています。
神戸大学卒業後、株式会社リクルートに入社。不動産領域の仕事に30年以上従事し、今まで見学したモデルルームや現地は2,000物件以上。2014年に独立し、住宅購入セミナーや執筆活動、不動産会社向け社員研修など幅広く活動中。
神戸大学卒業後、株式会社リクルートに入社。不動産領域の仕事に30年以上従事し、今まで見学したモデルルームや現地は2,000物件以上。2014年に独立し、住宅購入セミナーや執筆活動、不動産会社向け社員研修など幅広く活動中。
三菱地所レジデンスはお客様にご提供できる価値を考え抜き、
「ザ・パークハウス」で特別な時間を過ごしていただけるよう、
こだわりを持ってものづくりに向き合っています。
製販一体の強みを活かし、「世界遺産の近く」、「五山の送り火が見える」など、
京都ならではのこだわりで用地を選定。
建物デザインには、京のまちにふさわしいマンションづくりを目指し、
京都独自のコンセプトを反映しています。
「住まい」の購入・売却、建てる、リフォームから、
インテリアの購入、貸す・借りる、マンション管理まで
豊富な実績とノウハウで資産形成のお⼿伝いを
三菱地所グループの総合⼒を活かして⾏ってまいります。
安心してお住まいいただける充実したアフターサービス体制のほか、長期に渡ってお住まいのお困りごとに対応するサービスもご用意しております。
住み続けているうちに発生するさまざまな不具合やトラブルに対応。アフターサービスに加えて、住む方の安心を長期にサポートするサービスです。
マンションも健康と同じように、その維持・管理が重要です。三菱地所コミュニティは、建物の維持・管理はもちろんのこと、お客様に寄り添い暮らしを支えるベストパートナーとして、「防災サポート」「カスタマーセンター」など、居住者様の充実のマンションライフを支える多彩なサービスをご提供しています。
※2023年度総合管理受託戸数ランキング
「マンション管理新聞 第1237号 2023年5月25日掲載」
住まいの「売りたい」「貸したい」というお客様のご要望に、長年の経験、幅広い専門知識、関係会社を含む様々なネットワークを駆使しながら、ワンストップサービスでお応えします。
長年積み重ねてきた実績と三菱地所グループのネットワークを活用し、大切な資産の売却をしっかりサポートします。
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