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2026.06.17
#茅の輪くぐり#季節行事#夏を迎える
上賀茂神社の境内、夏越の祓に臨む神職と茅の輪
上賀茂神社の境内、夏越の祓に臨む神職と茅の輪

夏を迎える行事「夏越なごしはらえ

6月の終わり。1月から6月までの半年間に積もった罪穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う神事「夏越なごしはらえ」が、京都各地の神社で執り行われます。参拝者がの輪をくぐり、紙を人の形に切った人形ひとがたに穢れを託す恒例の行事。この時期定番の和菓子「水無月」をいただくのも古都ならではの習わしです。今も大切に受け継がれる半年の節目を、上賀茂神社と貴船神社、ふたつのお社の神事を通してご紹介します。

篝火に照らされた「ならの小川」に、人形が一枚ずつ流される
篝火に照らされた「ならの小川」に、人形が一枚ずつ流される

まずご紹介するのは、京都を代表する古社・上賀茂神社の「夏越大祓式」。まずは茅の輪をくぐり、身を清めます。日が暮れて20時、橋殿前に篝火かがりびが灯され、境内を流れる「ならの小川」で罪穢れを託された人形を神職が一枚ずつ流していきます。揺らめく炎と、水面を流れゆく人形が織りなす光景は、まるで古の絵巻のよう。「風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける」と藤原家隆が詠んだ、百人一首の舞台がここにあります。

茅と竹で清らかに組まれた、貴船神社の夏越の茅の輪
茅と竹で清らかに組まれた、貴船神社の夏越の茅の輪

続いては、京の奥座敷に鎮座する水神の総本宮・貴船神社の「夏越の大祓式」。本宮での神事に続き、神職が貴船川へ下って行うのが「大川路の儀」。上賀茂神社と同じく、罪穢れを託した人形が紙吹雪のように清流へ撒かれる光景は圧巻です。そして、夏越の祓に欠かせない京都の行事食といえば「水無月」。かつて宮中で暑気払いに用いられた氷室の氷に見立てた三角のういろうに、邪気を祓うとされる小豆を散らした伝統菓子です。私も無病息災を願い、今年も水無月をいただいて暑い夏を乗り切ろうと思います。

貴船川の畔で営まれる「大川路の儀」。神職が人形を清流に撒く
貴船川の畔で営まれる「大川路の儀」。神職が人形を清流に撒く
上賀茂神社
所在地
/ 京都市北区上賀茂本山339
交通
/ 市バス「上賀茂神社前」より徒歩約1分

貴船神社
所在地
/ 京都市左京区鞍馬貴船町180
交通
/ 京都バス「貴船」より徒歩約5分

※掲載の内容は取材当時(2026年6月)のものです。
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