2018年度グッドデザイン賞受賞ザ・パークハウス 新宿御苑
2018年10月03日
主に下記3点の「課題」を抽出し、汎用可能な手法で解消することで、都心部自然資源に寄り添うに相応しい建築モデルの構築を目指した。
《溶け込む》
園内からの眺望を形成する建築としてどのような意匠であるべきか

空と緑を映す・活かす、ガラス・アルミ等の採用、ファサードを分節化することで、周辺への圧迫感軽減を実現
《取り込む》
大庭園と連続する景観としてどのような関係であるべきか

「新宿御苑」に向かって開かれた空間配置設計によるエントランスホールとし、「新宿御苑」を真の借景として取り込む

自然から住まいへと穏やかなグラデーションを描いて 「新宿御苑」を取り込む景観設計
《感じる》
住宅として、この国民公園の存在をどのように住み手に還元すべきか

屋上階には、デッキ貼りとし屋上緑化を施したテラスを設置 ガラス手摺を用いた、眺望を全居住者に還元する設えに

パルコニーレスとし順梁アウトフレームを採用することで自然をダイレクトに取り込む住空間に。
審査員の評価コメント
バルコニーを最小限にしてガラスファサードを街に向けたデザインが評価された。
そのガラスファサードの効果で、都市の自然である新宿御苑に飛び込むような開口部ができており魅力である。
また夜景では、垂直方向に伸びやかな光の連続が町 を彩る効果が認められる。