「撮ること」がモチベーション。暮らしの発信で実現する、理想の住まいの作り方 

「撮ること」がモチベーション。暮らしの発信で実現する、理想の住まいの作り方

[暮らしのアイデア]

2018年09月03日

暮らしを彩る小さなアイデアを発信するブログが人気の貝賀あゆみさん。現在は複数のメディアで、フォトスタイリストとして活躍しています。9年前に購入されたマンションは、ナチュラルをベースにグレーやペールトーンのパステルカラーが取り入れられ、家族がリラックスして過ごせるようにすっきりと整えられています。

住まいや暮らしをセンスよく切り取って発信することで、暮らしの楽しみを発見したという貝賀さん。今回は、フォトスタイリングの魅力と、発信することで感じた自身のライフスタイルの変化についてお聞きしました。

 

フォトスタイリングの醍醐味は、”自分の表現力“を磨けること

フォトスタイリングとは、空間の切り取り方やものの配置・見せ方によって素敵な写真に仕上げる技術です。カメラの技術を磨いて写真を撮るフォトグラファーとは違って、カメラ性能に頼らずに角度や構図の見せ方を工夫することで、伝えたいことを表現します。

貝賀さんがフォトスタイリングを取り入れたのは、自身で運営していたネットショップがきっかけ。雑貨が好きで始めたネットショップでしたが、商品紹介の写真がうまく撮れず、悩んでいたときにフォトスタイリングと出会いました。プロからフォトスタイリングの指導を受けてからはその才能が開花。空間を切り取って発信する技術が上達し、ネットショップの売り上げも順調に伸びていきました。

「何よりフォトスタイリングを学んで一番良かったのは、撮りたいものや空間を自分のイメージ通りに撮影できるようになったことです。“自分にはこんな表現力があったんだ”という驚きと喜びを感じています」と貝賀さん。

フォトスタイリングでは、インテリアのテイストについても学びます。カジュアル、エレガント、シック、モダンといった違いを学び “テイストを揃える”ことを意識するようになってからは、自宅のインテリアにも変化がありました。

「以前は、フランスのアンティーク棚など、フレンチシックなインテリア家具を設えていたんです。でも自分が好むテイストに合わないなと感じて。フォトスタイリングを学んだ今は、北欧テイストが心地よいと感じています。昔のフレンチシックな自宅のインテリアを知っている友人は、“全然違う!”って驚くんですよ」。

 

住まいの一角にフォトスタイリングの場所を設ける

フォトスタイリングを行うようになり、好きなテイストが定まった貝賀さん。その住まいはナチュラル・シンプルで統一され、住まい作りをより楽しめるようになりました。

こちらが貝賀さんのご自宅。バルコニーに面した大きな窓から爽やかな風が入る明るいリビングです。トーンの違う木目の家具がバランスよく配置され、リラックスした雰囲気を醸し出しています。あちこちに季節の花や枝ものが飾られて、みずみずしい空間が魅力的です。

所々で目を引くグリーンは、100円ショップで購入したピンチにフェイクグリーンを挟み、天井からオーナメントのようにつるすなど、思いがけない発想もあります。

「フェイクグリーンはそれだけだとチープさが出てしまうので、本物のグリーンと混ぜて使うのがコツ。小物もなるべくシンプルなデザインを選び、質の良いものとミックスすることで、写真に撮ったとき奥行きがでます」。

そして、リビングにいくつか設けられているのが、フォトスタイリングのための撮影スポット。ダイニングテーブルの後ろにあるビューローがそのひとつです。深みのある落ち着いたビューローの木の色味と、棚上に飾っているグリーンや小物がマッチして、自然を感じられる雰囲気のある空間になっています。

次に目が留まるのが、窓際にある貝賀さんのデスクスペース。実は、目線の高さに給気口があるのです。目につく場所にあるのが気になっていたので、絵を入れたフレームで見えにくいようにカバーしています。

「まわりをドリームキャッチャー(装飾品)やポストカードでカモフラージュしたら写真映えするコーナーになりました。こうやって自分が好きなものだけを飾る一角があることで、部屋全体の居心地の良さもアップしますよ」。

こちらはキッチン脇の壁に設けたフォトスタイリングスペース。リビングから見えるキッチンの景色とのバランスも考えてあり、植物やろうそくなどがシンプルに可愛らしくまとめてあります。

 

余白を大切にするセンスが「心地よさ」を作る

「インターネット上には写真があふれていますが、“一手間”かけて場を整えて撮影することで、人の目に留まる写真になる。そんなとき、フォトスタイリングの力を実感します」と貝賀さん。

ここで貝賀さんの技を、ちょっとだけ教えていただきました。

「大事なのはメインをはっきりさせること。アイテムをただ並べるのではなく、おしゃれに見えるようにどう配置するかがポイントです。アイテムが複数あるときは、重ねると深みが増します」。

真上から撮る構図で、カメラの画角を見ながらミリ単位で余白を調整していく貝賀さん。長すぎる植物は茎をハサミでカットしプレートに添えるだけにしました。写真集のタイトルに焦点をしっかり合わせ、みるみるうちに洗練された世界観ができあがりました。

「フォトスタイリングでは余白が大切。余計なものが入らないように、空間の切り取りを意識してディスプレイしていきます。この習慣のおかげで、部屋のインテリアもずいぶん変わりました」。

余計なものがあると写真に写り込んでしまうので、無駄なものは潔く取り除きます。そのため、普段は日用品のストックも持たず、必要になれば買い足すようになったのだそう。

「いまは、フォトスタイリングして写真に撮ること、人に見せることが、暮らしを心地よくするモチベーションになっていますね」。

これからフォトスタイリングを始めてみたいという人に向けて、貝賀さんは「まずはどこか一か所、生活空間にフォトスポットを作ってみては」と提案します。

「棚やデスク、キッチンやテーブルなど、あらかじめ決めた場所をきれいに掃除して、いつでも撮影できるように整えてみてください。そういう環境を用意するだけで、自然と暮らしにも変化を感じられるようになりますよ」。

暮らしを発信するためのちょっとした一手間やアイデアが、自身の理想とする暮らしに繋がる。そして発信を続けていくことで、素敵な住まいを維持するためのモチベーションになるということを、貝賀さんから教えていただきました。

<プロフィール>
貝賀あゆみさん
フォトスタイリスト。ネットデザイン関係を幅広く学び、収納ネットショップをオープン。2008年にフォトスタイリングに出会い、2010年より講師として東京校と大阪校で指導にあたる。雑誌やブログでプチプラアイテムのおしゃれな活用法や、暮らしのアイデアを紹介している。

(テキスト)田邉愛理
(写真)千葉顕弥


<関連記事>
アートのある暮らし「人のオーラは住まいで変わる」
環境の良さに惹かれた低層マンションで、自身のノウハウを活かした理想の住まい。

おすすめの物件

暮らしのアイデア 新着記事

一覧

閉じる
お気に入りに追加されました

お気に入り一覧へ

まとめて資料請求できるのは5件までです

OK

お気に入りに登録にするには
会員登録が必要です

会員登録するとマイページ内でお気に入り物件を確認することができます。

会員登録