住まいでのおもてなし、少人数ホームパーティの準備のコツと楽しみ方。

住まいでのおもてなし、少人数ホームパーティの準備のコツと楽しみ方。

[暮らしのアイデア]

2018年11月27日

住まいでぜひ実現したいのが、親しい友人たちと自宅でくつろぎながら、普段とは違う特別な時間が楽しめるホームパーティ。プライベートな空間で行なえるものだからこそ、少し工夫を加えることで、その時間はより充実したものに変わります。ホームパーティープランナーとして数々のホームパーティを手がける村上あゆ美さんに、初心者が押さえたいポイントや、ひと手間加えたパーティのアイデアをうかがいました。村上さんのご自宅で行なわれた少人数のご友人をお招きしてのホームパーティの準備現場にお邪魔します。

 

少人数のホームパーティを準備するためのポイント

都内のマンションにお住いの村上さん。お仕事柄、自宅でも定期的にホームパーティを開催するそうです。玄関ドアに「Welcome」と掲げられたパーティボードに心躍らせご自宅にお邪魔すると、洗練されたお部屋におもてなしの用意がされていました。4人掛けのダイニングテーブルには綺麗にしつらえられた食器やウェルカムドリンク、食前酒や前菜がずらり。落ち着きや清潔感と特別感が同居した雰囲気に、心がホッと休まります。

デザイン性のある帯状の飾り布(テーブルランナー)を重ねると普段使いのテーブルも違った印象になります。

村上さん曰く「ホームパーティは手軽さを意識して”手を抜くところは抜く”ことが、より楽しくする大切なポイント」。親しい人々を招くパーティだからこそ、準備が大変になってしまっては、せっかくの時間を自分自身が楽しめません。また、準備が大がかりになればなるほど、ホームパーティを開催するハードルが上がり、頻繁に友人を招くことが億劫になってしまいます。そうならないためにも、工夫するところは工夫して、楽をするところはしっかり楽をする。この考え方が基本だと、村上さんは言います。

「手を抜くところは抜くのがより楽しくなる大切なポイントです。」と村上あゆ美さん

では、具体的にはどんな風にコーディネートを進めればいいのでしょうか。村上さん曰く、初心者に一番ありがちな失敗は、お気に入りのアイテムばかりを集めてしまい、全体の色味のバランスが崩れてしまうことなのだそうです。

「お気に入りのお皿、お気に入りのグラス、お気に入りのフォーク……と、好きなものをただ並べてしまうと、ひとつひとつの食器は素敵だとしても、全体の色味や柄のバランスが取れなくなってしまうことも多いんです。その結果、どの食器も目立たなくなってしまっては、少しもったいないですよね。テーブルコーディネートの際には、最初に何かひとつポイントとなる食器を決めて、その色味に合わせて他のものをコーディネートしていくと、全体としてスッキリとまとめられると思います。」

村上さんお気に入りの食器コレクションの一部を見せていただきました。

確かに”お気に入りのものばかり”を寄せ集めると「何かバランスがおかしいな」と感じます。ファッションで例えるなら「柄物×柄物」で、上手くバランスを取るには難しい組み合わせ。「何かひとつ」を主役にテーブルコーディネートをしていくほうが、初心者でも実践しやすそうですね。

「もしも色味の違う食器ばかりを使う場合には、素材の質感を統一するなど、どこかに共通点を作ってあげると綺麗にまとまります。全体のバランスを取って落ち着ける空間を用意することが、ホームパーティにとっては重要なポイントです」。

ゲストに合わせてコーディネートすることも大切です。4人掛けのテーブルを3名で使う場合は、余ったスペースにおかわり用のドリンクを並べたりするのも解決策のひとつ。その際、ひと手間加えてデキャンタに移し替えるだけでも、ちょっとした特別感を演出できます。

ちょっと工夫してお惣菜をカップに入れて並べるとテーブルに華が出ます。

“凝りすぎないコツ”としては、メインの料理に手間をかけたら、他の料理はデパートの総菜を利用するのもポイント。ドリンク用のグラスをサラダやデザートの器に使うのもいいでしょう。取材に伺った日は食前酒などに使うグラスに「シイタケポタージュ」が注がれていて、見ても食べても楽しめるアレンジがされていました。

 

ゲストが心地よく過ごせるパーティにするために

お品書きを用意することで「おもてなし」感をさらに演出。

とはいえ、自宅にゲストを迎えるホームパーティの場合、ポイントは料理だけではありません。忘れがちなのは、生活感が出てしまいがちな場所のケア。リビングや料理を素敵に仕上げても、玄関からリビングへの通路はもちろん洗面室やトイレなどに向かう際、コンセントの配線など生活感が出てしまう箇所が見えてしまっては、せっかくのパーティコーディネートが台無しになることも。そのためには、植物で視界を遮ることなども有効だと村上さんは言います。

また、最初に洗面室やトイレなどの場所を伝えておいて、声をかけずとも使ってもらえるようにすることも、ゲストの方には嬉しい配慮と言えるはず。場所自体が分かりにくい場合は、目印となるボードをドアに掲げておき、自由に使ってもらうよう伝えると、ゲストも気を遣わずにパーティを過ごせます。

ウェルカムボードやメッセージボード、お品書きなどは、インターネットで市販されている画像素材などを購入して使えば、手間をかけずに用意できるとのこと。そうしてゲストの遠慮を取り払ってあげることで、全員が楽しめる空間が生まれます。これは村上さんが過去の経験から感じたことだそうです。

「ホームパーティをはじめた頃は『自分がもてなさないと』と必死になっていましたが、そうすると、来てくれる方も『色々気を遣わせてごめんね』と、申し訳なさそうにこちらを気遣ってしまうんです。それではお互いに楽しく過ごすことはできませんよね。そこで私がホームパーティをするときには、来てくれたお友達に『(色々とおもてなしをしてくれて)ごめんね』と言われないように気をつけています。そのためにも、お友達にも何か役割を担当してもらって、一緒にパーティを作ってもらうのもいい方法です。」

ゲストの方々に得意なことで協力してもらったり、ときにはお互いに料理を持ち寄ってみたり。それぞれに何か役割があることで、初めて参加した方が疎外感を感じる場面もなくなります。

 

フレキシブルな「おもてなし」ができるのは少人数のホームパーティだからこそ

ホームパーティは肩肘張らずにコミュニケーションを深められる場所。立食パーティや大会場でのパーティとはまた違う、普段の生活の中にある“ちょっとだけ特別な時間”だからこそ、お互いの距離をさらに縮めて、相手の新たな一面を知ることができます。

凝りすぎずにいいアクセントを加えられる工夫として、この日の村上さんは、デキャンタの水に出身地・大分県の特産品「かぼす」を入れていました。付き合いの浅い方を招待する場合は、何か自分の人となりを伝えられるものを用意すると、スムーズに打ち解けるきっかけになるそうです。

少人数だからこその「おもてなし」のよさは、フレキシブルな対応ができること。出来立ての料理をすぐに出せたり、暑い日には冷たいアイスなどを冷凍庫から出せたりするのも大きなメリットです。

料理を提供する際に、ゲストの目の前で最後の仕上げができるのも少人数のパーティならでは。クリスマス・パーティでは丸鶏を焼いたものをそのまま提供して目の前で切り分けたり、全員で取り分けあったりすれば、ホームパーティ特有の楽しい会話が生まれます。料理に凝る時間がない場合は、テーブルで薬味やスパイスを加えるだけでも、特別感を演出できるかもしれません。

鍋やグラタン、スープといった温かい料理が喜ばれるこれからの季節には、「STAUB」をはじめとしたスタイリッシュなデザインのキャセロール鍋をそのままテーブルに置いて提供するのも、手軽にテーブルコーディネートのアクセントにもなりおすすめです。

思わず写真を撮りたくなるテーブルコーディネートは、パーティ後も思い出話で楽しめることが魅力です。

誕生日や結婚祝い、転職祝いといった、お祝いごとのためにホームパーティを活用する方も多いはず。その際のプレゼントやおみやげなどについては、「モノを贈る以上に、パーティで楽しい時間を過ごすこと自体が最高のお祝いになるので、それほど気にする必要はないと思います」とのこと。プライベートな空間で生まれる特別な思い出が、ホームパーティの何よりの醍醐味です。

ここで紹介したテクニックは、友人を招いたホームパーティだけでなく、家族だけで行なう記念日のパーティや、ご近所に住む方たちとのお茶会などにも使えます。クリスマスやニューイヤーズパーティ、親戚との集まりといったイベントごとが増えるこれからの季節、普段のホームパーティにちょっとした工夫をプラスして、少し特別な瞬間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


<プロフィール>
村上あゆ美さん
東京在住。米国Jacksonville State UniverisityのRestaurant
Management学部卒。卒業後帰国し、飲食業界へ。2年間のレストラン勤務の後、転職。
2014年より会社員をしながらパラレルキャリアで「ホームパーティープランナー」として活躍中。2018年Trenders「おうちごはんピナー」に選ばれる。
【資格】食空間コーディネーター
サイト「IN THE Spotlight

(テキスト)杉山 仁
(写真)山口 雄太郎


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