イデー(IDÉE)小林夕里子さん直伝!愛着あるものに囲まれた、居心地のよい部屋づくりのコツとは?

イデー(IDÉE)小林夕里子さん直伝!愛着あるものに囲まれた、居心地のよい部屋づくりのコツとは?

[暮らしのアイデア]

2019年06月19日

インテリアショップ「イデー(IDÉE)」のVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)として、全国にあるイデーショップのディスプレイを監修する小林夕里子さん。顧客の立場にたち、見やすく、選びやすく、買いやすい快適な売場環境を提供するとともに、企業やブランドの世界観を店舗というメディアで表現されています。

前回のインタビューで理想の住まいは「自分の好きなものがあり、居心地がよいと感じる場所」と語ってくださいました。

小林さんが手がけるディスプレイは、雑貨やインテリアがバランスよく配置されパッと目をひきます。そんなセンスはどのように部屋づくりに生かされるのでしょうか。ご自宅にうかがい、居心地がよい部屋づくりについて教えていただきました。

 

部屋づくりのコツ①自分の好きなものをメインにして考える

小林さんが店舗で商品をディスプレイするうえで、ポリシーとされているのは「丁寧な暮らし方の提案」。

「ショップを訪れ、食器を手に取ってくださった方が、実生活のなかでその商品を使う時間や空間を愛おしく思えるような心のゆとりみたいなものを伝えられればと思っています。
例えば、休日にゆっくり時間をかけて朝食をとるシーンや、そういった時間を持つことができる心の豊かさが思い描けるようなディスプレイを心がけています」。

自宅で愛用のティーセットは、目に入りやすく、使いやすい位置にまとめて配置。ティータイムは小林さんにとって、お気に入りのアイテムでお茶を丁寧に入れ、ゆっくりと味わう大切な時間。

いつもの場所に座り、愛着あるものをひとつひとつ愛でる時間は寛ぎを感じられます。自分を心地よくさせてくれるものに囲まれる部屋は、どのようにつくるのでしょうか。

「自分が持っているものの中で、思い出深いもの、じっくりと吟味して選んだものはなんだろうと考えてください。飾っておきたい小物や椅子や家具でもよいです」。

ダイニングルームの壁に目を移すと、海外での思い出が詰まった小物を飾ったスペースがあります。フランス出張で購入した絵が飾られ、座ったときにちょうど目線の高さになるように特注したキャビネットの上には、さまざまな土地で購入した小物が並んでいます。数があるのにまとまりがあるのはさすがです。

ダイニングで小林さんがいつも座る席から見える場所には、小林さんの「好き」が集合。

「このような場所を作るときは、まずすべてのものをどかしてみるのがポイントです。そして飾りながら、整理整頓をしています。好きなものを追加するのではなく、主役を決めてそれに合うものを置くのがポイントです」。

雑貨屋めぐりが好きで、ピンときたものは購入するという小林さん。購入したら必ず飾るのではなく、今のディスプレイに合わないと思ったら、一時的にしまっておくこともあるそう。

「ちょっと違うかなと思うものはいったん下げます。抜き差しすることで、メインが明確になりごちゃごちゃしなくなります。『これが一番好き!』と、何か起点を決めて、そこを中心に考えるのがいいと思います。そのお気に入りに色や形に合うものを選ぶことで、ディスプレイしやすくなります」。

小林さんお気に入りの赤茶のデスクを起点にしてレイアウトを整えたスペース。赤茶に合うよう、本棚やデスクの上のラジオ、小物入れの色を同系色で揃えたそう。

 

部屋づくりのコツ②色でグルーピングしてまとめる

部屋をすっきりさせるために、何も置かないという選択肢もありますが、それでは自分の『好き』を表現することもできません。いろいろなものを置きながら、まとまりがあるように見せるためには『色』がポイントになるそうです。

「色を整理することが一番片づいて見える方法です。リビングの黒いアームの照明はイデーの商品で、引っ越したらぜひ取り入れたいと思っていました。絵のフレームや時計、アイアンのラダーと合わせ、リビングのポイントカラーになっています」。

リビングの照明や絵のフレーム、時計、アイアンのラダーの色を黒で合わせることで、すっきり。

お気に入りのキャビネットの上の小物も、無造作に置いているようでブルー、グレー、ピンクでグルーピングされています。

小林さんお気に入りのキャビネットの上の小物は、ブルー、グレー、ピンクでグルーピングすることでまとまりよく。

キッチンアイテムを入れる容器は色や形を揃えて配置。生活感が出て、雑多になってしまいがちなキッチンが整ってみえます。

 

部屋づくりのコツ③自分の気持ちに正直に、いいなと思ったものをマネする

海外のインテリア雑誌を読んだり、ファッション誌からカラーコーディネートのヒントを得たり、好きだからこそ日々のインプットを欠かさない小林さん。部屋づくりのアドバイスを聞いたところ、「いいなと思ったものをマネすること」。雑誌やSNSで見た「好き」の気持ちに正直に、自分の家で実際にやってみるのが大事だそうです。

小林さんは、グッズ本来の用途とは異なる使い方を見出すことも得意。例えば本のディスプレイに使っているのは、テニスラケットの木製プレス。

テニスラケットの変形防止にネジで締めて保管する木製プレスに、お気に入りの本を開いてダイニングの壁に飾ることも。

また、キッチンで目を引くウォールマガジンラックには、バナナを吊るしたりペーパーフィルターが置かれたりしています。実用性とディスプレイを兼ね備える小林さんならではのアイデア。マネしたくなります!

ウォールマガジンラックには、頻繁に活用するペーパーフィルターやボードを置いたり、バナナを常備したり。

でも、小物をたくさん置くと、お掃除がたいへんそう……。コツはあるのでしょうか?

「飾りながら掃除するのがコツです。掃除はいったんすべての物をどかして拭き掃除をします。戻しながら並び方を変えてみるなど、楽しんでいます」。

なるほど!掃除が、好きな小物を手にとり、愛でる時間になっているのですね。

最後に、小林さんに、小さなことから部屋づくりをスタートしてみたい人へのアドバイスをいただきました。

「まずは壁に小さくてもいいのでアートを飾ってみてください。それを起点にラグやクッションカバーを変えるだけで雰囲気がガラリと変わります。また、ここ数年、メンズライクなインテリアが人気です。黒い照明や椅子、アートなどを1つ取り入れるだけでも空間がしまってかっこいい雰囲気になり、マンションにも取り入れやすいと思うので、気楽な気持ちでやってみるといいと思います」。

Photo by Akiko Baba

壁に絵を飾り、好きなものを配置して色のトーンを合わせる。イデーのディスプレイのような部屋ができそうでワクワクしてきました。自分の好きなものを大切に、心地よさを作り出す小林さんのスタイル。取り入れてみたいです。

<プロフィール>
小林夕里子(こばやし・ゆりこ)
2007年、オリジナルの家具や国内外からセレクトした雑貨を扱うインテリアショップ・イデーに入社。ショップの副店長などを経て、VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)ディスプレイ担当となる。全国のイデーショップのディスプレイを監修し、VMD講師など務める。モノを大切にするライフスタイルが女性誌などでも注目され、著書に『暮らしを愉しむお片づけ』(すばる舎)がある。
インスタグラム

(テキスト)小林純子
(写真)斎藤泉

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