部屋のおしゃれ度をアップ!インテリアカラーコーディネートの基本と応用

部屋のおしゃれ度をアップ!インテリアカラーコーディネートの基本と応用

[暮らしのアイデア]

自分好みのテイストで部屋をコーディネートしたはずなのに、なぜかちぐはぐになってしまう。リビングが何年も同じカラーテイストなので、イメージチェンジをしたい…。
洋服はシーズン毎におしゃれを楽しむ方が多いと思いますが、室内の模様替えとなると難しく考えがちです。 家具を買い替えるというのは少しハードルが高くなってしまいますが、 小物の色合わせで気軽にセンスアップできるなら、挑戦してみたくなりませんか。
今回は、その人のセンスと個性を出せる「カラー」の使い方を、(株)アクタス VMDディレクター/スタイリストの岡田夕起さんに教えていただきました。

部屋の色合わせは、洋服感覚。
基本は3色と覚えておく

部屋の模様替えとまではいかなくても、部屋の雰囲気を変えてみたいと思うことは多々あります。印象を手軽に変える方法の一つが「色」です。色でおしゃれに見せるにはどうしたら良いのでしょうか。まずはインテリアにおける上手なカラーコーディネートのコツについて教えていただきました。

「いきなりインテリアのカラー全部を変えてしまうのはハードルが高いと思いますので、まずはクッションやラグなどのファブリックから始めてみましょう。それが出来たら小物の色使いに挑戦してみる。段階を踏んで変えていくのが成功への第1歩です。
色を組み合わせるのは一見難しいように思われがちですが、洋服の組み合わせとして考えると分かりやすいのではないでしょうか。例えばスーツをベースとした場合、それに合わせるシャツやアクセサリーを何にするか、皆さんスーツの色や素材に合わせて選ぶと思います。インテリアも同じです。この色・素材に合うものはなんだろうと想像してもらうと分かりやすく、コーディネートもしやすくなります。」

それを踏まえた上で、色を3つに絞ることからスタートしましょう。
「室内に関していえば、壁やフローリングなどの色がベースになります。こちらが1つ目のカラーです。次にソファやカーテンなど、面積の広めのものが2つ目のカラー。そして3つ目はクッションやラグ、小物など、動かしたり変えたりしやすいもの。これらを何系の色にするか決めると良いでしょう。」

部屋の色合わせは、洋服感覚。基本は3色と覚えておく

自分の好きな色がたくさんあって、どれを基準にすればいいのかがよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。色はどうやって選べばいいのでしょうか。
「自分のワードローブを見てみると、好きな色やよく身につける色があると思います。それを基準にすれば、自分好みのコーディネートがしやすくなります。モノトーンなら素材違いのものを集めてみると良いでしょう。カラフルなものが好きなら、部屋ごとに雰囲気や色を変えるのもひとつの方法です。」

部屋にカラーを取り入れるとこんなに変わる!コーディネート例を紹介

ソファなどの大きなインテリアを購入するときは、飽きのこない色合いのものを選ぶ方が多いと思います。それをどのように変化させていくか、具体的に見てみましょう。

白壁にグレーの床、木製チェスト、ベージュの椅子、グレー系のソファやクッションなど、ベーシックカラーでナチュラルな雰囲気にまとめられています。

白壁にグレーの床、木製チェスト、ベージュの椅子、グレー系のソファやクッションなど、ベーシックカラーでナチュラルな雰囲気にまとめられています。

スタンダードな設えとして、ソファ・椅子・ラグ・照明・チェストを置いて室内空間を再現しました。ここで注意しておきたいのが、色は素材によって見え方が変わること。色と言っても素材の質感によって大分印象が変わります。そのため、色と素材、2つの軸でコーディネートを考えていくと、洗練されたセンスの良い部屋になります。実際にファブリックや小物でカラーコーディネートした例を見てみましょう。

ステップ1:小物にカラーを取り入れる

クッションカバーは鮮やかなブルーと、ソファのつなぎ色としてブルーとベージュのミックス織りのものへ変更。ラグもブルーが入ったデザインでクッションとのコーディネートが揃うものに。チェストの上に瑠璃色のフラワーベースを配しています。

ステップ1:小物にカラーを取り入れる

ステップ2:カラーを追加する

レンガ色のクッションカバーをプラスし、同じ色使いのアートを壁に飾りました。ブルーとレンガ色のコントラストでカラーコーディネートされ、スタイリッシュな雰囲気の空間に仕上がりました。さらにそこへアートポスターの彩りにある発色の高いオレンジが入った本をインテリアとして取り込んでいます。

ステップ2:カラーを追加する

ステップ3:素材違いに変える

カラーコーディネートとインテリアは同じものですが、照明だけを変えたバージョン。木製で暖かみのあるデザインから、スチールで無機質なデザインのスタンドライトに変更することで、シャープな印象が加わります。
実はソファの脚もスチール素材なので、さりげない素材コーディネートにより、ナチュラルテイストに合わせても違和感がありません。

ステップ3:素材違いに変える

使用したクッションカバーは、ブルーとレンガ色の対比が強いので、素材感はなるべく近しいテクスチャーのもので組み合わせ、まとまりをつくっています。ブルーとベージュがミックスされたクッションはソファやラグの色の差をつなぎながら、特徴のある織り感で素材感のアクセントを生み出しています。

使用したクッション

小物は木、ガラス、布、紙と素材を多用していますが、テーマカラーにあうものだけをセレクト。瑠璃色のフラワーベースとオレンジ色の本は、それぞれ他の同色のものよりトーンを明るくしています。それにより小物でも大きな家具に埋もれず、アクセントとして活きています。

使用した小物

色使いのレベルアップに必要なものは?
プロに聞いておきたい疑問のあれこれ

カラーコーディネートの基本を押さえたところで、色合わせに関しての疑問をプロに答えていただきました。

Q:効果的に見せる色の使い方はありますか?

A:例えば、黒でまとめた洋服にソックスだけビビッドな黄色など、差し色を入れるとおしゃれな人だなという印象を持たれると思います。インテリアも同じです。クッションやアートなど、面積のあまり大きくない物に差し色を入れると効果的な見せ方ができます。

Q:おしゃれな部屋にしたくて小物やアートを飾ってみたけれど、思っていたのと違う印象になってしまうのはなぜ?

A:小物やアートを選ぶとき、家具やファブリックと共通の色が使われているものを選ぶと部屋に馴染みやすくなります。自分の家にあるものを記憶に留めておき、色やテイストの共通点を見つける。そこから何をセレクトすればいいかと考えると、組み合わせがしやすくなります。買う前に部屋のインテリアを思い浮かべる癖をつけると、「可愛くてつい買ってしまった」がどこに飾ればいいか、などの迷いや失敗は少なくなります。

クッションとアートで共通のカラーを使うことでアクセントがありつつも、まとまりのある空間に(ザ・パークハウス ステージ 高井戸公園モデルルーム/分譲済)

クッションとアートで共通のカラーを使うことでアクセントがありつつも、まとまりのある空間に(ザ・パークハウス ステージ 高井戸公園モデルルーム/分譲済)

Q:花や植物もコーディネートの中に取り入れたいけれど、気をつけることはありますか?

A:カラーコーディネートとして考えた場合、観葉植物の場合は葉の色を見ます。木製家具だと色目とグリーンの濃さの相性は考えた方がいいでしょう。白木は薄いグリーン、ウォールナットなどには少し濃いめのグリーンの葉の方が合わせやすいです。また、フラワーベースや鉢などのデザインや色に合わせて選ぶのも良いです。お花は色がたくさんありますから、ファッションで言えばお化粧的な「仕上げ」として取り入れると良いでしょう。

Q:色使いで難しいこと、注意すべきことはなんでしょうか?

A:難しいのはトーンの見極めです。色味の強さと濁り具合、発色の3つのバランスを考えることが必要で、例えばピンクなら、ビビットなもの、グレーがかったスモーキーなもの、蛍光色のようなケミカルなものなど、トーンのグラデーションをかけていくとまとまりが出てきます。そしてそれぞれの間をつなぐ色を組み込むことで、コーディネートに奥行きが生まれますが、なかなか難しいです。最近のトレンドとしては多色使いが好まれる傾向にありますが、まずは使う色を3色に留めておき、慣れてから多色使いに挑戦するというのがよろしいかと思います。

ラグとソファ上のクッションは同じブルーを使っているが、トーン違いでグラデーションをかけている

ラグとソファ上のクッションは同じブルーを使っているが、トーン違いでグラデーションをかけている

シーズン毎に買うことが多い洋服と違い、インテリアの場合は買い物経験が少ないため、初めは飽きのこないカラーでまとめることが多いと思います。ワンランク上を目指すために、まずは3色で組みわせることから始めて、慣れてきたらアクセントカラーを増やしていく。違った色合いでも、中間をつなぐ色や素材を探しだすことで組み合わせは広がります。カラーコーディネートには正解はありません。意外な組み合わせがぴったりと合うなど、発見していく楽しみも出てきます。失敗を恐れず、いろいろトライして、自分らしい部屋づくりをしてみましょう。

ACTUS(アクタス)

北欧をはじめとする国内外の家具や雑貨を扱い、独自のノウハウで編集。
「丁寧な暮らし」をお届けするライフスタイルストア。
HP:https://www.actus-interior.com/
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(テキスト)山田江理子
(インタビュー写真)清水タケシ
(インテリア画像提供)株式会社アクタス

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