
ご商談後にお渡しするチェックアイズブックの本編には、
設計段階の基本性能やものづくりのこだわりについて掲載されています。
一部内容をPickupしてご紹介します。
液状化が想定される場合の杭の対策
地震時に地盤が液状化すると、杭の横方向へのずれが大きくなるため、杭を太くするか、杭を鋼管巻きとする等の対策を行います。その対策により杭の横方向へのずれを起こりにくくします。
概念図
基礎の構造方法
基礎方式:杭基礎
支持層までの深さ:約34m※
※標準貫入試験で調査した地盤(支持層)の地盤面からの深さを表します。
□杭基礎
地中深くに支持層がある場合に、強固な杭を構築して建物を支える工法。現場でコンクリートを流し込んで杭を造成する場所打ちコンクリート杭を採用しています。
杭長:36.5~39.5m
杭総本数:15本
概念図
床・壁・窓について(専有部内の居室)
床 |
壁 |
窓 |
重量床衝撃音対策 床スラブ厚 |
180mm以上(屋根・最下階床を除きます)床スラブ厚とは、床下のコンクリートの厚さのことです。
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空気伝搬音対策 戸境壁 内装床材 |
シート貼り木質材+乾式二重床※1 (補強材・基盤材・防振ゴム付支持脚)
(メーカーカタログ表示で軽量床衝撃音低減性能が△LL(II)-3※2の二重床システムを採用しています)
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空気伝搬音対策 戸境壁 |
躯体コンクリートの厚さ:150mm以上
乾式遮音間仕切り壁:136mm以上 (乾式間仕切り壁そのものの遮音性能がメーカー表示Rr-55の商品を採用しています)
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空気伝搬音対策 サッシ |
日本産業規格JISが定めるT-1等級相当のサッシを採用しています※3
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※1:乾式二重床は、若干の沈み込みや、重量のある家具等を設置したときに、床が少し沈むことがありますが、構造上の問題はありません。
※2:乾式二重床の軽量床衝撃音低減性能(△LL(Ⅱ)-3)は、公的試験機関において JISの定める方法に従って実施した実験データに基づき、メーカーが表示した軽量床衝撃音レベル低減量を示したもので、竣工時の実際の住戸内での遮音性能を保証するものではありません。
※3:窓の遮音等級は、内装材等のメーカー表示の性能を示しており、竣工時の実際の住戸内での遮音性能を保証するものではありません。
サッシ等級
遮音性能の高いサッシを採用すると室内が過度に静かになることで、配管を流れる水等のわずかな音も聞こえてきます。一方で遮音性能が低いサッシでは、道 路 交 通 音 などの外部環境音が聞こえてきます。これらを踏まえサッシ等級を選定しています。
サッシの遮音等級
サッシの遮音性能基準は、日本産業規格JIS A4706により規格化しており、その等級値はT-4~1等級で表示します。数値が高い方が遮音性能に優れています。図は、周波数ごとの音の低減量(音響透過損失)を示しています。たとえばT-1等級のサッシであれば500Hzの音は25dB程度、125Hzの音は10dB程度低減する性能を持っていることになります。
サッシの遮音等級は高いほど快適?
静かすぎる部屋では小さな音も気になってしまうことがあるように、室内に入ってくる外部環境音を過剰に遮蔽すると、自室や隣戸の生活音や物音が際立って聞こえる可能性があります。外部環境を考慮したサッシ等級を採用することで、住宅として快適な音環境につながります。
〈イメージ図〉
高効率エアコンとは?
定格能力ごとに定格冷房エネルギー消費効率(COP)の程度に応じて(い)(ろ)(は)の3段階に決められており、消費効率が良い(い)が対象となります。(い)のエアコンを使うことでCO2排出量が削減ができ、電気代も節約できます。
※A~Hタイプの各居室、I~Kタイプの洋室に設置されています。
〈参考写真〉
全ての窓にLow-E複層ガラスを採用
住戸の窓には、特殊金属膜をコーティングした低放射ガラスと板ガラスの間に乾燥した空気等の層を設けたLow-E複層ガラスを採用しています。Low-Eとは、低放射(Low-Emissivity)のことで、この膜により冬は室内の暖かい空気を室外に逃がしにくくし、夏は日射熱を遮断し冷暖房効率が良くなります。
〈概念図〉