ザ・パークハウス ストーリー ~込められた想いと物語~ザ・パークハウス 鎌倉二階堂
2015年03月12日
三方を山に抱かれ、南には海が広がる、自然豊かな古都・鎌倉。
荏柄天神社と鎌倉宮、2つの参道が交わる静かな地に、「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」は佇んでいます。
鎌倉の四季を存分に味わえる、上質な邸宅をお届けしたい。
そんな想いを込めた「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」をご紹介します。
戸建ての多い住宅街に調和する風格漂うエントランス
「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」が誕生したのは、戸建てが多い住宅街です。街の落ち着いた雰囲気に調和するよう、日本家屋の凛とした表情や“間"を取り入れました。ゆったりとしたアプローチの先に佇んでいるのは、風格漂う縦格子の門。格子の間からは木々の緑が見え隠れし、その奥にある上質な癒しの空間を想起させます。
縦のラインを効果的に用いた、すっきりと洗練された外観
縦格子の門で象徴されるように、簾を思わせるような縦のラインを随所で強調しているのが、「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」のデザイン的な特長です。
外廊下の内側と外側には縦格子のルーバーを設けており、内側のルーバーと各住戸の間には、エアコン室外機や雨樋などを配しました。これにより外廊下がすっきりとした空間になり、外観も端正な印象に仕上がりました。夜になると格子の間からは光が漏れ、佇まいに風情を添えます。
また、このルーバーは各住戸をもう一枚の壁で覆ったような感覚をもたらし、プライバシー性を高めています。
3色3形状の特注タイルをあしらった趣のある外壁
街に調和する存在となることをめざした「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」では、外壁の表情にもこだわり、色や形が異なる3種類のタイルをこのマンションのために創りました。邸宅の石垣や壁の素材を思わせる3種類のタイルが、光に当たると陰影を生み出し、建物に奥行きを生み出します。
日本邸宅の“間”や“奥行き”を演出した動線
「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」には、奥へ奥へと誘われるような、住む人だけが楽しめる道のりがあります。
建物に入ると、まず迎えるのは、天井高5mの広々としたエントランスホール。その奥には中庭が広がっており、四季折々の自然美を鑑賞できます。小さな躙り口(にじりぐち)から茶室に足を踏み入れたかのような感覚を味わった後は、次はテラスから中庭の開放感ある風景を望みながら進み、縦格子のラインが効いた外廊下を通り、それぞれの住戸へたどり着きます。
昼も夜も美しい、住む人の心を潤す中庭
エントランスホールの先にある中庭は、「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」のシンボルともいえます。古くからこの場所にあった黒松などの樹木を受け継ぎながら、植栽一本一本の向きやバランスに妥協せず、心を込めて作庭しました。
晴れた日はそよ風とともにさわやかな緑を、雨の日にはしっとりと濡れた風情あふれる美しさを楽しめます。夜間の景観にもこだわり、植栽をもっとも効果的に演出するライティングを検討し、幹、枝、葉、建物の壁のそれぞれを照らすライトを設置しました。
また、古くからこの地にあった赤松などの樹木を敷地の南側に受け継いでいます。
柱や梁の少ない広々とした空間とワイドな開口部
「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」では、鎌倉の自然美を部屋の中からも楽しんでほしいという思いから、RC壁式構造を採用しました。柱や梁の少ないすっきりとしたリビングルームの大きな開口部から、広がる空と緑の稜線を眺めながら毎日を過ごすことができます。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
このザ・パークハウスの名前に冠した「二階堂」という地名は、源頼朝が建立した永福寺の本堂が二階建てであったことに由来しています。現在では永福寺の姿を見ることはできませんが、周囲には神社仏閣が多く、ゆったりとした風情が漂っています。
「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」が誕生したのは、荏柄天神社と鎌倉宮の2つの参道が交差する一画で、街の中心からほどよく離れた閑静な住宅街です。景観法によって景観地区に定められたエリアでもあり、建築物の高さや色彩などに制限が設けられていたため、行政と何度も調整を重ねました。高さ制限内では5階建ての物件を建設することもできましたが、4階建てにすることで、街並みとの調和をめざしました。
「ザ・パークハウス 鎌倉二階堂」が建つ場所には、古くからの邸宅がありました。地元の皆さまに親しまれたこの邸宅の存在感を受け継ぐことも重要と考え、灯籠などの一部部材を鎌倉市とNPO団体に、既存建物の実測値や歴史を記録保存した冊子を鎌倉市立図書館の近代資料室に寄贈しました。また、黒松やイチョウといった樹木もできるかぎり敷地内に残しています。
マンションを企画する際、私たちが大切にしていることのひとつが、「想像力」です。その場所に建ったときに、街の方がどう感じるか、実際に住む方がどう思われるかといった目線に立ち、いろいろな角度から住まいを見つめるよう努めています。これからも、住宅を通して社会に貢献するという想いを忘れずに、皆さまに愛される住まいを提供したいと思います。
竣工年月:2013年6月