ザ・パークハウス ストーリーザ・パークハウス 碑文谷一丁目
教会がある街の風景にとけ込む凛とした佇まい。英智がつまった邸宅
2017年12月13日
生活利便施設が整い、親しげな雰囲気の商店街で賑わう駅前から、歩を進めるとそこは穏やかな雰囲気が流れる住宅街になります。その中でも、美しい鐘楼を持つサレジオ教会に代表される碑文谷は、閑静な住宅街として知られたエリア。桜並木の緑や子どもがのびのび遊ぶ公園、きれいに掃き清められた庭先…。
住人に愛され、ここに住むことの誇りを感じさせる住宅街に誕生した一邸、「ザ・パークハウス 碑文谷一丁目」をご紹介します。
碑文谷にあるお屋敷をイメージして
昔からその場所で居を構える、屋敷のような凛とした佇まい。「ザ・パークハウス 碑文谷一丁目」は、街の風景にとけ込みながら、静かに建っています。
碑文谷という街での暮らしは、時の流れがゆったりとしているようです。そしてこの地の良さを知っている人々が望むのは、居住空間にもゆとりを持たせた住まい。そのため、永住志向の方にも満足して頂ける広さと上質感を目指しました。
マンションの顔となるエントランス周りの外壁は、黒を基調にし、石積みのように見えます。大きさや素材のパターンを変えることで表情豊かな壁となり、高さがあるにもかかわらず威圧感を与えません。
また外壁タイルは、周辺環境との調和を考え、奥行きを醸し出す素材感を重視し色合いを決めました。
エントランスへは、目黒サレジオ幼稚園に面したメインの通りから横道に折れ壁伝いに進みますが、落ち着いた邸宅の佇まいが、まるで個人宅のような奥ゆかしさを感じさせます。
格子壁のアプローチから風除室、エントランスホールまでの動線をあえてクランクさせることで、自邸へと段階を経て帰るストーリーを紡ぎ出しました。
建物の中に入ると印象は一変します。
黒色を基調とし、素材も石を用いた直線的でシャープな外観に対して、エントランスホールは流麗な曲線で織りなされたエレガントな空間になっています。木調の温かさと、柔らかな照明が創り出す穏やかな空間が、訪れる誰をも包み込んでくれるでしょう。美しさだけでなく、人の生活する場所となるため、例えばルーバーの中に仕込んだ照明のメンテナンスのしやすさなど、後々のことまで考え、工夫が施されています。
マイナスをプラスに転じて個性とする外観デザイン
外観完成予想CG
外観デザインにもこだわりました。
風格を感じさせる色合いや邸宅感を醸し出すことに加えて、碑文谷という場所のイメージもデザインに込められています。
周辺は教会がある、明るく清廉な印象を残す住宅街。洋風の建物が街の雰囲気にとけ込むと考え、外観は西洋の屋敷を思わせるクラシカルなスタイルとしました。
エントランス側の上部には、グレーの壁を張り出し、両側にスリット状の窓を配しました。
また上階のセットバックした部分も外壁タイルの色をグレーに変えることにより、主張しすぎず、立体感を持ったデザインに仕上がっています。構造上、凸凹になりがちな外観の形状を活かし、色や窓の配置などで統一感を持たせて人目を惹く印象的な外観にするなど、デザイナーのこだわりと工夫が随所に散りばめられています。
より居住性の高い住まいをつくるために
敷地配置図イメージイラスト
住戸は全邸、通風採光そして独立性に優れた角住戸。これは、共用廊下を挟んでエレベーターと階段を向かい合わせ、建物の中心に置くことで実現したプランニングです。共用スペースをまとめることで住空間にゆとりが生まれるほか、プライバシーの確保にも繋がります。専有面積は平均約80m2と居室の広さはもちろん、居室内に大型収納スペースも十分に設置し、永住志向にも応える造りとなりました。
またこのマンションは、建物形状から通常の壁式ラーメン構造は適さないと判断し、可変性の高い純ラーメン工法を採用しています。
この工法の特長は、柱と梁によって建物を支えることで耐力壁に頼らないため、住戸間の戸境壁の位置を自由に配置できるので、間取りの自由度が上がること。住戸間の使い勝手や快適性を戸境壁の仕切りにとらわれずプランニングできるので、1つの住戸内だけを考えるのではなく、同時にそれぞれ隣り合った住戸との兼ね合いも考えなければなりませんでした。常に全体のバランスを考えて造られたフロアプランだからこそ、画一的な部屋割りではなく、どれもみな個性豊かな住戸に仕上がっています。
多くの物件の場合、意匠設計者とプランを詰めてから、構造や設備の設計者が加わりますが、この物件は企画が始まった早い段階から意匠・構造・設備の設計者が関わり、造り上げてきたマンションです。机上での打ち合わせ段階から、一住戸ごと配管をどこに置くか、外観との兼ね合いを考えて窓の位置や高さをどうするかなど、様々な角度から設計し、工事中に何度も現地を訪れ、ひとつひとつ確認しながら造り上げました。
いわば集合住宅でありながら、“注文住宅のようなオリジナリティ溢れた住まい”だと言えるでしょう。碑文谷という住宅地にふさわしい一邸、それが「ザ・パークハウス 碑文谷一丁目」です。
その他の写真
企画担当からのメッセージ
「ザ・パークハウス 碑文谷一丁目」は、自由度の高いプランニングができる純ラーメン工法を用いて造られています。
この工法はそれぞれの居室の広さなども自由に変えることが可能ですが、マンションは集合住宅のため、一つの建物の中に複数の住戸を収めなくてはなりません。専有面積を十分に確保し、なるべく家具レイアウトがしやすく凹凸の少ない住戸プランにすること、設備の位置、構造の問題、外観のデザインに統一感を出すことといった様々な課題が発生します。通常の設計では意匠設計が固まってから設備設計・構造設計へと進みます。しかし、柱・梁が多い工法のため、排気ダクトの位置や柱・梁の大きさなどが住戸プランに大きく影響を与えることから企画段階より各設計担当者に入ってもらうことで、これらをひとつひとつ解決しながら造り上げました。
この17邸にはそれこそ数百戸規模と同じだけのエネルギーが注がれています。幸い、ご購入者様からも外観デザイン・住戸プランとも好評で、ご満足のいただけた一邸になりました。(中嶋・濱田)