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- 木の守プロジェクト
未来に森を残すために
型枠木材トレーサビリティ
確保への挑戦
- #トレーサビリティ
- #木材活用
- #認証木材
マンション建築時に使われる型枠木材。その裏には、多くの人が知らない「森の危機」が潜んでいます。東南アジアから輸入される木材の一部には、違法伐採されたものが含まれている可能性があると言われており、これが森林破壊や生態系への影響を深刻化させています。さらには、違法労働などの人権問題も指摘されています。こうした問題に正面から向き合うために、三菱地所レジデンスでは未来に森を残すための新しい取り組みをはじめました。
型枠合板がもたらす課題とは?
マンションの建築で利用する木材のうち、型枠木材が占める割合は約45%※1で、日本では土地の形状に合わせて建物を作る必要上、加工しやすい木材を用いた型枠が主流となっています。一定の品質が確保されていれば、調達のしやすさが優先され、低コストな外国産の合板が選ばれる傾向にあります。
しかし、その調達元をたどると、多くの問題が浮かび上がります。私たちが型枠として使う合板の多くは、マレーシアなどの東南アジアから輸入されていますが、生産地では伐採による森林減少が問題視されています。70戸程度のマンション一棟で、なんと約3haの森が消失!※2原住民の住む場所が奪われているだけでなく、違法伐採や木材の窃盗、児童労働の問題も拡大すると言われています。

このような状況を改善するためには、「持続可能で健全な経営を行っている森」から生産され、認証を取得した型枠木材を使用することが重要です。しかし、型枠への認証材の利用に対する関心の低さや、管理・監査のルールが整っていないことが原因で、認証材は取引全体の約14%にとどまり、まだ十分ではありません。木材生産地の森の再生を促進するためには、コストがかかっても、認証材が流通過程で混在しないよう、管理・監査の仕組みを整備する必要があります。
※1 三菱地所レジデンスの実績より算出
※2 三菱地所レジデンス調べ
国内初の
自主認証システムを創出し、
トレーサビリティの確保を実現
こうした課題を解決するため、三菱地所レジデンスでは「木の守プロジェクト」の一環として、型枠木材のトレーサビリティを向上させることで、認証木材の生産拡大を促進し、違法伐採や違法労働をなくしていく取り組みを実施しています。
具体的には、第三者機関と協力し、国内流通における認証スキームを創出。複数の業種間において管理・運用ルールを統一し、第三者機関による自主認証を開始しました。これにより型枠材の管理記録が可能になり、認証材とその他の木材が混在することを防げるようになりました。型枠に使用される合板の出所・流通が作業日報で客観的に管理され、認証材の型枠が確実に指定のマンションに届くようになっただけでなく、木材卸会社が非認証材を仕入れても買ってもらえないという先例をつくることで、生産地での健全な森林管理にも貢献しています。


未来を見据えた取り組み
──2030年の目標
三菱地所レジデンスは、2030年度までにすべての新築分譲マンションで用いる型枠木材で、認証材のみを使用することを目指しています。関西エリアではその第一歩として、型枠トレーサビリティの自主認証を初めて取り入れた「ザ・パークハビオ 同心プレイス」(賃貸マンション)が2025年3月末に完成予定です。便利な立地に、シンプルで洗練された居住デザイン。住環境の質にもこだわり抜かれているだけでなく、人権や環境への配慮という一歩先の豊かさまで感じさせてくれる未来志向の住まいです。今後、関西で分譲する予定の新築マンションにも導入する計画を進めています。
未来に豊かな森を残すため、そして次の世代に誇れる社会を築くために、「木の守プロジェクト」の歩みは続きます。私たちと一緒に、普段の生活や選択が森や地球の未来につながっていることを少し意識してみませんか?

※この記事の内容は2025年2月14日の掲載時のものです。

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