2023.05.12
#京都御所#斎王代#フタバアオイ

藤の花の装飾が見事な御所車(牛車)
京都三大祭「葵祭」
京都の5月といえば「葵祭」。上賀茂神社・下鴨神社の例祭です。平安時代に始まり、源氏物語にも登場するなど当時の貴族に親しまれたお祭。今年は4年ぶりに「路頭の儀」と呼ばれる行列も復活することになりました。平安絵巻のような装束姿に二葉葵の飾りをつけた、総勢500人以上、約1キロに及ぶ行列はまさに豪華絢爛。藤の花で飾られた御所車(牛車)の雅な姿を間近に見るのも楽しみです。京都御所を出発した行列は、下鴨神社で勅使が神様に進物を奉る「社頭の儀」を経て、上賀茂神社へと向かいます。

流鏑馬神事
5月になると、お祭に向けた儀式が両社で始まります。5月3日に下鴨神社の糺の森で行われるのは「流鏑馬神事」。公家や武家の装束に身を包んだ射手が走る馬の上から掛声とともに矢を放つ姿は大迫力。見事的中すると見物客から大きな歓声が上がります。

斎王代列
行列の中で目を引くのが、腰輿に乗った「斎王代」。かつて皇族女性が務めた斎王の代理として選ばれる葵祭のヒロインです。十二単に垂髪、凛とした姿は注目の的となるでしょう。風薫る季節、京都三大祭の1つである「葵祭」を堪能したいと思います。

色彩が美しい大行列「路頭の儀」
上賀茂神社
- 所在地
- / 京都市北区上賀茂本山339
- 交通
- / 地下鉄烏丸線「北山」駅より徒歩15分

下鴨神社
- 所在地
- / 京都市左京区下鴨泉川町59
- 交通
- / 京阪「出町柳」駅より徒歩12分

※掲載の内容は取材当時(2023年5月)のものです。