通りを碁盤の目のように造営された平安京を原型とする洛中。
往時の町割りが依然とし、間口がせまく奥行きの長い宅地がよく見かけられます。
それだけに御所の傍の静穏な町並みでは難しいと思われていた、南に開けた地とようやく巡り会えました。
上長者通町に面し、美しい緑景と隣り合わせた約44mの広い間口の整った形状の敷地です。

京の里山に見立てた坪庭“玄妙の庭”
和瓦を葺いた庇や黒御影石の柱が門構えを感じさせる、
重厚なエントランス
光と影を巧みに操る意匠が
建物に品格と風趣を醸し出す
手漉きの和紙を透す光の表情は、
空間に陰影を作り、情感を深める