2018年度グッドデザイン賞受賞ザ・パークハウス 西新宿タワー60
2018年10月03日
都心における木造住宅密集地域の課題を解決するために始まった再開発。
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地権者の想い
商店街を中心に活気に溢れていた街を再開発によって新たな入居者と共に取り戻したい。
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都心マンションの課題
災害リスクや一人暮らしの高齢者等、入居者同士や地域との共助の重要性に対して、マンションは人々の交流を持ちづらい構造。
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作り手の想い
街・本物件に愛着が持たれ、入居者が西新宿をホームタウンと思えるような街と馴染むマンションを目指す。
人々が愛着を持ち、出会い、つながりが育まれるような「場」と「仕組み」を実現。
つながりが育まれる「場」
「ENGAWA」・「結いの森」等、様々な人が足を運びたくなるユーティリティな共用施設を実現。

つながりが育まれる「場」
「ENGAWA」・「結いの森」等、様々な人が足を運びたくなるユーティリティな共用施設を実現。

結いの森
人のこころと地域の自然に配慮したランドスケープ。

次世代型エリアコミュニティプログラム
入居者の皆様と地域を結ぶ多彩なプログラムを提供。
多目的スペースとしての 縁側をモチーフにした土間スペース
「東京おもちゃ美術館」による、国産杉のおもちゃを用意した木育ひろば
「結いの森」を間近に望みながら靴を脱いでくつろげる和室
入居前後 計60回イベントを開催
防災・生物・スポーツ等をテーマに魅力的な コンテンツを用意
お祭りへの参加等、 地域とのつながりも育む。
審査員の評価コメント
高級かつゲーテッドなイメージのあるタワーマンションは、しかし、それ故に近隣コミュニティと隔絶していることが多い。
しかし、この計画は、タワーマンションができるメリットを近隣にフィードバックし、タワーマンションの建設に伴って生み出された。
1900平米の外部空間を整備して、地域との接点としている点が評価できる。特にフォレストハウスとしての共用空間を森に面して配置し、多世代交流施設として計画している。この建物のゆったりとした空間構成も多目的な用途や居場所を想起させ、多面的な近隣との交流の機会を提供する可能性をもっているように思える。タワーマンションと近隣の創造的な接点としての新しいあり方を提示している。