家族みんなで家事参加!新時代の洗面化粧室で家事負担を軽減
2024年10月04日
仕事や育児で忙しいので、家事にまで手が回らない…。
もっとみんなが自然と後片付けに参加してくれるといいな…。
三菱地所レジデンスが行った洗面化粧室に関するアンケートでは、そんなお悩みが見えてきました。そこで今回は、お客様のお悩み解決だけではなく、理想の空間を実現するアプローチを試みました。
こだわったのは「家事がはかどる仕組みづくり」です。
お客様のお悩みを解決し、かつ思い描いた住空間に近づけるには何が必要なのか。
今回は、掃除や片付けが当たり前になる新習慣と、それを可能にする洗面化粧室のご紹介です。
アンケートが導いた答え:ものづくりの考え方の進化
三菱地所レジデンスでは、今までもお客様からのアンケートを基に問題点を明確にし、お悩みを解決するようなキッチン、洗面化粧台、浴室などを開発してきました。そして今回はアンケートからお悩みのほか、住宅設備に求めるものについても調査を行いました。
購入検討者(当社会員組織レジクラ会員)にとったアンケートの例
アンケートから「手間をかけずに、キレイな状態を維持したい」というお客様の気持ちが見えてきた
理想の空間に関するアンケートでは、 日々の使い勝手と見た目の美しさのバランスが求められていることがわかりました。一方で、共働きでも主体的に家事をする人が決まっている場合が多く、少なくとも分担は出来ていないという現状。そこで、設備の改良に加えて、自分でキレイにすることが習慣化できる仕組みを提供できればという結論に至りました。家事とは、一般的な家事はもちろんのこと、いわゆる名もなき家事もあります。今回の洗面化粧室は主に「名もなき家事の共有」、そしてそれを「習慣化する」ことにフォーカスし、ものづくりに加えて、“仕組み”もまとめて提供する洗面化粧室の開発に着手しました。
これならみんなでできるかも!誰でも使い方がわかる洗面化粧室を追求
家事の習慣化を実現させるためには、まずは使う人の「気づき」が重要です。洗面化粧台を例にとると、汚れは洗面ボウルや水栓まわりに付きやすく、主にカルキによる水垢が汚れとして目立ちます。これは水はねを放置していると乾いて出来てしまうのですが、こまめに拭いていると防げる汚れです。そしてモノの出しっ放し問題。誰かが片付けると思い放置していると、モノが多く掃除のしにくい洗面化粧台になってしまいます。こんな状態にならないためにはどうすればいいのか、そして気軽に日々キレイを保つ工夫とは。それらを解消したのが、今回開発された洗面化粧台です。
洗面化粧台は、使ったらついでに掃除する習慣を身に着けることが、常にキレイを保つポイント
問題を解決するためには、掃除や片付けなど、キレイに保つためのハードルを下げることが大切。使ったらしまう、汚れたら掃除するという一連の動作がスムーズに行え、家族がそれぞれちょっとずつ家事ができる仕組みが必要であると結論づけました。そのため、今回は設備・収納といったモノだけでなく、「洗面化粧室全体」を開発することとしました。
家事がはかどる仕組みを実現「+Habit(プラスハビット)」誕生
アンケート実施から社内の検証・物件導入まで、さまざまな過程を経て、誰でもラクに掃除や片付けができる仕組みを備えた洗面化粧室「+Habit(プラスハビット)」が誕生しました。ハビットは習慣という意味。家事を主体で行っている人だけでなく、みんなが参加しやすい工夫をして、キレイにすることを習慣化させるという願いが込められています。
まずは洗面化粧台をご紹介しましょう。大きく変わったところは3つです。
1つは三面鏡裏収納の奥行きで、様々なメーカーの収納ケースなどが納められる寸法になりました。化粧品など一度に使うものをまとめてケースにしまえば、そのケースごとに出し入れできる便利さにプラスして、しまう場所を定位置化することができます。
鏡裏収納の奥行きが深くなったことで、収納ケースごと出し入れができる
2つ目は、水栓の後ろ側のパネルをマグネット対応にしたこと。物を直置きしない浮かせる収納は広く認知され、マグネット付きの収納グッズが増えています。コップ置きや小物入れをパネルに浮かせて付けることで、洗面化粧台は掃除がしやすく、水垢もつきにくくなります。
そして、濡れたものを掛けるのに便利なパイプが設置されています。拭き掃除用の布巾を掛けておけば、手に取りやすく誰でもサッと使うことができます。
それぞれが意識してキレイを保つことで、掃除の頻度が減り時短につながるほか、家事の負担が一人に集中することが解消できます。
鏡裏収納の下に取り付けられたパイプには、布巾など濡れたものが掛けられる。扉を閉めると乾かしながら隠すことができるので見た目もスッキリ
3つ目は、洗面化粧台の収納部分を一部オープン※1にし、洗濯かご置き場を設置したことです。子どもでも入れやすい場所に作ることで、脱いだものや汚れものはここに入れるという習慣がつきます。
これは洗面化粧室内にある設備や収納全般を通してですが、物の出し入れや掃除手順などの動作を徹底的に検証し、形状を工夫することで、物の定位置化と子どもを含め家族全員で掃除をするという習慣化に繋がる仕組みをつくりました。
脱いだら入れる。子どもでも汚れ物を入れやすい位置に洗濯かご置き場を設置
効率化が最もわかりやすい場所としては、洗濯機置き場の吊戸棚※2でしょう。一時掛け用のバーを設置することで、洗濯槽から出した洗濯物を掛ける動作が格段にしやすくなります。その後まとめて干す場所へ移動できるので一連の動作がスムーズ。収納が難しいピンチハンガーの入るスペースも確保しているので、効率化と見た目の美しさも兼ね備えています。
そしてリネン庫は家族それぞれの収納場所を設けることが出来るように、可動式の棚を設置しています。
いずれも使うときの手間を減らすことが、効率化に繋がっています。
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- 1:物件によってはオープンでない場合もあります。
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- 2:物件によっては吊戸棚がない場合もあります
吊戸棚に一時掛け用のバーを設置することで、洗濯の動線がスムーズになった
この先のライフスタイルを見据えて、よりきめ細やかな開発を目指す
三菱地所レジデンスが開発してきたこだわりの住宅設備は数多くあります。どの設備もお客様がより心地よく暮らせるお手伝いがしたいとの思いを込めて、開発を手掛けています。
新しく開発された住宅設備等は、より使いやすく良いものになっているかを検討するため、毎回社内で試作品を確認します。今回の洗面化粧台を例にあげると、約300人が奥行きの深くなった三面鏡裏収納の使い勝手を検証。そこから収納量と使い勝手のバランスを見て、三面鏡の奥行寸法を設定しました。
さまざまな試行錯誤を経て開発された洗面化粧室「+Habit(プラスハビット)」
これからはもっとお客様へ、開発側の考えを伝えていきたいと担当者はいいます。
「設備の寸法ひとつ割り出すにも、間取りによって異なってしまうのは仕方ないで済ませるのではなく、どの間取りでも対応できるよう、今までよりも暮らし方やライフスタイルまで想定して、きめ細やかに作っていきたいと考えています。昨今は家事代行サービスを使う方も多くなっています。家事をする人だけが、どこに何が入っているかわかればいいという時代ではありません。家族全員、家事代行の人も含めてもみんながわかる収納、一緒にできる家事を支える商品を開発していきたいと思っています。」
ザ・パークハウス 板橋本町
今回開発した洗面化粧室は『ザ・パークハウス 板橋本町』に導入されています。詳細は物件サイトをご確認ください。
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- 販売状況等によりご覧になれない場合がございます。
(テキスト)山田江理子
(イラスト)高村あゆみ
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