ライフオーガナイザー 会田麻実子さんに聞くキッチンの整理収納術

ライフオーガナイザー 会田麻実子さんに聞くキッチンの整理収納術

[暮らしのアイデア]

2015年07月22日

  • 会田麻実子

    会田麻実子

    子供の頃から苦手だった片づけを克服した経験をもとに、ライフオーガナイザーとして活動中。「暮らしにスタイルを」をコンセプトに、自宅セミナーやお客様宅でのレッスンを通じて「自分らしいお片づけ」を提案しています。
    ブログ:「小さく暮らす。」http://ameblo.jp/small-small-living/

会田さん宅のキッチンがこんなに片づいているのはなぜ? それは、モノが片づく4つのステップに従っているから。きれいで、使いやすいキッチンにするために、4つのステップについて詳しくお聞きしました。

1.まずは、どんなキッチンにしたいのかを考えましょう!

あなたのキッチンでは、料理をするのは何人ですか? 食器洗いは誰の当番? など、どんな人がどんなふうに使うキッチンにしたいのかをまず決めましょう。

たとえば、主婦がひとりで料理するのなら、その人ひとりがどこに何があるのかわかっていればOK。でも、家族みんなで料理を楽しみたいのなら、どこに何があるのかが誰にでもわかる「みんなの収納」にする必要があります。

お皿の収納場所ひとつとっても、誰が配膳をして、食後は誰がお皿を洗うのかで適所が変わりますよね。

会田さんの場合は、「できるだけラクできるキッチン!」がテーマ。

「私は基本がズボラなので、“買い物の整理がラク” “調理がラク” “掃除がラク”なキッチンを目指しました」

プロならではの収納の工夫を凝らして、キッチンをすっきりと見せています。

調味料やキッチンツールはみんな収納の中。モノが出ていないので掃除の時に片づける手間がいりません。

2.キッチンに必要なモノだけを選びとり、不要品は取り除く

以前はいわゆる“片付けられない人”だったという会田さん。今のマンションに引っ越してくる際に一念発起して、持ち物をかなり整理して減らしました。

モノが多すぎて困っているという人は、必要なモノやその量がわからず、あれもこれもとキッチンに置いていることが多いとのこと。モノの量に合わせて収納場所をふやすのはNG。スペースがいくらあっても足りなくなります。

今ある収納に入る分だけモノを持つようにするのがポイント! まずは、収納からモノをすべて出し、よく使うものから優先してキッチン内に入れていきます。1カ月以上使わない季節のモノなどはキッチン以外の収納で保管することも検討します。

「キッチンに必要なものは、その人その人で違います。最初は持っているものをすべて出して、本当に使っているものなのか、ひとつひとつ向き合いながら戻していくといいですよ」

扉を開けると、何がどこにあるのかひと目でわかる食器棚。3人家族が1カ月で使うものだけを厳選したら、この量で収まった。

3.置き場所を決める。使う場所の近くが基本

モノには「家」が必要です。そこから出て、そこへ帰っていく、「住所」をモノひとつひとつに決めてあげましょう。

会田さんがキッチンの収納でなによりこだわっているのが、モノの住所を、使う場所のそばに設定すること。「私は基本的にズボラなので、食器もキッチンツールも、数歩で手が届く場所にしまっています。見ていた人に『調理中ほんとに移動しませんね!』と驚かれたことがあるくらいです」

ただ、あまりキッチリ決めてしまうとかえって使いづらいもの。小物はこまかく仕分けしても、食品などはボックスを利用してざっくりしまうなど、適度なゆるさも必要。また忙しい時はとりあえずポンと置けるような、なんでもしまってOKな場所を設けておくのもおすすめです。

食品はボックスを利用して用途ごとにしまっています。穴あきのボックスは指をひっかけて取り出すことができ、穴から中身も見えるので便利。

ボックスのひとつは空っぽ。買ってきたばかりのものや、まとめ買いしてはみ出たものなどはここに。

4.しまい方を決める。出すのもしまうのもラクなように

モノの住所が決まったら、次は、そこにどうやって収納するかが問題です。

使うときに出しやすく、使った後はサッと戻せる収納――あたりまえのようで、これが意外と難しいのです。

「ワンアクションで取り出せるのがいい収納です。収納スペースの前にモノが置いてあって、扉を開ける前に片づけなければならなかったり、重なりあって収納されていると、ついつい戻すのが面倒で結局出しっぱなしに。いかに少ない動作で出し入れできるかが大切です」

そしてラクな収納の仕組みを一度つくったら安心、というわけにはいきません。暮らしていくうちにモノは増えていきます。そのつど定位置を変えるなど状況に合わせて更新を。なにか不便を感じたら、それを放置せずにモノのしまい方を手直ししましょう。

仕切りケースを使って2階建てにした引き出し。よく使うスプーンやフォークはワンアクションで取り出せる上の段。木のスプーンはたまにしか使わない下の段へ。

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