Wonderful Life多彩なあかりで演出した、
パリの幻想的な住まい。
2020年01月29日
素敵な住まいをご紹介する『Wonderful Life』。毎回、インテリアはもちろん、オーナーのライフスタイルから、美しい暮らしのヒントをお届けします。
アニエス・プレンカサーニュさん
人が集まり、賑やかな暮らしを楽しむ
アニエス・プレンカサーニュさん。
その住まいは、センスのよいインテリアと
個性的な照明器具を取り入れた
温かみのある空間となっています。
1900年に建てられたパリのアパルトマンを、「家族や友人が集う家」というビジョンのもと改装し、理想の住まいを実現したアニエスさん。キッチンとダイニングの動線を工夫したり、ダイニングの柱にグラスを収納する回転戸棚をつけたりと、「人をもてなすのが大好き」というアニエスさんのアイデアに富んだ住まいですが、インテリアセンスも抜群。なかでも目にとまるのが、個性的な照明器具です。デザイン性の高い照明とアートを組み合わることで、幻想的な空間をつくりあげています。
週末、ホームパーティーを開く際には、アペリティフ(食前酒)の場となるリビングは、天井照明はなく、ソファの両脇にある照明が部屋を照らします。一見両方ともスタンド照明に見えますが、右側の照明は天井から吊るされたユニークなランプ。
西洋陶磁器の像と木彫りのアートとともにコーナーを演出しています。ブルーグレーの壁に飾られている大胆なカラーリングのアートに合わせて、クッションの色をコーディネートしているのも素敵です。
こちらもリビングにあるコーナー飾り。ヒーターの上に板を乗せ、飾り棚として活用しています。南仏の夏の風景が描かれているという絵は、アニエスさんの叔父の作品。その前に飾られているオブジェはアニエスさんの子どもたちがつくった作品です。こうした家族による作品たちも、間接照明に照らされることで、幻想的な雰囲気を演出し、訪れる人たちの目にとまるように飾られています。
何かをモチーフにしたユニークな照明を取り入れているのも、アニエスさんの住まいの特徴。こちらはアニエスさんの寝室。ベッドサイドに飾られている照明は、シェードがポーラーハットの形をした個性的なデザイン。アニエスさんが子どもの頃、大好きだったというテレビ番組で主人公の探偵がかぶっていたポーラーハットを思い出し、選んだものだそう。シンプルな寝室のアクセントになっています。
上の写真は、娘さんの部屋。床に置かれているのは、小さなうさぎの照明。子ども部屋は、なるべくやわらかな光りを演出したいと思い、選んだといいます。
玄関を入ってすぐの壁にあるのは、イタリアを代表する照明ブランド「フォンタナ・アルテ」の照明。月と太陽をモチーフにした美しいデザインで、アニエスさんの住まいを訪れたゲストたちを出迎えてくれます。右側にあるのは、西洋陶磁器の母と子の像。「この作品は私の家の穏やかさと子どもたちへの愛情を表現するために飾りました」とアニエスさん。そんなアニエスさんの温かな人柄を照明やアートで表現し、訪れる人がいつも心地のよいと感じる住まいにつながっているようです。